コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

ベネフィット・ファインディング

2006-03-09 04:12:39 | Weblog
苦しみの中で見つける幸せ -ベネフィット・ファインディングー

学校を卒業して、職業をもたずにいる子どもたちに会うと共通点が多い。多くのやる気のない子どもたちに見受けられる特徴は、
働くなんてめんどくさい。
友だちづきあいなんてめんどくさい
勉強なんてめんどくさい
など、「めんどくさい」という言葉を使い、現実から逃避していることが多い。
もう少し追求すると「だって頑張ったって、結果は同じでしょ。意味もないし無駄。めんどくさいし」と働く意欲も、学ぶ意欲も感じられない。

 最近にわかに医学会で注目されている考え方にベネフィット・ファインディング(benefit finding)がある。これは苦しみを経験することで、それまではなんでもないと思っていた出来事に意味と価値をもたせるプロセスをいう。
 例えば、骨折をして、松葉杖の生活を余儀なくさせられると、足の不自由な人の気持ちがわかり、友に優しくなれたり生の必要性を感じたりする。
 学校行事の中で、意図的に不自由な生活をさせたり、長距離歩行や登山などを取り入れたりすることで、幸せを感じ、意欲を生み出すことができる。

何を叱るかより、誰が叱るか

2006-03-09 03:41:13 | Weblog
何を叱るかより、誰が叱るか -叱るにも信頼関係が必要-

朝、集団で遅刻をしてきた子どもたちがいました。
A先生は、顔を見るなり「どうして集団で遅刻してきたんだ!」と檄を飛ばしました。子どもたちは、嫌な顔をして黙っています。そこには、白々しいなんとも言えない雰囲気が漂っています。追い討ちをかけるように、「どうして黙っているんだ!」と感情を露にする先生。もう、溝は深まるばかりです。
同じことをB先生もしました。「今日は、そろって遅れてきたんだね。理由のある人は言ってください。」
するとS君は、「僕が集合場所に遅れて、みんなが待っていてくれて、遅れてしまいました。ごめんなさい。」
「そうか、君が遅れて、みんなが待っていたんだ。集団で遅刻することはいけないことだね。これからどうするの?」
「明日から、もう少し早く集合するようにします。それでも、遅い場合は先に行くことにします。」
さて、二人の先生のどこが違うでしょうか?
A先生は、日頃から理由も聞かずに叱り飛ばして、子どもをコントロールしようとしています。しかし、B先生は、子どもを理解しようと心がけています。
そう、そのことで信頼の度合いが違うんです。
子どもにとっては、何を叱られるかより、誰に叱られるかの方が重要なのです。
子どもにとって、この先生なら叱られても分ってくれるという信頼関係が何よりも必要なのです。