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昭和七年、士族出身の上流家庭・花村家にやってきた
女性運転手別宮みつ子。
令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』のヒロインにちなみ、
彼女をベッキーさんと呼ぶ。
新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、
英子の兄を悩ませる暗号の謎「銀座八丁」、
映写会上映中の同席者の死を推理する「街の灯」の三篇を収録。
昭和初期の雰囲気がまたなんともいい感じです。
英子の新しい運転手となった別宮。
通称ベッキーさん。(英子が勝手につけたあだ名)
英子とベッキーさんが謎解きをするお話。
私的には「銀座八丁」が好きです。
兄の親友からの暗号を解き明かすお話。
英子が解読し、兄からご褒美に
千疋屋のピーチシャーベットを奢ってもらうのが微笑ましい。
そして、英子の父はかなり出来た人間だわ。
スバラシイです。
あんな理解のある父親がいて羨ましいですよ。
なかなか面白かったです。
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