猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

パッセンジャーズ

2017-02-27 06:04:26 | 日記
2008年のアメリカ映画「パッセンジャーズ」。
セラピストをしているドクター、クレア・サマーズ(アン・ハサウェイ)は、
ある飛行機事故で生存した5人のカウンセリングを受け持つことになった。
生存者の1人エリック(パトリック・ウイルソン)はグループカウンセリング
を拒否し、自宅での個人カウンセリングを希望する。ところが、グループ
カウンセリングの度に、患者が1人ずついなくなってしまう。クレアは徐々
に、航空会社が過失を組織ぐるみで隠蔽するために、生存者を口封じのた
め狙っているのではないかと疑い出し、解明のために奔走する。

ミステリーなのだが、意外な結末が待っている映画。大きな飛行機事故が
起き、5人しか助からなかった。セラピストのクレアは、5人の生存者たち
のPTSDの治療のため、グループカウンセリングを行うよう依頼される。カ
ウンセリングでクレアは、生存者たちが言う事故の状況と、航空会社の説
明に食い違いがあることに気づく。そしてカウンセリングの時に窓の外か
ら何者かが覗いていることにも気づく。更に生存者たちはカウンセリング
の度に1人ずつ姿を消す。
謎が多くおもしろい。クレアは航空会社が事故の原因を隠すために動いて
いるのではないかと推測し、航空会社へかけ合うが、相手にされない。生
存者が1人ずついなくなることに混乱するクレアと同じように、観ている
こちらも混乱していく。
アメリカでは自宅での個人カウンセリングなんてあるんだろうか。日本で
は聞かないなー。精神科を受診しようとしない人に、医師が自宅まで出向
くなんて考えられない。そんな人放っておくしかないだろう。エリックの
自宅でのカウンセリングを承諾したクレアは、やがてエリックと男女の仲
になってしまう。なるだろうな~。でもイカンでしょ。
終盤、物語は急展開を見せる。そして、ミステリーであるこの映画は、切
なく感動的なものになる。ある映画にちょっとテイストが似ているのだが、
その映画のタイトルを出すとネタバレになってしまうので、書かないでお
こう。




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おでんで好きな具は…

2017-02-25 04:52:04 | 日記
初めてお題に参加してみました。
おでんで好きな具は、まず餅きんちゃく!(カロリー高いw)次にこんにゃく!次に
卵!次に大根!あとはウインナー巻きとかごぼう巻きとか。牛すじは苦手。
今年まだおでん作ってないなあ~🍲




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さくら もう6年

2017-02-24 04:36:51 | 日記
昨日2月23日は、3女猫さくらの6回目の命日だった。もう6年…信じられない。
時の経つのは何と早いことか。2~3年前ならわかるけど、6年って…。本当に
ついこの間のことのような気がする。まだはっきりと覚えている。さくらが突
然動かなくなって、夜間救急病院に連れていって…。何が起きているのかわか
らなくて、私は混乱していた。結局助からず、10年の生涯を終えた。
ブログにもさくらのことを何度か書いたが、さくらは私が1番かわいがってい
た猫だった。もちろん4匹とも皆かわいいのだけれど、さくらは私にとって特
別だった。本当に天使だったのだ。白くて小柄で、雑種だけれど他の子たち
よりやや毛が長くて、青い目をしていたので、外国の猫の血が混じっている
のではないだろうか、と私たちは勝手に推測していた。拾ってきた子だったの
で、結局わからないのだが。そして少し毛が長いせいか、夏はとても暑そうで、
床にベターッと寝ていた。その姿が忘れられない。
私はずっとさくらの写真を飾ることさえできなかったが、最近やっと1枚だけ
写真立てに入れた。悲しみに暮れる頻度は確かに少なくなった。でも、さくら
のかわいかった姿を思い出しても泣くことはなくなったが、急に具合が悪く
なったこと、病院で息を引き取ったこと、火葬にしたこと、これらを思い出す
と涙が出る。今まで生きてきてあんなに泣いたことはない。あんなにふわふわ
してかわいいさくらを、どうして火葬にしなければならなかったのか。
でもだんだんわかってきた。火葬とはこの世とあの世を切り離す行為として、
大事なことなのだ。さくらはきっと天国で元気にやっているだろう。もう病気
もないし。他の猫たちと遊んでいるだろう。神様にかわいがられているだろう。
さくら、他の子は皆長生きしているよ。短かったさくらの人生の分まで生きて
くれているのだと思う。いずれ私たちもそっちに行くから、いつか会える日ま
で、待っていてね。


以前書いたさくらについての記事です。良かったら読んでください。
さくら
さくらがいない日常
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たかが世界の終わり

2017-02-21 02:39:34 | 日記
カナダ・フランス合作映画「たかが世界の終わり」を観にいった。
「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ
(ギャスパー・ウリエル)。母のマルティーヌ(ナタリー・バイ)は息子の好きだっ
た料理を用意し、兄に憧れる妹のシュザンヌ(レア・セドゥ)は慣れないおしゃれ
をして待っていた。浮足立つ2人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ
(ヴァンサン・カッセル)。彼の妻のカトリーヌ(マリオン・コティヤール)はルイ
とは初対面だ。オードブルにメインと、まるでルイが何かを告白するのを恐れる
かのように、っひたすら続く意味のない会話。戸惑いながらも、デザートの頃に
は打ち明けようと決意するルイ。だが、過熱していくアントワーヌの毒舌に、そ
れぞれが隠していた感情があらわになる。

グザヴィエ・ドランの最新作。フランス映画の大物たちが顔を揃え、非常に見応
えのある作品になっている。自分がもうすぐ死ぬことを家族に伝えるために、12
年ぶりに帰郷したルイ。12年もの間絵はがきしかよこさなかったルイを、兄のア
ントワーヌは良く思っていない。母親と妹はとても喜んでいる。人と話すのが苦
手なアントワーヌの妻カトリーヌは緊張している。家族それぞれが思惑を抱えた
まま昼食は始まる。アントワーヌはとにかく毒舌で皮肉屋で、彼が何かを喋る度
に、カトリーヌやマルティーヌがなだめたり注意したり。ルイは皆のおしゃべり
の中で、いつ打ち明けようかとタイミングを見計らっている。けれどもアントワ
ーヌの毒舌が過熱し、シュザンヌと大喧嘩になってしまう。
主人公のルイはとてもセリフが少ないが、彼以外の家族はよく喋る。皆、12年
ぶりに帰ってきたルイを囲んで何を話せばいいのかわからず、とりとめのない
会話を続ける。肝心のルイが、何故帰ってきたのかを言わないのだ。私だったら
あんなに緊張で息詰まる食事の場にはいたくない。料理の味もしないだろう。
皆演技がうまいけれど、特にヴァンサン・カッセルはさすが。マリオン・コティ
ヤールもセリフの少ないギャスパー・ウリエルも、とても繊細な演技をしている。
怒ったり憎んだり、感情をぶつけ合い、傷つけ合うことでしか愛情を表現できな
い不器用な家族。ルイが帰郷したことでそれははっきりと表現される。ルイはそ
の役割のために帰ってきたのだろうな、と思う。痛々しくて愛情深い、家族の物
語である。




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ロード・トゥ・パーディション

2017-02-18 19:04:08 | 日記
2002年のアメリカ映画「ロード・トゥ・パーディション」。
1931年、イリノイ州ロックアイランドの町。良き夫であり2人の息子の良き父親
であるマイケル・サリヴァン(トム・ハンクス)には、アイルランド系マフィアの
幹部という裏の顔があった。マイケルはボスのジョン・ルーニー(ポール・ニュー
マン)から息子のように愛されていた。マイケルの2人の息子にも孫のように接す
るジョン。そんな父ジョンを実子コナー(ダニエル・クレイグ)は苦々しく思って
いた。ある日、組織の幹部会で父から激しく自分のミスを責められたコナーは、
父への恐れと、自分以上に父に愛されるサリヴァン一家への嫉妬と憎悪の念を抱
くようになり、マイケルの妻と次男を殺害。それを知ったマイケルは生き残った
長男と共にコナーへの復讐を決意する。

ハードボイルドながら、親子の愛を描いた物語でもあり、なかなかおもしろかっ
た。マフィアのボス・ジョンは出来の悪い息子コナーより、マイケルやその子供
たちを家族のようにかわいがっていた。しかしコナーがマイケルの妻と次男を殺
し、マイケルがコナーに復讐する立場になると、息子を選ぶ。この辺りやっぱり
父親なんだなあ、と思う。ダメ息子よりマイケルに目をかけていたのに。そして
ジョンはマイケルを抹殺すべく殺し屋(ジュード・ロウ)に依頼する。
悲しい物語だ。コナーがマイケルの妻子を殺しさえしなかったら、後に続く不幸
もなかったのに。マイケルは長男と車で逃げる。途中長男に車の運転を教えるの
だが、12歳の子供に運転させるなんてびっくりだ。そういう時代だったんだろう
なあ。息子はどうにか運転できるようになるから凄いが、あのアメリカのだだっ
広い1本道だったらできても不思議はないかもしれない。
マフィアの話だから人がたくさん死ぬのは仕方ない。黒いロングコートを着た男
たちの姿が決まっている。ポール・ニューマンはだいぶ年を取っているが、かっ
こいいなあ。ジュード・ロウのかっこよさとまた違う。年を取ってからの方がか
っこいい俳優って結構いる。アル・パチーノとかチャールトン・ヘストンとかダ
スティン・ホフマンとか。いやみんな若い時もかっこいいのだけれども。
ラストの海辺での長男の独白シーンが良かった。

アレルギー性皮膚炎が痒い~💦たまに出来るから辛い




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