2010年のカナダ・アメリカ合作映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイて
ないヤツら」。
幼なじみで親友の中年男、タッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラ
ー・ラビーン)は、手に入れたばかりの別荘で休暇を過ごすため森へやってく
る。しかし、同じ頃に近所にキャンプに来た大学生グループから、見た目が強
面なため森の奥深くに住む殺人鬼と勘違いされてしまう。更に、2人が溺れか
けていた女子大生・アリソン(カトリーナ・ボウデン)を救出したことで、殺人
鬼にアリソンがさらわれたと学生たちに誤解され、思いもよらぬ事態へと発展
していく。
凶悪な殺人鬼と勘違いされてしまった2人の男が巻き込まれる事件を描いたス
プラッター・コメディ。爆笑ものの映画なのだが、血みどろ残虐描写満載なの
で一応R15指定である。気のいい中年男のタッカーとデイルは幼なじみで親友。
コツコツと貯めた金でようやく別荘を手に入れた彼らは休暇を過ごしにやって
来る。別荘といっても古びた山小屋で、あちこち修繕する必要がある。ところ
がそのボロボロの山小屋と彼らの見た目から、近くにキャンプをしに来た大学
生グループから殺人鬼だと勘違いされてしまう。実は別荘の立地は、20年前
にスプラッター映画のような惨殺事件が起きたいわくつきの場所で、学生の1
人・チャド(ジェシー・モス)はそのことを知っていた。
とてもおもしろかった。残酷描写も多いが笑えてしまう。タッカーとデイルは
いい人たちなのに、誤解が誤解を生んで人が次々と死んでしまうのだ。それも
彼らが死なせた訳ではなく、自滅のようなものなのだが、このままでは自分た
ちが犯人にされてしまう、と彼らは焦る。キャンプに来ていた大学生たちは山
小屋にいるタッカーとデイルを見て、危険な奴らみたいだから近づかない方が
いい、と話し合うが、湖で溺れかけたアリソンをデイルが助け、ケガの手当の
ために山小屋に連れて行ったのを見て、アリソンが殺人鬼にされわれたと思っ
てしまう。
気を失っていたアリソンだったが、最初は怯えたもののすぐに誤解は解け、デ
イルがいい人だとわかる。しかしアリソンを助けに来た大学生が誤って死んで
しまった上に、学生たちは警察を呼んでいたが、駆け付けた保安官まで過失で
死んでしまう。そうして誤解と不運が重なり、学生たちは次々と命を落として
しまう。アリソンを好きなチャドは何としてでも彼女を助けようと躍起になる。
アリソンが「誤解よ」と言って仲間を説得しようとするが、皆はアリソンがス
トックホルム症候群に陥っていると思い込み聞く耳を持たない。そしてデイル
の愛犬を人質ならぬ犬質にとってタッカーを捕まえ、彼の指を切ったりと過激
な行動に出る。
タッカーとデイルはただ仲がいいだけなのに最初の方で保安官にゲイと間違わ
れたり、本当にツイてない。ただあの見た目と性格(特にデイルは内気)では今
まで女性と縁がなかったであろうことは想像がつく。それにしてもアメリカの
ホラー映画を観ていると、よくおバカな大学生や高校生のグループが登場する
が、アメリカの学生って本当にあんなにおバカが多いのだろうか(アメリカ人
の方が読んでいたらすみません)。そして別荘の場所が昔惨殺事件の現場だっ
たというのも、最後の方でしっかりと関わってきて、驚いた。こういうふうに
決着するのか、と。よくできていたと思うし、とてもおもしろい映画だった。
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ないヤツら」。
幼なじみで親友の中年男、タッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラ
ー・ラビーン)は、手に入れたばかりの別荘で休暇を過ごすため森へやってく
る。しかし、同じ頃に近所にキャンプに来た大学生グループから、見た目が強
面なため森の奥深くに住む殺人鬼と勘違いされてしまう。更に、2人が溺れか
けていた女子大生・アリソン(カトリーナ・ボウデン)を救出したことで、殺人
鬼にアリソンがさらわれたと学生たちに誤解され、思いもよらぬ事態へと発展
していく。
凶悪な殺人鬼と勘違いされてしまった2人の男が巻き込まれる事件を描いたス
プラッター・コメディ。爆笑ものの映画なのだが、血みどろ残虐描写満載なの
で一応R15指定である。気のいい中年男のタッカーとデイルは幼なじみで親友。
コツコツと貯めた金でようやく別荘を手に入れた彼らは休暇を過ごしにやって
来る。別荘といっても古びた山小屋で、あちこち修繕する必要がある。ところ
がそのボロボロの山小屋と彼らの見た目から、近くにキャンプをしに来た大学
生グループから殺人鬼だと勘違いされてしまう。実は別荘の立地は、20年前
にスプラッター映画のような惨殺事件が起きたいわくつきの場所で、学生の1
人・チャド(ジェシー・モス)はそのことを知っていた。
とてもおもしろかった。残酷描写も多いが笑えてしまう。タッカーとデイルは
いい人たちなのに、誤解が誤解を生んで人が次々と死んでしまうのだ。それも
彼らが死なせた訳ではなく、自滅のようなものなのだが、このままでは自分た
ちが犯人にされてしまう、と彼らは焦る。キャンプに来ていた大学生たちは山
小屋にいるタッカーとデイルを見て、危険な奴らみたいだから近づかない方が
いい、と話し合うが、湖で溺れかけたアリソンをデイルが助け、ケガの手当の
ために山小屋に連れて行ったのを見て、アリソンが殺人鬼にされわれたと思っ
てしまう。
気を失っていたアリソンだったが、最初は怯えたもののすぐに誤解は解け、デ
イルがいい人だとわかる。しかしアリソンを助けに来た大学生が誤って死んで
しまった上に、学生たちは警察を呼んでいたが、駆け付けた保安官まで過失で
死んでしまう。そうして誤解と不運が重なり、学生たちは次々と命を落として
しまう。アリソンを好きなチャドは何としてでも彼女を助けようと躍起になる。
アリソンが「誤解よ」と言って仲間を説得しようとするが、皆はアリソンがス
トックホルム症候群に陥っていると思い込み聞く耳を持たない。そしてデイル
の愛犬を人質ならぬ犬質にとってタッカーを捕まえ、彼の指を切ったりと過激
な行動に出る。
タッカーとデイルはただ仲がいいだけなのに最初の方で保安官にゲイと間違わ
れたり、本当にツイてない。ただあの見た目と性格(特にデイルは内気)では今
まで女性と縁がなかったであろうことは想像がつく。それにしてもアメリカの
ホラー映画を観ていると、よくおバカな大学生や高校生のグループが登場する
が、アメリカの学生って本当にあんなにおバカが多いのだろうか(アメリカ人
の方が読んでいたらすみません)。そして別荘の場所が昔惨殺事件の現場だっ
たというのも、最後の方でしっかりと関わってきて、驚いた。こういうふうに
決着するのか、と。よくできていたと思うし、とてもおもしろい映画だった。
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