この映画、どうしても観たかったのです。
カンヌ映画祭で役所広司さんが最終優男優賞を受賞したことで話題になっていますが、ダウン症の俳優、吉田葵さんが出演しているということでもう絶対に観たいと思っていました。
ただ、ムスメは絶対に見たがらない映画。ディズニー映画の「ウィッシュ」ですら観たくないと言っていたくらいなので。ただ、その時に「母さん一人で行ってきて。」と言っていたので、もしかして・・・と思い、
「母さん、観たい映画があるんだけど、一人で観てきてもいいかな?」
っと聞いてみたら、あっさり、
「いいよ~。」
というではありませんか!まぁ私が居ない方が自宅でYoutube見放題、スマホゲームやり放題なので楽しいのでしょうね。っというわけで、一人で観に行ってきました。
朝一番の上映にも関わらず、多くの人が観に来ていました。
何か大きな事件が起こるわけでもなく淡々と流れる日々を追うだけの映画なのですが、その日々の愛おしさをつくづくと感じさせてくれる映画でした。変わり映えがしない日々のようでありながら、心がざわつくような出来事は起こるし、その中で小さな喜びを感じたり、悲しみを感じたりしながら生きていく人生の美しさのようなものを感じました。
吉田葵さんも出演場面は少しでしたが、心がじんわりする大事なシーンで、素晴らしかったです。
そして何よりもさすが最優秀男優賞受賞という感じで、役所広司さんの演技が圧巻でした。セリフが極端に少ないのですが、表情だけであんなに表現できるなんてほんとすごい!!
音楽と映像の使い方も素敵でした。いい映画でした。