猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

フローズン・グラウンド

2025-03-18 22:49:50 | 日記
2013年のアメリカ映画「フローズン・グラウンド」。

1983年冬のアラスカ州、モーテルの一室で拘束され半狂乱になっている
娼婦・シンディ(ヴァネッサ・アン・ハジェンズ)が保護された。彼女はロ
バート・ハンセン(ジョン・キューザック)という男に危うく殺害されそう
になったと主張するが、模範的市民のハンセンを地元警察は疑おうともせ
ず、娼婦と客の単なるトラブルとして問題を解決しようとする。同じ頃、
身元不明の少女が無残な遺体となって発見される。アラスカ州警察巡査部
長ジャック・ハルコム(ニコラス・ケイジ)は、最近連続して見つかってい
る変死体と同一犯ではないかと疑い、捜査を始める。

1980年代にアメリカで起き、人々に衝撃を与えた実際の連続猟奇殺人事
件を映画化。12年間に24人以上の女性を拉致し監禁、更に暴行を加えア
ラスカの荒野に放って人間狩りを繰り返したロバート・ハンセンと、犯人
逮捕に執念を燃やす警察官との攻防を描く。1983年、アラスカ州アンカ
レッジにあるモーテルに、娼婦のシンディが「あいつに殺される!」と叫
びながら駆け込んでくる。連絡を受けたアンカレッジ市警の警官は、パニ
ック状態のシンディを保護して病院へ運ぶ。警察署で事情を聞かれたシン
ディは、客の男の自宅に鎖で繋がれて監禁され、レイプされた後、自家用
機でどこかへ連れていかれそうになったと話す。
シンディの証言から、容疑者は町でパン屋を経営しているロバート・ハン
センであることがわかるが、ハンセンにはアリバイがあった。アンカレッ
ジ市警の刑事は、娼婦のシンディよりも優良市民のハンセンの証言を信用
し、この事件の捜査を打ち切ってしまう。しかし、シンディを保護した警
官は、どうしても彼女が嘘をついているとは思えず、上司に内緒でシンデ
ィの調書をアラスカ州警察に郵送しておく。
同じ時期、アラスカ州奥地の平原で、若い女性の遺体が発見される。遺体
の状況から、被害者は半年から1年ほど前に、狩りをするような状況で殺
されたことがわかる。この殺人事件の捜査を担当することになったアラス
カ州警察のジャック・ハルコム刑事は、まるで処刑のような殺し方だと感
じる。最近この周辺では、若い女性の惨殺体が次々と発見されていた。ハ
ルコム刑事は、一連の事件を同一犯による連続殺人事件ではないかと考え、
捜査を開始する。捜査が難航する中、アンカレッジ市警から届いたシンデ
ィの調書に目を通したハルコム刑事は、ハンセンが怪しいと考える。そし
てシンディに直接会って話を聞くため、彼女を捜す。
シリアル・キラーの実録ものが好きでよく本などを読むのだが、ロバート
・ハンセンという男は知らなかった。12年間に24人以上の若い女性を殺
害したとなっているが、実際の犠牲者数ははっきりわかっていないらしい。
一体何人殺しているのか…。唯一の生還者はシンディである。けれどもシ
ンディは娼婦であるが故に警察に信じてもらえない。ジャック・ハルコム
刑事は彼女を捜すのだが、映画の中でシンディの私生活が割と詳しく描か
れていて、その時間が長すぎると思った。
観ている側は多分娼婦の生活にはあまり興味はないと思うので、もっと被
害者たちのエピソードを描くのに時間を割いて欲しかった。雪深い冬のア
ラスカで次々と発見される遺体。こんな寒いところに埋まっていたなんて
かわいそうだなと思った。主演がニコラス・ケイジなので安心して観てい
られる。やっぱりこの人は演技がうまい。ラストで行方不明になった女性
たちの顔写真と名前、年齢が表示される。そして1人1人「行方不明」
「遺体発見」と説明される。遺体が見つかっていない被害者がたくさんい
た。犯人のロバート・ハンセン役のジョン・キューザックのサイコパス演
技も不気味で良かった。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アラスカは珍しいですね。 (ウラジーミル・アスポン)
2025-03-19 22:59:13
1983年今からすると、結構昔です。42年前。
でも、映画公開時の2013年からだと30年前ぐらいですね。
実際の連続猟奇殺人事件を映画化したのが「フローズン・グラウンド」ですね。

12年間に24人以上の女性を拉致監禁の上、殺したんですね。
1年に2人殺していますね。

犯人の男の職業は猟奇性とは遠いパン屋なですね。

猟奇系だと肉屋が割と多いという印象です。
肉を切るうちに、人間の肉を切りたいという欲望が出ても不思議ではないですね。
娼婦よりも普通にパン屋を営んでいる人の方が信用されてもしょうがないですね。
ハンセンにはアリバイもあったんじゃ…。
娼婦と客の単なるトラブル程度に思われたんですね、
シンディを保護した警官ニコラス・ケイジ演ずるジャック・ハルコムだけが彼女を信じるんですね。

ところでアラスカ州はちょっと珍しいですね。
あんまり出てこないですよね。若い女性の惨殺体が次々と発見されているそうですが、アラスカにそもそも若い女性が居るイメージが私にはありません。

杏子さんは、シリアル・キラーの実録ものが好きでよく本などを読まれるんですね。
私も実在シリアルキラーについての話は面白そうなんで、YouTubeとかで見てます。でも、私もアラスカが出てくるロバート・ハンセンの事は知りません。
ジョン・ゲイシー。テッド・バンディ。ジェフリー・ダーマー。これらが有名です。

最後に助かったシンディ自身の私生活は、あまり視聴者の興味をそそりませんね。
被害者がどういうシチュエーションで被害に遭遇したかの方が私も興味あります。
死体が見つかってない被害者もいるんですね。
犯人もちゃんと覚えてない可能性もありますね。
返信する
Unknown (杏子)
2025-03-20 02:22:19
>ウラジーミル・アスポンさん
コメントありがとうございます。12年間に24人以上を殺害ってすごいですよね。
猟奇殺人犯は普段から様子がおかしいということもある様ですが、
ロバート・ハンセンはほんとに真面目なパン屋で、模範的市民とされてきたそうです。
そんな人と娼婦では、娼婦の主張が聞き入れられなくても仕方ないかもしれませんね。

アラスカ州が映画の舞台になるのは珍しい気がします。
これは実話に基づいているので、アラスカ州が舞台になったのですね。

ジョン・ゲイシー、テッド・バンディ、ジェフリー・ダーマーは有名ですよね。
本やネットで何度も読みました。
実在の殺人鬼の映画も好きです。

娼婦の私生活には興味ないですね…もっと被害者たちについて描いて欲しかったです。
遺体が見つかっていない被害者、たくさんいました。
24人以上も殺したら、犯人もはっきり覚えていないかもしれませんよね。
わざわざメモしたりしないでしょうし。死体さえ見つからないのはかわいそうです。
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