先週、東京都美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展」へ。
世界屈指の美の殿堂といわれるボストン美術館から選りすぐった80点の宝物が展示されています。
展示品の中身は、エジプト美術~中国美術~日本美術~フランス絵画~アメリカ絵画~版画・写真などの作品です。
このすぐれた作品を、ボストン美術館までわざわざ行かなくても、東京でしかも生で観る事が出来るなんて有り難いです。
展示作品は、素晴らしい宝物ばかりですが、今回、私が是非拝見したいと思った作品は、お釈迦様の最後を描いた”英一蝶”(はなぶさいっちょう)の『涅槃図』です。
傷みがひどかったために、170年ぶりに修復されてから今年初めて日本へ里帰りしたそうです。
美しい色合いになり、人間や動物たちの表情が鮮やかによみがえり、感動のひと時にひたりました。そして170年ぶりに里帰りした仏画に思いを馳せました。
縦2.9㍍、横1.7㍍の涅槃図に圧倒されました。
大きい仏画なので首が痛くなるほど見上げたり、かがんだりの姿勢で鑑賞し、いつまでも見ていたく、この場を去るのが名残り惜しかったです。
絵には、お釈迦様の母親が雲に乗って天からかけつけている絵や、弟子がショックのあまり倒れている姿や、両手で顔を覆ったり、目頭を押さえて悲しんでいる人や恐る恐るお釈迦様を覗いている人など、多くの人間と、多くの動物たちがお釈迦様を囲み悲しみに打ちひしがれている様子が見事に描かれていました。
右下に描かれている黒い動物を見た時、メタボのゴキブリ???と思ったら”豚”でした。一蝶さん、すみませんでした。
ゴッホの絵画。「郵便配達人ジョゼフ・ルーラン」と「ルーラン夫人」。力強い絵です。
ゴッホと言えば、ひまわりの絵が有名ですが、人物画や風景画も多く描かれ画材が豊富です。
ひまわりも多く描かれていますね。(ネットの写真です)
記念写真用のパネル。ルーラン夫妻の間に立ち、Vサインをしながら写真を撮りあう人もおりました。