猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ワンダフルライフ

2010-10-24 11:42:32 | 日記
DVDを借りて、「ワンダフルライフ」という映画を観た。
ファンタジーのようでありながら、ドキュメンタリーのようでもある、変わった映画だった。
死んだ人が一週間の猶予を貰って、人生で一番素晴らしかった思い出を選び、
その思い出を映像にしてもらって、他のことは忘れて、その思い出とともに
あの世へ行く、というストーリー。
静かな静かな映画だったが、とても良かった。
私がその立場になったら、選ぶ思い出はもう決めている。ささやかな思い出。
この映画は日本より欧米で大ヒットしたらしい。どうして日本ではあまり話題に
ならなかったのかな。
監督は「誰も知らない」の是枝裕和さん。


最近深夜にテレビ放送されている、「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」というアニメが
面白い。妹・桐乃の気持ちがよくわかる。
私は桐乃みたいに可愛くなかったが、必死でオタを隠そうとしている姿に、共感を覚える。
私も学生の頃、隠れオタでした…

十三人の刺客

2010-10-22 03:11:51 | 日記
「十三人の刺客」を観に行った。
前から楽しみにしていたのだが、すっごく面白かったです!!
後半の斬り合いの場面はすごい迫力でした。
冒頭で内野聖陽さんの切腹シーンがいきなりあった時はちょっとビクッとしてしまいましたが。
YAHHOの映画レビューで、序盤の残酷シーンは、あそこまで描かなくても良かったんじゃ
ないかとか、女性にはあまりおすすめできないかもとか、とにかくグロ描写がすごいという
意見が多かったのだが、私は特に感じなかった。
殿様の残虐非道さを表現するためには、あのくらい描いていいんじゃないかと思った。
「序盤で涙をすすりながら退場していった女性がいた」と書いてた人がいて、
びっくりした。どんだけ気が弱いの!?そういう人って繊細って言うのだろうか。
あんなに面白い映画を序盤で退場するなんて、もったいない。
映画代が無駄になるじゃないか。

稲垣吾郎さんの殿様の異常っぷりはすごかった。あまり表情がなく、しゃべり方が上品なので、
よけいに雰囲気と言動がバラバラで、寒気がするほど。
役所広司さんは文句なしにかっこよかったし、松方弘樹さんは時代劇によく出演されてる
だけあって、殺陣がほんとにサマになっていた。
伊原剛志さんの剣豪ぶりもかっこよかった。
伊勢谷友介さんは私は映画で見たことなかったのだが、上手いなあ~、と思った。
十三人の中で、伊勢谷さんだけ侍ではなくて、ひょんなことで仲間に加わった山の男なのだが、
この人のひょうひょうとした感じが、暗い映画の唯一の救いになっていたように思う。
とにかく面白くて、あっという間の2時間20分だったので、DVDが出たらまた観たいと思っている。


侍と言えば、江国香織さんの「つめたいよるに」という本の中に、「草之丞の話」という
短編があるのだが、私はこの話がすごく好きだ。
簡単に言ってしまうと、侍の幽霊話なのだが、ずっと心に残る素敵な物語だ。
機会があれば、読んでみて下さい。

星は千の顔

2010-10-18 03:30:07 | 日記
スピリッツに高橋留美子先生の「星は千の顔」という読み切りが載っていた。
やっぱり留美子先生の読み切りは面白い。
留美子先生の漫画は、脇キャラが味があっていいと思う。
今回も、巨乳好きアイドルとか、目つきが鋭くて酒癖の悪いプロデューサーとかが良かった。
どの作品でも、本当に脇キャラがいい。「めぞん一刻」の、キャバレーの先輩とか最高。

ビッグコミックに連載中の、弘兼憲史先生の「黄昏流星群」も面白い。
今の話は、レズビアンのカップルの、片方が男の人を好きになったため別れ、
それぞれ子供を産んで、20年後に偶然再会して…というお話。
続きが早く読みたい。
私は島耕作シリーズは読んだことないのだが、「ハロー張りネズミ」がすごく好きだったなあ。
ほのぼの系の事件あり、シリアスで重たい事件あり、オカルト系の事件あり…。
毎週ヤングマガジンを買って読んでたなあ。もう20年くらい前だろうか。
留美子先生にしろ弘兼先生にしろ、あんなに面白い漫画を描ける人って、そういないんじゃ
ないだろうか。もちろん手塚先生だってそうなんだけど。

「バクマン。」のテレビアニメも始まって嬉しい。
ジャンプでは2回くらいしか読んでないので、これからが楽しみだ。