「爆心 長崎の空」を見にいった。
長崎。大学3年の清水(きよみ 北乃きい)は陸上部に所属し、両親と幸せに暮らしていた。
ある朝清水は母とちょっとした言い合いをして出掛けた。夕方母から携帯に電話がかかるが、
デート中だったため出なかった。帰宅すると、母は心臓発作で死んでいた。
「あの時電話に出ていれば、母は死なずにすんだのではないだろうか」と清水は自分を責めた。
幼なじみの勇一(柳楽優弥)は高校を中退してバイク店で働いているが、清水はいつも登校の時
その店の前を通り、勇一に声をかけていた。
悲しみに沈む清水に、勇一はどうして慰めたらいいかわからなかった。自らも心に傷を抱えて
1人で暮らしている勇一は、敬虔なカトリック教徒である。
一方、砂織(稲森いずみ)は夫(杉本哲太)と暮らしているが、1年前に肺炎で5歳の娘を亡くした
ことから、まだ立ち直れていなかった。
砂織の実家は300年続くカトリックの家であり、両親は被爆者でもあった。砂織は妊娠するが、
また子供を亡くすのではないかという不安で、産む決心がつかない。
砂織は、自分が被爆二世であるために子供が弱いのではないかと考えていた。
ある日、偶然清水と砂織は出会う。母を亡くした娘と、娘を亡くした母が、それぞれの想いを
話し始める。
柳楽くん目当てで見にいったのだが、いい映画だった。突然母を亡くした女子大生。幼い娘の
死から立ち直れない女性。辛い過去を抱えた少年。被爆者の両親。それぞれの心情が丁寧に
描かれていた。
また、砂織の家族や勇一がカトリック教徒であることも大事な点だと思った。長崎は日本に
おけるキリスト教(特にカトリック)の中心地であり、被爆地でもある。そのことが登場人物たちと
リンクしていて、歴史を振り返ると悲しみを感じる。長崎の歴史はキリスト教と原爆なしには
語れない。
清水の母親が急死して、葬式の後、母が死ぬ前に作っておいたカレーを、清水と父(佐野史郎)が
食べるシーンがある。「お母さんが最後に作ってくれたカレーだ。食べよう」と父が言い、清水は
涙をポロポロ流しながらスプーンを口に運び、父も必死で涙をこらえながらカレーを食べる。
そのシーンがとても良かった。
キャストも皆良かった。
長崎。大学3年の清水(きよみ 北乃きい)は陸上部に所属し、両親と幸せに暮らしていた。
ある朝清水は母とちょっとした言い合いをして出掛けた。夕方母から携帯に電話がかかるが、
デート中だったため出なかった。帰宅すると、母は心臓発作で死んでいた。
「あの時電話に出ていれば、母は死なずにすんだのではないだろうか」と清水は自分を責めた。
幼なじみの勇一(柳楽優弥)は高校を中退してバイク店で働いているが、清水はいつも登校の時
その店の前を通り、勇一に声をかけていた。
悲しみに沈む清水に、勇一はどうして慰めたらいいかわからなかった。自らも心に傷を抱えて
1人で暮らしている勇一は、敬虔なカトリック教徒である。
一方、砂織(稲森いずみ)は夫(杉本哲太)と暮らしているが、1年前に肺炎で5歳の娘を亡くした
ことから、まだ立ち直れていなかった。
砂織の実家は300年続くカトリックの家であり、両親は被爆者でもあった。砂織は妊娠するが、
また子供を亡くすのではないかという不安で、産む決心がつかない。
砂織は、自分が被爆二世であるために子供が弱いのではないかと考えていた。
ある日、偶然清水と砂織は出会う。母を亡くした娘と、娘を亡くした母が、それぞれの想いを
話し始める。
柳楽くん目当てで見にいったのだが、いい映画だった。突然母を亡くした女子大生。幼い娘の
死から立ち直れない女性。辛い過去を抱えた少年。被爆者の両親。それぞれの心情が丁寧に
描かれていた。
また、砂織の家族や勇一がカトリック教徒であることも大事な点だと思った。長崎は日本に
おけるキリスト教(特にカトリック)の中心地であり、被爆地でもある。そのことが登場人物たちと
リンクしていて、歴史を振り返ると悲しみを感じる。長崎の歴史はキリスト教と原爆なしには
語れない。
清水の母親が急死して、葬式の後、母が死ぬ前に作っておいたカレーを、清水と父(佐野史郎)が
食べるシーンがある。「お母さんが最後に作ってくれたカレーだ。食べよう」と父が言い、清水は
涙をポロポロ流しながらスプーンを口に運び、父も必死で涙をこらえながらカレーを食べる。
そのシーンがとても良かった。
キャストも皆良かった。