安楽寺 御所市稲宿1084
高野山真言宗。もとは法相宗で、ご本尊は十一面観音が安置されています。境内に大日堂といわれる三重塔の初層が残り、葛城寺縁起によれば、延宝年間(1673~81)に三重塔の九輪が墜落し、上の二層を失って下層のみをとどめたという。
同寺は、鎌倉時代の建立とみられ、中世三重塔の一例として保存され、「安楽寺塔婆」として国の重要文化財に指定されていま。
御霊神社 御所市稲宿1028
不詳なるも往古は境内が広大であったという。江戸時代には藩主植村氏の奉幣があった。
四周の字に宮ノ谷、宮ノ岡、塔ノ奥などあり。社殿の後は山で古墳のような形をしている。塔は神社の裏の方にある。葛城寺は神宮寺であったか。手水鉢には寛政六年の銘がある
巨勢寺跡 御所市古瀬
巨勢寺は、天武天皇朱鳥元年八月の条に「巨勢寺封二百戸」とあるのが最初の記録であり、現存する塔跡や複雑な加工を施した塔心礎などの多数の礎石の存在から、かなり大規模な寺であったことが推測されていた。塔跡部分は昭和2年に国の史跡に指定されている。
大日堂
遠景