猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

ストーミー・ナイト

2018-01-24 21:58:02 | 日記
1999年のインド映画「ストーミー・ナイト」。

嵐の夜、大きな屋敷で留守番をしている1人の若く美しい女性(ウルミラー・マートー
ンガル)が、テレビのニュースで逃走中の凶悪殺人鬼のことを知る。その殺人鬼は、人
の家に上がり込み、殺人を犯しているという。1人で怯えているところに、突然ビジ
ネスマン風の男(マノージ・バージパイ)がチャイムを鳴らす。誰かを訪ねてきたらし
いが、この家にそんな人はいない。それでも帰らず雨宿りを懇願する男を、彼女は追
い返そうとするが、男のしつこさに負けて家に入れてしまう。だが、男の挙動不審な
態度を見て、殺人鬼はこの男だと確信する。そこにまた、警官だと名乗るが、いかに
も凶悪犯らしい男(スシャント・クマール)が現れる。どちらも信用できず女性は怯え
る。

インドのサスペンス映画。インド映画を観たのは初めてである。インド映画というと
歌ったり踊ったりしているイメージがあるが、こういう映画も作っているんだなあ。
嵐の夜、大きな一軒家、登場人物は3人だけ。不気味なシチュエーションの密室サス
ペンスでなかなかおもしろかった。
1人で留守番をしている若い女性。電話で母親に早く帰ってきて欲しいと話している。
そこへ何者かがチャイムを鳴らす。玄関のドアの覗き窓から見ると、スーツを着た中
年の男が立っている。彼は「○○さんはいますか」と聞くが、女性は「そんな人はう
ちにはいない。帰って」と答える。ところがこの男、なかなか帰ろうとしない。電話
を貸してくれだの、寒いから雨宿りをさせてくれだの、腹が減っただの、何度も引き
返してきては何とか家に入れてもらおうとする。女性はその度に驚いて不審に思いな
がらも、男のあまりのしつこさに負けて家に入れてしまう。だが女性は家に入れたこ
とをすぐに後悔することになる。男の様子はおかしく、ニュースで言っていた連続殺
人犯ではないかと思い、怯える。そこにもう1人の男がやってくる。
男たちは何者なのか。どちらかが殺人鬼なのか。嘘をついているのはどちらか。恐怖
に追い詰められていく女性を見ていてハラハラした。特に先にやってきたスーツの男
のしつこさは怖い程だ。そんな男家に入れたらダメよ、と思いながらも、あれだけし
つこいと私でもつい入れてしまうかも…と思う。3人の男女の腹の探り合いの描写が
秀逸だった。
アメリカのB級サスペンス映画のような雰囲気だったが、それよりおもしろかったか
も。意外な掘り出し物である。



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2 コメント

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Unknown (Kamoko)
2018-01-25 13:32:02
インド映画、見たことないんですが、この映画面白そうですね。。

家に入れてしまうのは、彼らの文化や習慣に基づく行動??

しつこくても追い返さなきゃ~(笑)
返信する
Unknown (杏子)
2018-01-25 22:36:03
コメントありがとうございます。私もインド映画は初めてですが、意外におもしろいサイコ・サスペンスでした。
家に入れてはダメですよね~(笑)でも密室サスペンスってハラハラドキドキで怖いですよね。
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