猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ダーク・シャドウ

2017-06-29 18:31:55 | 日記
2012年のアメリカ映画「ダーク・シャドウ」。
1760年、ジョシュア・コリンズと妻は幼い息子バーナバスと共に新しい生活を始
めるため、アメリカに向けてイギリスのリバプールを出航した。20年後、バーナ
バス(ジョニー・デップ)はメイン州コリンズポートの町で水産業をして儲け、コ
リンウッド荘園の所有者となっていた。裕福でプレイボーイな彼は、使用人のア
ンジェリーク(エヴァ・グリーン)を失恋させてしまったことで、実は魔女であっ
たアンジェリークに両親を殺され、恋人を断崖から落とされ、自身はヴァンパイ
アにされ、生き埋めにされてしまう。それから2世紀後の1972年、コリンズ家の
女主人エリザベス(ミシェル・ファイファー)は一家が抱える問題に対処するため、
住み込みの精神科医ジュリア・ホフマン博士(ヘレナ・ボナム・カーター)を招き
入れていた。バーナバスは偶然棺から脱出するが、かつての自分の土地は荒れ果
て、子孫たちも落ちぶれていた。バーナバスは亡き父の「唯一の財産は家族だ」
という言葉を胸にコリンズ家の復興を目指す。

ティム・バートン監督作品。ゴシック・ホラー・コメディといったところか。18
世紀、魔女とは知らずに使用人の女性を振ったために、呪いによって両親や恋人
を殺され、自分はヴァンパイアにされ、棺に入れられて土中に埋められてしまっ
たバーナバス。彼は200年後に偶然棺から脱出することができたが、当然町は様
変わりしていて、彼には理解できないことばかり。とりあえず自宅であるコリン
ウッド荘園へ帰るが、住人たちは彼が200年前の人間であることなど信じるはず
もなく、ただの変人だと思う。屋敷には主人のエリザベス、エリザベスの不良の
娘、エリザベスの弟、弟の息子、子供たちの家庭教師、使用人、そして精神科医
のジュリアが住んでいた。そしてバーナバスはアンジェリークと再会する。
バーナバスは普通の人間に戻りたいと願っており、アンジェリークに呪いを解く
よう要求するが、未だにバーナバスを憎んでいるアンジェリークは皮肉を言うだ
け。200年恨み続けるってすごい根性だな~。よくここまで怒りや憎しみを持続
させられるものだ。でも呪いの力があるのってちょっと羨ましいかも。アンジェ
リーク役のエヴァ・グリーンはとても美人でセクシー。ジョニー・デップはティ
ム・バートン作品ではよくあるコスプレ演技。ジョニーはコスプレ演技もおもし
ろいけど、普通のシリアスな演技もうまいんだけどなあ。むしろそっちの方がい
い。
この映画、DVDを観た1週間後くらいにテレビ放送されたんだが。たまにそうい
うことがあるが、テレビはカットされるし、まあいいか。そこそこおもしろかっ
た。




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オリンピックで印象に残る試合は?

2017-06-25 02:38:29 | 日記
お題に参加しております
あまりオリンピックは観ないのですが…2010年のバンクーバーオリンピックのフィ
ギュア・スケートのキム・ヨナ選手ですかね~。当時の世界最高得点で金メダルを
獲得したあの演技です。美しさと完璧さに圧倒されましたね。フィギュアのことは
よくわかりませんが、素晴らしいということだけはわかりました。
ミシェル・クワン氏が「あんなに力強くかつエレガントな演技を観たことがない」
(うろ覚えなので微妙に違うかも)とおっしゃっていました。SPもFSも指先に至るま
で優雅でパーフェクトでした。
長らく世界最高得点保持者でしたが、最近エフゲニア・メドべージェワ選手に記録
を更新されましたね。う~んどうなんでしょう。確かに彼女も素晴らしいのですが、
キム・ヨナ選手の点数を越える程なのかな?…とど素人のワタクシは思ったのでし
た。




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家族の肖像

2017-06-24 09:52:26 | 日記
1974年のイタリア・フランス合作映画「家族の肖像」を観にいった。
老教授(バート・ランカスター)はローマの高級住宅街で2人の使用人と共に静かに暮
らしていた。そこへビアンカ・ブルモンティ伯爵夫人(シルヴァーナ・マンガーノ)と
その娘リエッタ(クラウディア・マルサー二)、リエッタの婚約者ステファノ(ステファ
ノ・パトリッツィ)、そしてビアンカの愛人コンラッド(ヘルムート・バーガー)がやっ
てきて、上階を貸してくれるよう頼み込む。教授は平穏な生活が壊されることを恐れ
て断るが、しつこく口説き落とし、仕方なくコンラッドを住まわせることになった。
数日後、勝手に改装を始めたコンラッドと教授との間にいさかいが起きるが、コンラ
ッドが予想もしなかった芸術の理解者であることを知って興味を覚える。コンラッド
はかつて学問好きの青年だったのだが、過激な左翼思想に傾倒して学業を中断し、今
は昔の仲間に追われていた。ビアンカの夫は実業家で、ファシズムを支持する右翼の
過激派と通じていた。

ルキノ・ヴィスコンティ監督作品。この人の映画は不思議なムードが漂う。管理人と
家政婦と3人で静かに暮らしている老教授(最後まで名前は出てこない)。そこへ突然
押しかけてきた伯爵夫人、その娘、娘の婚約者、夫人の若い愛人。教授の家は広いの
で2階を貸してくれと言う。何故無関係の人たちに部屋を貸さなければならないのか。
何故教授は毅然として断れないのか。ここからもう変である。結局貸すことになって
しまうが、住むのは夫人の愛人だけ。と言っても皆がしょっちゅう押しかけてくるの
だが。1対4という人数に負けたのか、教授の考えもよくわからない。
ビアンカ夫人の夫はファシズム支持派、若い愛人コンラッドは左派と、正反対の立場
である。そしてコンラッドはビアンカのいわばヒモのような状態であり、自分でもそ
れを苦々しく思っている。初めはコンラッドのことを良く思っていなかった教授だが、
コンラッドが芸術について教養があることがわかると、見る目が変わってくるのであ
る。
しかし上階の部屋を貸したものの、ビアンカの娘やその友人たちのすることは教授に
は理解できない。"今時の若者たち"なのだ。やがてビアンカは食事の席で離婚したこ
とを話す。コンラッドはビアンカに求婚するが、彼女は一笑に付してしまい、コンラ
ッドとステファノの間でいさかいが生じてしまう。その後起きる悲劇。コンラッドは
ああするしかなかったのだろうか。
突然の悲劇に床に就いてしまう教授。教授はコンラッドのことをどう思っていたのだ
ろう。意外にも教養のある若者だという興味なのか、あるいは家族(息子)のように思
っていたのか。それとも愛していたのか。私にはわからなかった。

昨年はルキノ・ヴィスコンティ生誕110年、没後40年らしく、それを記念してヴィス
コンティ作品がリバイバル上映されている。残念ながら「郵便配達は二度ベルを鳴ら
す」と「揺れる大地」は観られなかった。観たい映画が色々あるので、是非制覇した
いものだ。

良かったらこちらもどうぞ。
若者のすべて
ベニスに死す




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困ったななちゃん

2017-06-21 09:41:35 | 日記
次女猫なな(18歳)が2週間くらい前からだろうか、床で粗相をするようになった。なな
はこれまでにもたま~にトイレ以外で粗相をすることがあったのだが、最近頻度が高く
なってきている。現場を見た訳ではないのだが、長女猫ちゃぴ(20歳)と4女猫ベル(13
歳)は今までそういう経験がないので、多分ななだと思う。ななは子猫の頃から1番問
題が多い子だった。神経質なのだろうか。
床に粗相をしているのも臭くて困るのだが、トイレの下にまで流れていってると、もう
…掃除が大変である。年齢のせいもあるのだろうか。ななはもともと問題が多い上に、
我が家は高齢化が進んでいる。1番年下が13歳なのである。とても困るのだが、これは
どうしようもないんだろうな…。
布団などにしないだけマシだが。結構大変なのである。




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華麗なるギャツビー

2017-06-17 17:26:24 | 日記
2013年のアメリカ映画「華麗なるギャツビー」。
1920年代のニューヨーク。証券会社に就職した青年ニック・キャラウェイ(トビー・
マグワイア)の隣家は宮殿のような豪邸で、夜な夜な豪華なパーティーが開かれてい
た。しかし、そんな騒乱の屋敷に住んでいるのはジェイ・ギャツビー(レオナルド・
ディカプリオ)という謎めいた男1人だけ。ある日、ニックの元にもパーティーの招待
状が届く。ニックと対面したギャツビーは、自らの生い立ちを語り始める。あまりに
できすぎた物語に、ニックはギャツビーが何か嘘をついていると直感する。やがてギ
ャツビーは上流階級のデイジー(キャリー・マリガン)に惹かれていくが、彼女にはト
ム(ジョエル・エドガートン)という夫がいた。

1920年代のアメリカの貴族たちの人間模様を描いた映画。ギャツビーの屋敷やパーテ
ィーの様子は豪華絢爛で、目の保養になる。でもアメリカって何もかもが大きいんだ
なあ…大きな宮殿のような屋敷、大きな車。いくら国土が広いからってここまで大き
くしなくても、と思う。狭っ苦しい日本に住んでいる身としては、羨ましいを通り越
して無駄に大きいと感じてしまうのだが。
メインの登場人物はギャツビー、ニック、デイジー、トムである。ニックとデイジー
はいとこ同士で仲が良い。トムには愛人がおり、デイジーもそのことに勘づいていて、
夫婦の関係は冷めつつあった。そして、ギャツビーとデイジーは昔恋人同士であった
ことがわかってくる。ギャツビーはデイジーと別れても、彼女がトムと結婚してから
も、ずっとデイジーを想い続けていた。この映画はいわばギャツビーの純愛物語なの
である。あんなに長い間、相手が既婚者になってもなお愛し続けるなんてそうできる
ものではない。ギャツビーに迫られ、迷うデイジー。
デイジーはギャツビーと夫のトムとどちらを選ぶのだろう、と思いながら観ていたが、
あんな悲劇が待っていようとは…。ギャツビーが気の毒すぎる。いや確かに悪いこと
もしていたのだが、あの結末は悲惨だ。そして掌を返したようなデイジーの薄情さ。
人間はああまで薄情になれるものなのか。ニックが最後までギャツビーを友人として
愛していたのだけが救いである。財を成した1人の男の悲恋の物語である。




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