2022年のオーストリア映画「ファミリー・ディナー」。
太っていることに悩む10代の少女・シモーネ(ニーナ・カトラ
イン)は、著名な料理研究家で栄養士のおば・クラウディア(ピ
ア・ヒアツェッガー)に健康的なダイエットを手助けしてもら
うため、イースターの休暇を利用して彼女の家を訪ねる。しか
しおばの食事指導は思いのほか過激で、更にいとこのフィリッ
プ(アレクサンダー・スラデック)はシモーネを敵視して嫌がら
せを繰り返し、得体の知れないおばの新しい夫・シュテファン
(ミヒャエル・ピンク)の存在もシモーネを不安にさせる。イー
スターの祝祭が近づくにつれ、美しい料理に彩られた食卓は悪
夢へと変わっていく。
体型にコンプレックスを抱える少女が料理研究家のおばの家で
体験する、悪夢のようなイースターの祝祭を描いたホラー。太
っていることに悩む少女・シモーネは、本も出版している料理
研究家で栄養士のおば・クラウディアの家をイースターの休暇
に訪れる。ダイエットの助言をしてもらうためだ。クラウディ
アはシモーネが自分の本をかなり読み込んでいるのを知り、真
面目にやるのなら手伝うと約束する。
早速クラウディアはシモーネにダイエットを行い、食事は一切
与えなかった。「まずデトックスしなきゃ。体の中の悪いもの
を出すのよ」と言う。そしてクラウディアと夫のシュテファン
はイースターに向けて断食中で、クラウディアの作ったおいし
そうな料理を食べるのはいとこのフィリップだけだった。シモ
ーネは空腹に耐えながら水だけを飲む。冒頭から不穏な空気が
漂い、とても暗い雰囲気。家の庭には薪が高く積まれており、
もしかしてこれは「ウィッカーマン」のような映画?と思った
が、そうではなかった。
アメリカのホラー映画と違ってテンポが悪く、何も起きない時
間が長く続くので、少し退屈である。フィリップが何故あんな
にシモーネに悪意を向けているのかもよくわからない。シュテ
ファンはフィリップを狩猟に連れていくが、内向的なフィリッ
プはあまり気が進まなさそうだ。シモーネもついていく。フィ
リップが撃ったウサギを、シュテファンは「食べるなら苦しま
せるな。早くとどめを刺せ」と言うがフィリップにはできない。
結局シモーネがウサギの首を切って死なせる。シモーネはおと
なしいが度胸のある少女のようだ。
シモーネの体重は順調に減っていき、クラウディアと共に喜ぶ。
しかしシモーネが母親と電話で話した後、シモーネのスマホが
見当たらなくなる。登場人物は4人だけという閉鎖的な映画で、
セリフが少ないのでそれぞれが何を考えているのかよくわから
ない。シモーネも終盤で過激なダイエットに根を上げて家に帰
ろうとするものの、それをやめた理由もよくわからない。ラス
トシーンもどう受け取っていいのか今ひとつわからない。大体
イースターはあんな悪魔崇拝のようなものではないのだが。終
始不気味な雰囲気の映画だったが、私は割と好きである。
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太っていることに悩む10代の少女・シモーネ(ニーナ・カトラ
イン)は、著名な料理研究家で栄養士のおば・クラウディア(ピ
ア・ヒアツェッガー)に健康的なダイエットを手助けしてもら
うため、イースターの休暇を利用して彼女の家を訪ねる。しか
しおばの食事指導は思いのほか過激で、更にいとこのフィリッ
プ(アレクサンダー・スラデック)はシモーネを敵視して嫌がら
せを繰り返し、得体の知れないおばの新しい夫・シュテファン
(ミヒャエル・ピンク)の存在もシモーネを不安にさせる。イー
スターの祝祭が近づくにつれ、美しい料理に彩られた食卓は悪
夢へと変わっていく。
体型にコンプレックスを抱える少女が料理研究家のおばの家で
体験する、悪夢のようなイースターの祝祭を描いたホラー。太
っていることに悩む少女・シモーネは、本も出版している料理
研究家で栄養士のおば・クラウディアの家をイースターの休暇
に訪れる。ダイエットの助言をしてもらうためだ。クラウディ
アはシモーネが自分の本をかなり読み込んでいるのを知り、真
面目にやるのなら手伝うと約束する。
早速クラウディアはシモーネにダイエットを行い、食事は一切
与えなかった。「まずデトックスしなきゃ。体の中の悪いもの
を出すのよ」と言う。そしてクラウディアと夫のシュテファン
はイースターに向けて断食中で、クラウディアの作ったおいし
そうな料理を食べるのはいとこのフィリップだけだった。シモ
ーネは空腹に耐えながら水だけを飲む。冒頭から不穏な空気が
漂い、とても暗い雰囲気。家の庭には薪が高く積まれており、
もしかしてこれは「ウィッカーマン」のような映画?と思った
が、そうではなかった。
アメリカのホラー映画と違ってテンポが悪く、何も起きない時
間が長く続くので、少し退屈である。フィリップが何故あんな
にシモーネに悪意を向けているのかもよくわからない。シュテ
ファンはフィリップを狩猟に連れていくが、内向的なフィリッ
プはあまり気が進まなさそうだ。シモーネもついていく。フィ
リップが撃ったウサギを、シュテファンは「食べるなら苦しま
せるな。早くとどめを刺せ」と言うがフィリップにはできない。
結局シモーネがウサギの首を切って死なせる。シモーネはおと
なしいが度胸のある少女のようだ。
シモーネの体重は順調に減っていき、クラウディアと共に喜ぶ。
しかしシモーネが母親と電話で話した後、シモーネのスマホが
見当たらなくなる。登場人物は4人だけという閉鎖的な映画で、
セリフが少ないのでそれぞれが何を考えているのかよくわから
ない。シモーネも終盤で過激なダイエットに根を上げて家に帰
ろうとするものの、それをやめた理由もよくわからない。ラス
トシーンもどう受け取っていいのか今ひとつわからない。大体
イースターはあんな悪魔崇拝のようなものではないのだが。終
始不気味な雰囲気の映画だったが、私は割と好きである。
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