薬師寺は、創建以来1300年を経過。
創建当時は、金堂、東塔、西塔、講堂、回廊が立ち並び国内随一の美しさを誇り、”龍宮造り”と呼ばれて、人々の目を奪っていたそうです。
しかし、その後に何度も災害にあい、特に1528年の戦火によって多くの講堂や、塔が焼失。残ったのは、東塔と、東院党、薬師三尊だけだった、というお話でした。
昭和42年、薬師寺を復興させたいと、故高田好胤管主が写経によって寄付を集め、現在の建物が復興したそうです。(以前、テレビで放映されていました)
それから、故平山郁夫画伯の「大唐西域壁画」を鑑賞しました。背景の群青色が印象に残りました。
薬師三尊像の脇侍(わきじ)「月光菩薩」と「日光菩薩」は、数年前、平成館に展示され、多くの見学者で賑わいました。私も拝観しましたが、やはり三尊が揃うと仏の美が際立ちます。
東塔の前に立つと、1300年前の苦難を乗り越えた歴史の流れを感じました。
六重の塔のように見えますが、三重塔です。風雨から塔を守るために「もこし」という飾り屋根を使っているそうです。
創建当時より現存している国宝・東塔は、今秋から解体修理に入るので参拝できなくなります。
西塔は、S54年に創建当初の様式で復興されました。
薬師寺の拝観後、興福寺を参拝しました。が、途中渋滞にあい、飛鳥の出航時間が間に合わなくなるのでと、たった20分の見学でした。リニューアルされた「国宝館」には、圧倒される仏像などが数多く展示されているのに、残念でした。
阿修羅像は、以前のようなガラスケースではなく、露出展示でした。一昨年の平成館の展示を思い出し、何となく懐かしい阿修羅でした。
今回訪れた寺院は、再訪ですが、何度拝観しても心に響く感動は同じでした。
写真は、京都の景観です。宿泊した「京都・ホテルオークラ」の部屋から写しました。
山のふもとに知恩院の屋根屋根が見えます。