6月5日 江ノ島 若者たち

2008年06月05日 | 風の旅人日乗
小雨の中をポンコツ車で江ノ島に向かう。

今日はズーーーット前から楽しみにしていた、あるスピードヨット試乗の日。
なのに雨。

でも、本当ーに、いい一日だった。

風は少し足りなかったけれど、
そのスピードボート、『レーザーSB3』の楽しさを充分に堪能することができた。

でも、本日一日を堪能できた本当の理由は、一緒に乗った若者たち。

KOBAとUMI彦は、ともに世界に通用する、
秘かに日本が誇る若手セーラー。
プラトーでは、この二人が加わっている日本人チームが
世界を相手にとんでもないくらいの素晴らしい成績を残しているのに、
なぜか一般にはほとんど評価されずにいる。

今現在日本がアメリカズカップに出たり、ボルボオーシャンレースに出る機会があるのなら、
彼らこそが日本を背負って立つセーラーだ。
だけど、彼らは本来あるべき活躍の場を得られずにいる。

その二人と一緒に、今日はレーザーSB3でセーリングすることができた。
江ノ島ヨットハーバーの桟橋を離れるときは、
ひどい雨で鎌倉方面が見えないくらいだったが、
そんなことなどほとんど関係なく
久しぶりに、本当に楽しいセーリングの時間を楽しませてもらった。

だけど、正直言うと、セーリング時間が少なすぎて(仕事優先なので仕方なし)、
なんともスッキリしない気持ち。全然乗り足りない。
二人はそんなぼくの気持ちを感じ取ってくれて、
忙しい仕事の時間を割いて、来週もう一度一緒にセーリングすることを提案してくれた。

ニッポンの次世代を担う、素晴らしい若者たち。
彼らに、
彼らが世界に羽ばたくチャンスを
与えてあげられる立場に早くならなければならないのだが…
…焦るよ。


外洋レースヨットのキールが左右に動くのは当たり前になってきたし、
ディンギーは空を飛ぶ時代に入った。
日本のレーシングヨット界はこれ以上世界に遅れを取ってはいけない。
…焦るよ。




韓国の気概その2

2008年06月05日 | 風の旅人日乗
来週から始まるコリアンマッチ。
日本代表のS選手に日本マッチレース協会経由で使用艇の写真を送ってもらうようお願いしたら、
コクピットの詳細が分かる写真か、図面があれば、と依頼されたので、
NZの設計者にその旨を伝えてお願いした。

彼は今各国からの設計依頼で非常に忙しいらしく、
「図面までは送る時間はないのでゴメン」、
と言いつつ、
コクピットのレイアウトが分かるもう2枚の写真を送ってきてくれた。
その写真も日本MS協会経由でS選手に転送してもらった。


予定よりもかなり遅れているマストの到着に、
とても焦りながら現地でレース使用艇のアッセンブルをしているのは
日本のプロ・ヨット業者たちだ。
儒教の国、韓国は、国際ヨット競技のアジアの先達として日本を認めてくれて、
日本のヨット関係者と手を携えて、
この韓国初の国際マッチレースをなんとか成功させようと頑張っている。