猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

天ぷらは何が好き?

2018-08-24 17:24:32 | 日記
久々にお題に参加しております。
好きな天ぷら…天ぷらではないのですが鶏の唐揚げが1番好きですね。後はさつま芋、
大葉、ピーマン、茄子、レンコンなど野菜の天ぷらが好きですね。それとイカやタコ。
普段あまり天ぷらは食べないのですが、たまに無性~に食べたくなる時がありますね。
作らないけど(笑)



スライムのぬいぐるみ。大きいです。



小さいオレンジスライム。



同じく小さいチェリーピンクスライム。



スライムタワー。



もっと大きなスライムクッションがあるのですが、高くて買えないんですよね~。
私どうしてこんなにスライム集めてるんだろう。ゲーム全くしないのに…( ̄▽ ̄;)




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オテサーネク

2018-08-18 19:33:03 | 日記
2001年のチェコ映画「オテサーネク」。

不妊に悩むホラーク夫妻は、アパートの隣人シュタードレル氏(パヴェル・ノヴィー)の
勧めで購入した別荘にやってくる。夫のカレル(ヤン・ハルトゥル)は別荘の庭で赤ん坊
のような形をした切り株を見つけると、ノイローゼの妻ボジェナ(ヴェロニカ・ジルコ
ヴァ)を慰めるために切り株を赤ん坊の形に整えてプレゼントする。ところが、ボジェ
ナはそれを息子と思いこんで溺愛し、自分が産んだと見せかけるために妊娠したように
振る舞うようになる。カレルは何度も切り株を処分しようとするものの、結局は妻の望
みを聞いてやってしまう。そして8ヵ月が過ぎた頃、ボジェナが出産したふりをすると、
「オティーク」と名付けられた切り株は自らの意思で動き出し、恐ろしい食欲であらゆ
るものを食べ尽くし、人間までもを食べるようになる。

ダーク・ファンタジーというかホラー映画というか。とてもおもしろかった。私はフラ
ンス映画が1番好きだが、東欧の映画の雰囲気も暗くていいなあ。この物語、夫がおか
しなことをしたばかりに不幸が訪れたのだと思う。いくら不妊に悩んでノイローゼにな
っている妻のことを思ってとはいえ、切り株をあげるだろうか、普通。そしてそれを我
が子と思い込んでかいがいしく世話をする妻の異常さ。狂っている。夫は後悔して何度
も切り株を捨てようとするが、妻が反対するので妻の言うことを聞いてしまう。真っ白
なベビー服を着せられ、ベビーカーに乗せられた切り株の姿は本当に異様だ。しかも周
囲の人たちが気づかないのもまたすごい。
ただ1人、隣のシュタードレル夫妻の娘のアルジュビェトカ(クリスティーナ・アダムコ
ヴァ)だけは「オテサーネク(食人木)」の民話を読んでいたので、オティークの存在に
気づく。オティークが人間まで食べてしまうようになったので、ホラーク夫妻はさすが
に困って、アパートの地下室にオティークを閉じ込めるのだが、アルジュビェトカはオ
ティークを弟のようにかわいがり、こっそりと世話をする。アルジュビェトカは元々き
ょうだいが欲しかったのだ。何というシュールな映画だろう。
シュタードレル家の食事がいつもまずそうなのもこの映画の特徴である。大体スープか
シチューみたいなものとパンだが、それが本当にまずそうなのだ。どうしてそういう演
出にしたのだろう。そして娘のアルジュビェトカが全然かわいくない。美少女を起用し
なかったのも食事がまずそうなのも、不気味さを強調するためなのだろうか。
チェコに「オテサーネク」という民話は実際にあるそうだ。恐ろしい民話だなあ。こう
いうシュールな映画は大好物である。




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セリ・ノワール

2018-08-14 21:38:22 | 日記
1979年のフランス映画「セリ・ノワール」。

パリ郊外で訪問販売員(押し売りに近い)をしているフランク(パトリック・ドヴェー
ル)。中年に差しかかり冴えない日々に飽き飽きしている。キッチンドランカーの妻
(ミリアム・ボワイエ)との仲は既に冷え切っている。ある日、訪問先の老婆が16歳
の姪モナ(マリー・トランティニャン)に体を売らせて商品を得ようとする。服を脱
ぎ始めたモナを優しく止めるフランク。モナはフランクに愛情を感じるようになる。
数日後、フランクはモナに叔母の金を奪って2人で逃げて欲しいと持ちかけられる。
モナを愛してしまったフランクは犯罪に手を染めていく。

暗いけどおもしろい映画だった。訪問販売員をしているフランクは、うだつのあが
らない毎日にうんざりしている。ある時訪れた家で、老婆が自分の姪をあてがう代
わりに商品をもらおうとして、フランクはびっくりする。その姪のモナはまだ16歳
だが、叔母に売春をさせられているのだった。フランクはさっさと服を脱ぎ始めた
モナを止め、服を着させてやる。そんなことをされたのは初めてだったモナは、フ
ランクに愛情を感じるようになる。
フランクもかなり変な男である。車を止めていきなりシャドーボクシングを始めた
り踊ったり。それでも少女を買おうとしないまともな面もある。大体あの叔母は年
はいくつなのだろう。16歳の子の叔母にしては年寄り過ぎると思った。祖母にしか
見えない。そして平気で未成年の姪に売春させるなんて、頭がいかれているのだろ
う。この変な叔母と姪に出会ったことで、同じく変なフランクの人生は変わってい
く。
フランクのモナに対する愛情はプラトニックなものに近い。かわいそうな環境から
助け出してやりたいという思いがあったからだろう。それでもモナを愛してしまっ
たフランクは犯罪を犯していく。その先には破滅しかないというのに。ラストシー
ンがいい。この後どうなるかがわかっているのに(少なくともフランクは)喜び合う
2人。退廃的で破滅的で、フランス映画らしい映画。



ねむねむノエル。









ベル「キリッ」





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フレイルティー 妄執

2018-08-11 22:26:18 | 日記
2001年のアメリカ映画「フレイルティー 妄執」。

テキサス州ダラス。FBI捜査官のドイル(パワーズ・ブース)は、全米を震撼させ
ているテキサスの連続殺人事件を担当していた。殺人鬼は必ず"神の手(God Ha
nd)"という謎の文字を現場に残していた。ある嵐の夜、ドイルの元へ、フェン
トンという男(マシュー・マコノヒー)が訪ねてくる。フェントンは、連続殺人の
犯人は自分の弟のアダムで、数々の殺人を犯した後に自殺したと告白する。そし
て弟の殺人にはある理由があったと言い、彼ら兄弟の少年時代にまで遡る恐ろし
い物語を語り始める。

フェントンとアダムの父親役、ビル・パクストンが監督を務めたサスペンス映画。
かなり宗教的な物語である。テキサスで起きている連続殺人事件。現場にいつも
"神の手"という文字が残されていることから、神の手殺人事件と呼ばれている。
ある時FBI捜査官ドイルの元を1人の男が訪ねてくる。フェントンというその男は、
神の手殺人事件の犯人は自分の弟アダムで、「周りに悪魔がいる」と言って自殺
したと言う。そしてフェントンはどうしてアダムが殺人を犯すようになったのか
を話し始める。それはにわかには信じられないものだった。
兄弟の父親(最後まで名前は出てこない)は人間の中に紛れて生きている悪魔を見
抜く力があり、悪魔だと認めた者を殺していた。そしてその手伝いを兄弟はさせ
られていた。ドイル捜査官にはその話が信じられないのだが、フェントンは死体
を埋めた場所を知っているという。
天使のお告げにより悪魔を殺すようになった父親と、その手伝いをさせられるよ
うになった息子たち(最初の頃は10歳前後)。忌まわしい過去を持つ兄弟はやはり
大人になっても普通の人間として生きることはできなくなっていた。途中でもし
かしたら…という気持ちになったが、それは当たっていた。どんでん返しのラス
トはおもしろかった。父親役のビル・パクストンの狂信的な演技や、子役の演技
も良かった。サスペンスというよりもホラー寄りだろうか。暗く、とても地味な
映画だが、なかなかの傑作だと思う。




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ウインド・リバー

2018-08-06 22:33:56 | 日記
アメリカ映画「ウインド・リバー」を観にいった。

アメリカ中西部・ワイオミング州のネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。
その深い雪に閉ざされた山岳地帯で、ネイティブアメリカンの少女の死体が見つかっ
た。第1発見者となった野生生物局の白人ハンター、コリー・ランバート(ジェレミー
・レナ―)は、血を吐いた状態で凍りついたその少女が、自らの娘エミリーの親友で
ある18歳のナタリー(ケルシー・アスビル)だと知って胸を締めつけられる。コリーは、
部族警察長ベン(グレアム・グリーン)と共にFBIの到着を待つが、視界不良の猛吹雪
に見舞われ、予定より大幅に遅れてやってきたのは新米の女性捜査官ジェーン・バナ
ー(エリザベス・オルセン)1人だけだった。死体発見現場に案内されたジェーンは、
あまりにも不可解な状況に驚く。現場から5km圏内には民家もなく、ナタリーは何故
か薄着で裸足だった。前夜の気温は約マイナス30度。肺が凍って破裂するほどの極限
の冷気を吸い込みながら、何故ナタリーは雪原を走って息絶えたのか。監察医の検死
結果により、生前のナタリーが強姦されていたことが判明する。

重たいサスペンス映画だった。ナタリーは何者かに乱暴され、逃げている途中に死亡
したことは明らかなのだが、直接的な死因は他殺ではない。極寒の冷気を吸い込みな
がら走っていると、肺が凍り、破裂し、その自分の血液で窒息死するのだと私は初め
て知った。つまりナタリーの死因は肺出血による窒息死なのである。法医学的に他殺
と断定できないと、FBIの専門チームを呼ぶことができないというルールの壁にぶち
当たってしまったジェーンは、自分1人で捜査をすることを余儀なくされる。経験の
乏しいジェーンはウインド・リバー特有の地理や事情に精通したコリーに捜査の協力
を求める。ジェーンは何としてでもかわいそうなナタリーのために他殺として犯人を
捕まえたかった。
コリーとジェーンがナタリーの父親マーティンの元を訪ねるシーンは本当に痛ましい。
マーティンの妻は精神を病み、息子はドラッグ中毒、そして愛娘の命まで奪われてし
まったのだ。私はネイティブアメリカンのことはよく知らないが、貧しく差別される
ことが多いという。そのためドラッグやアルコール中毒になってしまう若者が後を絶
たない。実はコリーはネイティブアメリカンの女性と結婚していて、その娘エミリー
を3年前に亡くしているという過去があった。それが原因でコリーは離婚し、エミリ
ーの死の真相は未だにわかっていない。エミリーとナタリー、親友同士の父親はそれ
ぞれ娘を失ってしまったのだ。何と辛く悲しいことだろう。
この物語はサスペンスの要素だけでなく、新米捜査官ジェーンの成長も描いている。
いきなり派遣された場所がネイティブアメリカンの保留地で、難しい事件である。そ
こでジェーンはコリーの協力の下、成長していき、清々しさも感じとることができる。
この映画は日本人よりもアメリカ人が観た方がよりおもしろいのではないか、と思っ
た。もちろん日本人の私でもとてもおもしろかったけれど。アメリカの闇を描いた映
画である。




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