コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

コーチングの「ストロ-ク」

2007-11-30 06:46:18 | Weblog
コーチングには、「ストロ-ク」と言われる言葉があります。

「ストローク」とは、相手の存在や価値を認めるような
さまざまな働きかけのことです。

そして、ストロークには、肯定的ストロ-クと否定的ストロークがあります。

肯定的ストロークとは、それをもらうと嬉しいと感じるものを言います。
「私は大事にされている」
「私は価値のある人間と認められている」という喜びを感じ、
成長に役立つストロークです。

肯定的ストロークの例を挙げると・・・、
・笑顔で接する
・感謝の言葉を口に出す
・人の話を最後まで、じっくり話を聴く
・ほめる
・抱きしめる、
・肩をたたいて応援する
・握手をする
・挨拶をする
・信頼して仕事をまかせる
などです。

一方、否定的ストロークというのは、
それをもらうとイヤな気持ちになるものです。

例えば、

・怒鳴る
・嘲笑する
・非難する
・にらみつける
・「バカ!」と言ったり、悪口を言う
・殴る
・罰を与える
・お尻を叩く
・命令し支配する
などです。

肯定的ストロークを相手にたくさん与えると、
相手は自己重要感が満たされます。
肯定的ストロークは、相手の成長をも促します。
そして、相手の生きる意欲を引き出します。

子どもは、親から充分な肯定的ストロークがもらえないと、
否定的ストロークでもよいから、もらおうとします。

つまり、親からの愛情表現やスキンシップなどに不足を感じると、
あえて叱られるような問題を起こして、
否定的ストロークでもいいから、
親からの関心をもらおうとするのです。

中学1年生に太郎君がいます。
太郎君はあまり勉強ができないのですが、
そして、小5の弟の次郎君は成績優秀でいつも親からほめられ
(=肯定的ストローク)ています。

兄の太郎君の方は、充分なストロークが得られないので、
ストロ-ク飢餓状態です。
そして、太郎君の潜在意識の中では、
「肯定的ストロークがもらえないなら、
否定的ストロークでもいいから、ちょうだい!」
という心理が働いて、

・親に反抗して喧嘩ごしの態度を取ってみたり
・学校で悪い悪戯をして問題を起こしてきたり
・弟をいじめてみたり
・他人に喧嘩を吹っかけてみたり
・病気になってみたり
・自分のカラにこもってみたり
・髪を染めてみたり
・非行に走ってみたり
・引きこもってみたり

すると、親から叱られたり、説教されたり、
罰を与えられたり、・・・・します。
つまり否定的なストロークをもらうことになります。
ストロークをもらうということは、
親の感心や注意をもらうことになるわけです。

人間は、誰でも人と関係を求めています。
つまり、ストロークが得られないと生きていけない、
あるいは、生きる気力を保てないのです。
だから、肯定的ストロークが得られなければ、
せめて否定的ストロークでもいいから、得ようとするのです。

ということは、人間が最も恐れているのは、
「ストロークがもらえない」の状態、
つまり、関心を示してもらえない状態ということになります。

引っ張るリーダーは役に立たない

2007-11-29 06:44:15 | Weblog

いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です。

メルマガが、大好評です。役にたちますよ。いかがですか?

昨日、エンカウンターの研修会がありました。
そのときに、よくあるブラインドウォークといって
目隠しして相手を誘導しているというワークがありました。
ある人は、
両手で「俺が導いてやる」という雰囲気で引っ張っていました。
しかし、その後の感想で
「無理に引っ張られるので、とても不安です」という回答でした。

つまり、引っ張るリーダーは、
リーダーシップが取れず、本人は気づいていないということです。

日本人はずっと、リーダシップは人を引っ張っていく力だ、
と思い込んでいます。

だから
「あなたはリーダーシップに欠けている.」と言われれば
{われれば、それは、正しいと思われる答えによって人を
無理やり引っ張っていく力が不足しているということでした。

高度成長期には常に正しい答えがありました。
「欧米の先進因はこうやって成功した」
だから、日本が復活するためには
とにかく欧米のやり方を真似て、
「彼らがやった通りにやればよい」という答えです。

そのころには人が自主性を発揮する必要などなく、
指揮官が「穴っ込め!」と言われたら、
何も考えずにとにかく突っ込んでいけばよかったのです。

戦争のようなもので、
「俺はそもそもこの戦争には嫌いなんだよ」
「この戦いのこの攻め方は、どうも間違っているのじゃないか」
などと言って行動していたら戦争にならないし、
すぐに負けてしまいます。

このように、
目的が一つで、
しかもそれが絶対正しい答えであることかわかっている場合には、
引っ張るリーダーシップがあればよいのです。

ところが昨今では、
多くの場合、細織の構成一人ひとりが専門的で細介化された、
しかも速いテンポで改革が進む仕事に対応しているため、
そのすべてをリーダーが把握することは
不可能です。

理解し、判断している時間的な余裕などもはやないのです。
リーダーに理解し、判断する能力がないのであれば、
引っ張っていくなどとうていできません。

今、あらゆる仕事に機動性が求められる時代になっています。
こうしたなかでは、典型的なピラミッド構造をもっている組織は、
情報の伝達と把握に時間と労力を浪費してしまいます。

そこに手間がかかってしまうため、
本質をつかみきれないままで判断し、
その結果、混乱と失敗を繰り返してしまいます。


関係性を整えてから 

2007-11-28 06:51:28 | Weblog

いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です

シドニーオリンピックのマラソン競技で金メダルをとった
高橋尚子選手と小出監督の関係は、
パートナーではあります。
上と下といしたという関係はありません。

互いに尊敬し合い、
一つの明確な目標に向かってともに進んでいく関係です。
コーチングにおけるパートナーの関係には、
力関係、上下関係があってはならないのです。

日本の組織では、
そうした関係づくりやコミュニケーションが
うまく働きません。

日本人はパートナーという言葉が好きですが、
相手をパートナーと呼びながらも
自分の所有物のように扱う傾向があります。

「コーチングは、
人が勝手に一生懸命に動き出すようになる技術だ」などと
思い込んで、コーチングを導入し、
反発されて失敗してしまう、というケースは、
枚挙に暇がありません。

パートナーシップという言葉の本当の意味と質を知らなけれぱ
コーチングは必ず失敗するので、
この点には十分注意しなければならないのです。

ですから、このベースとなる関係性を整えるまでは、
コーチングすることは避けたほうがよいと考えているのです。




コーチングは「人を操作する技術」ではない 

2007-11-27 06:38:18 | Weblog

いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です

1990年代の終盤に、
日本にもいくつかのコーチングプログラムが輸入され、
採用する企業や自治体が急増しました。

ところがここで、不思議な現象がありました。

世界中に支社や支店をもつグローバル企業が、
全世界でコーチングプログラムを導入したところ、
なぜか日本においてだけ、成果が十分に出なかったり、
逆に組織的な混乱を引き起こしたり、
ということになってしまったのです。

中には、コーチングを導入した部門の成績だけが溶ち込んだ、
という例もありました。

なぜ日本でだけコーチングがうまくいかないのか・・・、

その原因として考えられるのは、
日本では、コーチングのベースとなる
コミュニケーションがうまくいっておらず、
しかも「コーチングとは人を操作する技術である」
という考え方で導入した企業が多かったため、
混乱が生じたのです。





コーチングは結果を何倍にもする

2007-11-26 07:05:09 | Weblog

いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です


コーチングは、
コミュニケーションを通じて、
相手が成し遂げたいことを見つけ出し、
どうやったら実現できるかを探究し、
行動を促し、
実際に結果を割り出すことを
サポートするスキルです。

コーチングはすでに世界中で多くの企業が採用し、
驚異的な成果を生み出しています。

ここで大事なのは、「驚異的」ということです。

10のものを12にする、あるいは13にする、
ということであれば、
ちょっとがんばって、努力して、一生懸命にやれば、
たいていのことは何とかなります。
しかし10のものを20にしたり
30にしたり、あるいは50にするのが、
コーチングなのです。

このコーチングは1990年代に
多くの企業が導入し始め、
マクドナルドやヒューレット・パッカードド社のような
世界的な企業がどんどん採用するようになりました。
カリスマ的経営者として有名なジャック・ウェルチ氏も
コーチをつけていたことは有名な話です。
アメリカの双子の赤字が解消された原動力となったのは
コーチングだった、などと言われたほどですから、
その効果のほどがうかがわれます。



コーチングは医学会でも成果を上げている 

2007-11-25 08:40:41 | Weblog

いつもありがとうございます。
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です。


最近では、
例えば歯科医院の歯科衛生士さんがコーチングの技術を使う、
という新しい動きも出てきています。

つまり、患者と衛生士がパートナーシップを組んで、
一生の間、歯のテイクケアを行っていく、というプログラムです。

私たちは、虫歯になって歯に穴が開いたら
歯医者さんに行って詰めてもらいますが、
それ以外のときには注意を守らず、
実に自分勝手な歯の磨き万をしています。

人生80年の時代なのだから、
何十年にもわたって丈夫な歯を維持しておきたいところなのに、
ほとんどの人は、
自家用車以下のメンテナンスの仕方で放りつばなしです。

そこで、衛生士が患者さんとパートナーシップを組んで、
「私はあなたがちゃんと丈夫な歯を維持して、
すばらしい人生を生きられるようにすることを、
パトナーとして指導していきます。
お互いにコミットしましょう」
と、患者の意識の変革を試みるのです。

歯が人生にとってどれだけ大事なものかを知り、
大切にすることで何を得ることができるのか。
そのためにはどんな行動をとり、
どう習慣を変えていけばいいのかということを患者にコーチし、
一生のお客様にしていくわけです。

つまり、今ではビジネスや教育の世界だけでなく、
医学会や歯学会、サービス業、その他のいろいろな分野で
コーチングが使われるようになってきているのです。




あなたは今、幸せですか?

2007-11-24 09:29:36 | Weblog

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いつもありがとうございます
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です
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もし、幸せであると言い切れない方は
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知っている方も多いと思いますが、
マズローの「人間の欲求の五段階説」の中に、
自己実現というものがあります。

一番下にあるのが生存欲求、生理的欲求です。
今日この瞬間を生き延びたいという欲求です。

今日生き延びられることが明らかになると、安全欲求が生まれます。
つまり食べ物があり、飲み物があることがわかると、
次に、安全にその状態を継続させたいという欲求が生まれるのです。

そこで誰かに盗まれたり
自然災害によって被害を被ったりしないように、
家をつくったり、備蓄したり、物流システムを整えたりします。

これら生存欲求と安全欲求の二つの段階は、
「物」によって満たされる欲求です。

そして、その上の三段階が、「心」の部分の欲求です。

安全欲求の上に、愛と所属、もしくは仲間欲求があります。
自分が生き延びられること、
安全であることが満たされたら、
人は次に仲間を求め始めるのです。
ここでの愛とは、自分を受け入れてくれる家族や社会の存在です。
家族や仲間、社会などのグループを得ると、
今度は人は、その中でかけがえのない存在でありたい、
その中で認められる存在でありたいという欲求を抱きます。

トップでなくてもいい、
サポーターでも、参謀でもいい。
ただしアウトローや反逆者ではなく、
グループの中で価値ある存在になりたい、という欲求です。

価値ある存在として認められるようになると、
次に人には、
自分自身の生きる目的などが社会にとっての利益にもなってほしい、
そうなれば心からうれしい、という欲求が生まれます。
これが自己実現の欲求です。

この欲求が満たされると、
人は社会からの応援を受けながら、
調和の中で生きたいように生きることができます。

自己実現とは、
自分だけが望みを達することを言うのではありません。
その人が結果を出すことを周りが応援し、
その人がその人らしく生きることを周りが望み、
その人がそのように生きることが
周りの人の力づけになって多くの人が喜んでくれる、
そういう生き方のことなのです。

マズローは、
人が基本的な欲求から満たしていき、
最後の自己実現の段階までくると時折、
本当に幸せで今死んでもかまわない、
といえるほどの至高体験をすることもある、
と言います。


後悔しない人生のために、あなたは何をしていますか?

2007-11-23 10:35:03 | Weblog
★★ 後悔しない人生のために、あなたは何をしていますか? ★★

私のホームページからメルマガを登録してください。

いつもありがとうございます。
神谷和宏 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/ です。



今日は勤労感謝の日
勤労に感謝する日・・・てなんだろうと調べてみました。
そうか、戦前の新嘗祭から来ているようです。
その年の収穫を感謝し、それを食すること
神聖な日ですね。
日々幸せに働ける自分に感謝します。・・・みなさん 乾杯!

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レパートリーを広げる
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人材を育成するのに
「こうすれば必ずうまくいく」という魔法の処方箋は存在しません。

この呪文を唱えれば、やる気の低い人が
目が立ちどころに輝く、といったマジックはないのです。

では何のために、
コーチングの習得を目指すのかと言えば、
それは「コミュニケーションや指導・育成のレパートリーを広げる」ため、
と考えています。

コーチングは、人間の可能性を信じ、
一人ひとりの個性を尊重しながら、
自律型の人へと育てていくための
ヒントを提供するコミュニケーション・スキルなのです。

だから「これが正解だ」という
普通的な答えが決まっているわけではないので、
自分だったらどう考えるのか、
どう行動するのか、
など、私のメルマガを毎日読みながら真剣に考えていって
いただければと思います。

コミュニケーションのとり方や、
指導のレパートリーを広げることで、
いろいろなタイプの人に対する、
そして、様々な状況における指導力が高まります。

コーチングでできないこと 

2007-11-22 07:08:57 | Weblog
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いつもありがとうございます
神谷和宏http://www.katch.ne.jp/~k-kami/です
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コーチングでできないことは2つあります。
この2つも問題は何とかしようと思って奮闘しても、
うまくいきません。

一つ目は「相手の性格・人格を変えよう」とすることです。
「別の人間になれ」と命じても、
相手を無理失理変えることはできません。
「心を入れ替えろ」と叫んでも、
心はカートリッジ式ではないので、
入れ替えることはできないのです。
ただし、これまでとは違う指導の方法を試したり、
ツールを活用することで、
相手の仕事のやり方が変わることは可能です。
また、自分が相手に接するコミュニケーションの
とり方を変えることで、
相手との関係性が変わることもあります。

二つ目は「過去に起こった出来事を変える」ことです。
「ああすればよかった」「こうすればよかった」と愚痴をこぼしても、
事態は改善されません。
人類は、タイムマシンを開発していないので、
過去に発生したことを、
なかったことにすることはできないのです。
ただし、「過去の出来事をどう認識するか」について
とらえ方を変えたり、
未来に向けての行動を変えたりすることは可能です。

この2つの問題に直面した時には、解決可能へと、
フレームを転換することができます。
これを、「リフレーミング」と言います。

有名な写真家は、写真の構図のとり方が全く違いますね。
リフレーミングとは、同じものでも
見方を変えれ見て、コーチングの中でもとても重要なスキルです。


すべての人に必要な基本スキル 

2007-11-21 07:18:44 | Weblog

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いつもありがとうございます。
神谷和宏http://www.katch.ne.jp/~k-kami/です
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コーチングは決して特別なものではありません。

誰もが、意識すれば、身につけ、磨くことができる、
コミュニケーションのとり方です。

仕事をうまくこなしていくために、
すべての人がマスターすることが期待される
社会的スキルの基本と位置づけることができます。

コーチングは部下の
人材育成に成功している人のコミュニケーションには
共通の特徴があり、
他者の能力を引き出すことに優れた人のコミュニケーションを
体系的にまとめたものがコーチングスキルです。

そして、
・自分のやり方を押しつけないこと
・指示命令を最小限にこと
・話をよく聞くこと
・相手の存在そのものを大切にすること
などが重要です。

コーチングと言わないでも当たり前のことばかりなのですが、
当たり前のことを実践することがなかなか難しいのです。

そこで、多くの企業でコーチング研修が取り入れられています。
基本的なことだからこそ、奥が深い、と言えます。

その中でも「聴く」のは、コーチングの基本中の基本です。
音を聞くのか、声を聞くのか、心を聴くのか、本音を聴くのか、
深めていけばいくほど、奥義がある世界です。