猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フローズン・ブレイク  &ノエルの誕生日

2023-09-17 22:02:58 | 日記
2019年のロシア映画「フローズン・ブレイク」。

カーチャ(イリーナ・アントネンコ)と友人たちは年明けを祝うため、
ロープウェイで雪山の頂上を目指していた。ところが男女4人の乗
ったロープウェイは故障により上空60メートルで停止してしまう。
彼らがロープウェイに乗っていることを知っているのは、業務を終
えたところを金で釣って操縦させた操縦士と、直前で乗るのをやめ
たカーチャの恋人キリル(アンドレイ・ナジモフ)のみ。マイナス10
℃の中で夜明けを待つ4人だったが、救助は一向に来ない。追い詰
められた彼らは自力で脱出を試みるが、不安定な密室の中で次第に
関係が悪化していく。

極寒の雪山でロープウェイに取り残された若者たちの運命を描いた
サバイバル・サスペンス。2010年のアメリカ映画に「フローズン
というのがあったが、それと似ている。「フローズン」はスキー場
のリフトが停止してしまう物語だったが、本作はロープウェイ。は
るかに高さがある分こちらの方が怖いと思うが、でもどっちも経験
したくないなあ。
大晦日、カーチャは恋人のキリルや友人たち、5人で新年を迎える
ため、雪山のスキー場へやってきた。カーチャとキリルは愛し合っ
ていたが、キリルが結婚に対して煮え切らないことをカーチャは不
満に思っていた。カーチャは実はキリルの子供を妊娠していたが、
キリルに話さずに堕胎しようと考え、友人のヴィク(イングリッド
・オレリンスカヤ)にだけ相談していた。ゴンドラの係員と申し合
わせて秘密裏に彼らは乗り込む。
しかし、キリルはホテルに忘れ物をしたため、カーチャにホテルに
戻ろうと言うが、カーチャは頂上で動画を撮るのだと言って聞かな
い。結局キリルを除いた4人でゴンドラは出発する。仕方ないので、
キリルはリフトで頂上を目指すことにした。ところが、係員がゴン
ドラの運行状態を確認している際、ロープウェイの故障と係員の不
手際によりゴンドラは止まってしまう。
カーチャたちは驚くものの、救助が来るものと思ってあまり危機感
はない。そのうちカウントダウンが始まり花火が打ち上げられ、彼
らも大喜びする。宙づり状態になったゴンドラの中で新年を祝い、
シャンパンを飲んで寝入ってしまう。こういうところ欧米の人は吞
気だなあと思う。日本人だったらこんな危機的状況でこういう行動
はしないと思うのだが、偏見だろうか。そもそも業務の終わった係
員を金で釣って頼んで、ということも日本人はしないと思うのだが、
やはり偏見だろうか。
しかし一向に救助が来ないことに彼らは焦り出す。「フローズン」
の登場人物は3人で、皆で知恵を出し合って助かろうと必死になる
が、本作の4人は勝手な人ばかり。もちろん一緒に助かろうとはす
るのだが、いい加減というか浅はかというか。特にデン(ミハイル
・フィリポフ)という男は最低で、恋人がいるカーチャを口説いて
きたり、ヴィクの恋人デニス(デニス・コシャコフ)を突き落とした
り。極限状態で人間性は現れるものだ。誰が助かるのか、何人助
かるのか、とハラハラすることはする。全体的には「フローズン」
の方がおもしろかったが、私はロシア語の響きが好きなので、こち
らもまあまあだった。


9月9日はノエルの6歳の誕生日でした。ベルのことがあったので
記事にするのが遅れてしまいました。ノエル、これからも元気でね









もうこんな姿は見られないんだね…

コメント (6)
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