2022年の日本映画「THE FIRST SLAM DUNK」。
沖縄で生まれ育った宮城リョータ(声・仲村宗悟)には3つ上の兄・
ソータ(梶原岳人)がいた。幼い頃から地元で有名な選手だった兄の
背中を追うようにリョータもバスケにのめり込む。しかしソータは
海難事故で命を落とし、リョータ一家は神奈川に引っ越す。高校2
年生になったリョータは、湘北高校バスケ部で、桜木花道(木村昴)、
流川楓(神尾晋一郎)、赤木剛憲(三宅健太)、三井寿(笠間淳)たちと
インターハイに出場。今まさに王者、山王工業高校に挑もうとして
いた。
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在まで
絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を
新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦氏が監督・脚本を
手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。2022
年12月3日の公開から23年8月31日の終映まで約9ヵ月のロングラ
ン上映となり、興行収入は国内歴代13位となる157億円を突破す
る大ヒット作となった。
私はバスケットボールのことはまるでわからないのだが、とてもお
もしろかった。一応昔コミックスも全巻読み、テレビアニメも全部
観ている。主人公は桜木花道だが、映画では宮城リョータとなった。
リョータは沖縄で兄のソータと共にバスケットに打ち込んでいた。
いつも公園で練習をしていたが、ソータは友人たちに誘われ船で釣
りに行く。もっと練習をしていたかったリョータはソータに「バカ
野郎!死んじまえ!」と泣き叫んだ。その後ソータは海難事故で死
んでしまう。母親、妹と共にショックを受けるリョータだが、バス
ケの練習は黙々と続けていた。
家族は神奈川へと引っ越し、リョータは湘北高校のバスケ部に入部
する。そして「絶対王者」と呼ばれている山王工業高校とインター
ハイでぶつかろうとしていた。バスケ用語など全くわからないのだ
が、おもしろく観られるのが不思議。選手たちの動き、試合の進み
具合と、滑らかで且つ緊迫感にあふれていて、日本のアニメーショ
ン技術はすごいと改めて思った。これは日本のアニメにしかできな
いのではないだろうか。湘北対山王の試合もだが、リョータとソー
タの心の絆もメインに描かれていて、それがいい。所々沖縄時代の
回想シーンが挟まれる。男子の兄弟ってこんな感じなのだろうな、
と思った。
花道は試合中に背中を痛めて顧問の安西先生(宝亀克寿)に交代させ
られるが、「あんたの栄光はいつだったんだよ。俺は今なんだよ!
」と言って試合に出る。花道が安西先生のほっぺたをむにーっと引
っ張ったり、顎をたぷたぷたぷとさせるお決まりのシーンもいい。
顧問の先生に向かって本当に無礼だなあ。そして安西先生の「諦め
たらそこで試合終了ですよ」というセリフも久しぶりに聞けて良か
った。これぞ「SLAM DUNK」の世界である。
バスケがわからないのに(わからないと何度も書いているが本当に
わからない)このおもしろさは何なのだろう。試合終盤はハラハラ
する。実際に試合を観ていたら「行けーっ!」と叫びたくなってし
まうのだろうな、と思った。ラストシーンも良かった。9ヵ月に及
ぶロングランも納得のおもしろさだった。ただ欲を言えば、花道の
声はテレビアニメと同じ草尾毅にして欲しかったなあ、と思った。
沖縄で生まれ育った宮城リョータ(声・仲村宗悟)には3つ上の兄・
ソータ(梶原岳人)がいた。幼い頃から地元で有名な選手だった兄の
背中を追うようにリョータもバスケにのめり込む。しかしソータは
海難事故で命を落とし、リョータ一家は神奈川に引っ越す。高校2
年生になったリョータは、湘北高校バスケ部で、桜木花道(木村昴)、
流川楓(神尾晋一郎)、赤木剛憲(三宅健太)、三井寿(笠間淳)たちと
インターハイに出場。今まさに王者、山王工業高校に挑もうとして
いた。
1990年から96年まで「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在まで
絶大な人気を誇る名作バスケットボール漫画「SLAM DUNK」を
新たにアニメーション映画化。原作者の井上雄彦氏が監督・脚本を
手がけ、高校バスケ部を舞台に選手たちの成長を描き出す。2022
年12月3日の公開から23年8月31日の終映まで約9ヵ月のロングラ
ン上映となり、興行収入は国内歴代13位となる157億円を突破す
る大ヒット作となった。
私はバスケットボールのことはまるでわからないのだが、とてもお
もしろかった。一応昔コミックスも全巻読み、テレビアニメも全部
観ている。主人公は桜木花道だが、映画では宮城リョータとなった。
リョータは沖縄で兄のソータと共にバスケットに打ち込んでいた。
いつも公園で練習をしていたが、ソータは友人たちに誘われ船で釣
りに行く。もっと練習をしていたかったリョータはソータに「バカ
野郎!死んじまえ!」と泣き叫んだ。その後ソータは海難事故で死
んでしまう。母親、妹と共にショックを受けるリョータだが、バス
ケの練習は黙々と続けていた。
家族は神奈川へと引っ越し、リョータは湘北高校のバスケ部に入部
する。そして「絶対王者」と呼ばれている山王工業高校とインター
ハイでぶつかろうとしていた。バスケ用語など全くわからないのだ
が、おもしろく観られるのが不思議。選手たちの動き、試合の進み
具合と、滑らかで且つ緊迫感にあふれていて、日本のアニメーショ
ン技術はすごいと改めて思った。これは日本のアニメにしかできな
いのではないだろうか。湘北対山王の試合もだが、リョータとソー
タの心の絆もメインに描かれていて、それがいい。所々沖縄時代の
回想シーンが挟まれる。男子の兄弟ってこんな感じなのだろうな、
と思った。
花道は試合中に背中を痛めて顧問の安西先生(宝亀克寿)に交代させ
られるが、「あんたの栄光はいつだったんだよ。俺は今なんだよ!
」と言って試合に出る。花道が安西先生のほっぺたをむにーっと引
っ張ったり、顎をたぷたぷたぷとさせるお決まりのシーンもいい。
顧問の先生に向かって本当に無礼だなあ。そして安西先生の「諦め
たらそこで試合終了ですよ」というセリフも久しぶりに聞けて良か
った。これぞ「SLAM DUNK」の世界である。
バスケがわからないのに(わからないと何度も書いているが本当に
わからない)このおもしろさは何なのだろう。試合終盤はハラハラ
する。実際に試合を観ていたら「行けーっ!」と叫びたくなってし
まうのだろうな、と思った。ラストシーンも良かった。9ヵ月に及
ぶロングランも納得のおもしろさだった。ただ欲を言えば、花道の
声はテレビアニメと同じ草尾毅にして欲しかったなあ、と思った。