1968年のフランス・イタリア合作映画「さらば友よ」。
アルジェリアの外人部隊から帰還した軍医ディノ・バラン(アラン・
ドロン)は、広告会社に勤める女イザベル(オルガ・ジョルジュ=ピ
コ)から奇妙な依頼を受ける。彼女が黙って持ち出した債券を会社の
金庫に戻して欲しいというのだ。バランと同じく戦争帰りのアメリカ
人の傭兵フランツ・プロップ(チャールズ・ブロンソン)は、バランの
仕事に興味を持ち、2人は金庫に潜入することとなった。こうなれば
債券を戻す代わりに金庫の金を奪い取ろうという魂胆だ。だが、よう
やく開いた金庫の中に金はなく、その上2人は金庫に閉じ込められて
しまった。
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演の犯罪サスペンス。戦
争末期のある寒い朝、アルジェリア帰りの兵士たちを乗せた船が、マ
ルセイユに着いた。その中に、軍医のディノ・バランもいた。そのバ
ランに「モーツアルトの友人のバランさんでしょ?」といきなり若い
女が話しかけてきた。バランは表情も変えず無視して歩き続けた。同
じ船からアメリカ人軍曹で、戦争を商売にしてきたフランツ・プロッ
プも降りた。彼は部下をかき集め、次はコンゴに出かけ一稼ぎしよう
と企んでおり、それには軍医が必要と、バランを口説いていた。
そのプロップを殴り倒し、バランは彼を追ってきた若い女の車に乗っ
た。女はイザベルといい、彼女はモーツアルトに頼んでおいた約束を、
バランに代行して欲しいと頼んだ。その仕事というのは、イザベルは
パリの広告会社で働いているが、会社の債券を密かに持ち出し利用し
ていた。年末の決算も近づいたので、それを金庫に返さなくてはなら
ない。地下室の元モーツアルトのいた医務室の隣に金庫があり、クリ
スマスの連休の間にそれを返して欲しいというのだ。
バランはその仕事を引き受け、医務室にハイスピード分解写真装置の
ついたカメラを持ち込み、金庫室の見渡せる小窓にそれをセットした。
金庫の7つのダイヤルの組み合わせ番号を盗みだそうというのである。
バランが作業を開始した時、ふらりとプロップが現れた。今更彼を追
い返すわけにもいかず、2人は一緒に仕事を始めた。が、ふとしたこ
とから金庫室の中に2人は閉じ込められてしまった。男2人の間に奇
妙な友情が生じた。そして、長い苦闘の末、遂に金庫は開いた。しか
し中はからっぽだった。
期待していたがそれほどおもしろくはなかった。何だかよく意味がわ
からなかった。男2人が金庫のダイヤルの組み合わせ番号を盗み出す
までの過程や、プロップがバランの身代わりに警察に捕まり、絶対に
バランのことを言わずに刑事が苦労するシーンなどはおもしろかった。
知り合って間もないのにバランとプロップは意外に友情を感じている
のだな、と思った。ラストシーンの意味不明さもフランス映画らしく
ていい。
ともあれフランスの大スター、アラン・ドロンとアメリカの大スター、
チャールズ・ブロンソンの共演というだけで観る価値はあるというも
の。とにかくこの2人がかっこいい映画。私はどちらも好きだが、世
紀の二枚目のアラン・ドロンと野性的で男臭いチャールズ・ブロンソ
ンの対比がいい。それだけで満足できる映画だった。
アラン・ドロンは今年の8月18日に88歳で亡くなった。映画界から
は引退していたが、もっと生きて欲しかった。今年亡くなった有名人
の中で特にショックだったのは、アラン・ドロン様と楳図かずお先生
だった。
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アルジェリアの外人部隊から帰還した軍医ディノ・バラン(アラン・
ドロン)は、広告会社に勤める女イザベル(オルガ・ジョルジュ=ピ
コ)から奇妙な依頼を受ける。彼女が黙って持ち出した債券を会社の
金庫に戻して欲しいというのだ。バランと同じく戦争帰りのアメリカ
人の傭兵フランツ・プロップ(チャールズ・ブロンソン)は、バランの
仕事に興味を持ち、2人は金庫に潜入することとなった。こうなれば
債券を戻す代わりに金庫の金を奪い取ろうという魂胆だ。だが、よう
やく開いた金庫の中に金はなく、その上2人は金庫に閉じ込められて
しまった。
アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン共演の犯罪サスペンス。戦
争末期のある寒い朝、アルジェリア帰りの兵士たちを乗せた船が、マ
ルセイユに着いた。その中に、軍医のディノ・バランもいた。そのバ
ランに「モーツアルトの友人のバランさんでしょ?」といきなり若い
女が話しかけてきた。バランは表情も変えず無視して歩き続けた。同
じ船からアメリカ人軍曹で、戦争を商売にしてきたフランツ・プロッ
プも降りた。彼は部下をかき集め、次はコンゴに出かけ一稼ぎしよう
と企んでおり、それには軍医が必要と、バランを口説いていた。
そのプロップを殴り倒し、バランは彼を追ってきた若い女の車に乗っ
た。女はイザベルといい、彼女はモーツアルトに頼んでおいた約束を、
バランに代行して欲しいと頼んだ。その仕事というのは、イザベルは
パリの広告会社で働いているが、会社の債券を密かに持ち出し利用し
ていた。年末の決算も近づいたので、それを金庫に返さなくてはなら
ない。地下室の元モーツアルトのいた医務室の隣に金庫があり、クリ
スマスの連休の間にそれを返して欲しいというのだ。
バランはその仕事を引き受け、医務室にハイスピード分解写真装置の
ついたカメラを持ち込み、金庫室の見渡せる小窓にそれをセットした。
金庫の7つのダイヤルの組み合わせ番号を盗みだそうというのである。
バランが作業を開始した時、ふらりとプロップが現れた。今更彼を追
い返すわけにもいかず、2人は一緒に仕事を始めた。が、ふとしたこ
とから金庫室の中に2人は閉じ込められてしまった。男2人の間に奇
妙な友情が生じた。そして、長い苦闘の末、遂に金庫は開いた。しか
し中はからっぽだった。
期待していたがそれほどおもしろくはなかった。何だかよく意味がわ
からなかった。男2人が金庫のダイヤルの組み合わせ番号を盗み出す
までの過程や、プロップがバランの身代わりに警察に捕まり、絶対に
バランのことを言わずに刑事が苦労するシーンなどはおもしろかった。
知り合って間もないのにバランとプロップは意外に友情を感じている
のだな、と思った。ラストシーンの意味不明さもフランス映画らしく
ていい。
ともあれフランスの大スター、アラン・ドロンとアメリカの大スター、
チャールズ・ブロンソンの共演というだけで観る価値はあるというも
の。とにかくこの2人がかっこいい映画。私はどちらも好きだが、世
紀の二枚目のアラン・ドロンと野性的で男臭いチャールズ・ブロンソ
ンの対比がいい。それだけで満足できる映画だった。
アラン・ドロンは今年の8月18日に88歳で亡くなった。映画界から
は引退していたが、もっと生きて欲しかった。今年亡くなった有名人
の中で特にショックだったのは、アラン・ドロン様と楳図かずお先生
だった。
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THE・美男子💎⤴(スキなし👍✨)という俳優さんが少なくなりましたよね☆
個性派も好きですが、てっとうてつび・カッコイイのとニヒルなのはいつの世にもいてほしいです🍀✨✨✨
(だいぶ前ですが、杏子さまがクォン・サンウのことを「いつまでもかっこいい」というようなことをたしかおっしゃっていて、その時クリンも「そうだな~🐻!」って思いました✨)
コメントありがとうございます。そうなんですよ、亡くなったんです😢
大ファンなのでショックでした💦😭
本当にアラン・ドロン様のような隙のない美形俳優は少なくなりましたね。
私も彫刻のような美男子やニヒルな俳優はいつの世にもいて欲しいと思います✨
クォン・サンウもそうですが、年を取ってもかっこいい人は洋の東西を問わずいいですよね‼️🙌
名画座なんて死語かな?
私が若い頃はアランドロンは2枚目の代名詞でした。
コメントありがとうございます。この映画を映画館で観られたんですね。いいなー。
名画座って死語ですか?よくわかりませんが😆
ほんとに二枚目の代名詞でしたね。こんなに美形の俳優はもう現れないと思います✨