★ 仏師・運慶が造った仏像のポスター ★
10/27日・青空が広がり外気温22℃、風もなく心地よい日よりの中、上野平成館で開催中の「特別展・運慶」へ。
新聞によると、開催1ヶ月で来場者は20万人を超えた、との記事が載っていたので待たされるのは覚悟で出かけました。
案の定、入場までの待ち時間は1時間でした。が、何故か苦にならない待ち時間を過ごせました。
私は退職後、千葉の朝日カルチャーセンターで「仏教美術入門講座」を受講しました。
講義の中で、仏師・運慶の仏像についての話を聞いておりましたので、今回の展示は特に興味がありました。
受講後は、「古寺巡礼の旅」にも参加して、多くのお寺を参詣しております。御朱印も頂きました。
何処のお寺に運慶作の仏像があったのか?、記憶も薄れているので、再確認もあり出かけました。
仏師・運慶は、平安時代から鎌倉時代に活躍した天才仏師です。
31体の仏像を作り、その内22体が平成館に集まり展示されています。
圧倒される仏像を前にじ~と拝観していると、自分が見られているような感じになり、ドキッ!として心が引きしまりました。
私の家には、数年前に開催された「阿修羅展」の時に購入した「阿修羅」のフィギュアがあります。毎日、阿修羅像を見ていると、見守られているような不思議な感覚になります。大切なお守りです。
新聞の写真から写しました。
仏像の姿、形は力づよく、美しさに圧倒されました。衣のひだは、波を打つような綺麗さでした。
眼も大きく、世の中の悪を見張っているようでした。水晶をはめ込んだ玉眼はリアルで、仏像が今にも歩き出しそうでした。
右の「毘沙門天立像」は、国宝です。
人々に害を与える「邪気」を踏みつけていますが、邪気の姿はどこかユーモラスに見えました。
展示されている仏像は、360度の角度からぐるりと鑑賞出来ますので、後ろ姿も拝観出来、素晴らしさに感動しました。
入場を待つ人々の行列。
黒い日傘は、東博の貸し出しです。私も借りました。これも、お・も・て・な・し・・?
今回、奈良・興福寺の中金堂が、300年ぶりに再建されるのを記念して、かつてない展示が実現したそうです。感謝!致します。
仏像作りに生涯をかけた人がいたからこそ、何百年、何千年前の仏像を拝見出来たのでしょうね。有り難かったです。
一つの事を極めてこそ人の心を打つのだな~、と痛感しました。