2008-2009ボルボオーシャンレースで優勝候補の一つと目されている
プーマ・オーシャンレーシングの
〈イル・モストロ〉に乗せてもらって、コナニカット島1周レース。
距離は20海里強。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/d7/7fc339e9c65483818ba5332769aee36f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/a4/9b7c9e69f9082d9dc4d9026fdb735681.jpg)
午後になってやっと入ってきた南西のシーブリーズが安定するのを待って、
ニューヨークヨットクラブのレースコミッティーが、
午後1時にクラス1の予告信号を揚げる。
午後1時5分、オールフェアでスタート。
このクラスになると、10ノットそこそこの風でも、
リーチングでラインを流しているときの艇速は
風よりも速くなって10ノット以上もある。
ジブの風を抜いてバウを風に向けても、
メインセールだけでラインの方向にグイグイ上っていく。
最終のセットアップでスターボに返すタイミングと位置が
非常に重要だ。
しかも、遅くともスタートの25秒前には加速を始めなければならない。
1分~1分15秒前にラインに向けて最終セットアップしたら、
それ以降は、プラスマイナス5秒以上の修正は不可能だ。
ヘルムスマンは艇をポートからスターボに回し始める1分25秒から1分40秒前の時点で
すでに、5秒の精度を確保しておかねばならない。
その部分では、さすがケン・リード。
アグレッシブで、しかし5秒にも対応できるオプションを確保した、
いいスタートを披露した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/ab/3229e6d974dffab8eb5ba3d924f15058.jpg)
プーマ・チームがニューポートでトレーニングと調整を続けている意味は、
ここニューポートでの、このような緊張感のあるレースに出ることで、
インポートレースでのクルーワークを完成させていくためと、
単調なトレーニングだけでクルーが退屈して
セーリングへの集中力をなくさないようにするためだと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/28/1439c639b50cd2ad3d33f89bdf337caa.jpg)
アリンギチームが乗る66フィート艇〈ナンバーズ〉を後ろに従えて
このレースでも、いくつかの問題が洗い出され、
それに関して入念なミーティングが行なわれていた。
レースでなければ出てきにくい問題点も多い。
その意味で、レースをトレーニングの一環として使うは、
とてもいいアイディアだと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/be/5f286d1818c508244f0eab505259991a.jpg)
カンティングキール、見えますか? VOR70ではカンティング角は40度までに制限されています
〈イル・モストロ〉はこのレースで、
90フィートの〈ランブラー〉に次いで2着でフィニッシュ。
アリンギ・チームが乗る68フィートの〈ナンバーズ〉は
ナヴィゲーションミスが目立ち、
〈イル・モストロ〉を追い上げることができず、3着。
プーマ・チームのクルーに関しては、
厳しい外洋の経験をつんだメンバーが多いだけに
オフショアでのパフォーマンスの心配はない。
ただ、艇に関しては、
早い時期に荒れた海をとことん走って
弱いところ改良すべきところを洗い出す必要があるのではないかと、
個人的には思う。
来週のバミューダレースに出たあと、
次に〈イル・モストロ〉が本格的な外洋を走るのは、
9月にニューポートを後にして大西洋を横断して
スタート地、スペインのアリカンテに行くときだ。
その時点でスタートまで1ヶ月を切っている。
もしその時点で艇に大きな問題が発生したら、対応は難しいかもしれない。
プーマ・オーシャンレーシングの
〈イル・モストロ〉に乗せてもらって、コナニカット島1周レース。
距離は20海里強。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/a4/9b7c9e69f9082d9dc4d9026fdb735681.jpg)
午後になってやっと入ってきた南西のシーブリーズが安定するのを待って、
ニューヨークヨットクラブのレースコミッティーが、
午後1時にクラス1の予告信号を揚げる。
午後1時5分、オールフェアでスタート。
このクラスになると、10ノットそこそこの風でも、
リーチングでラインを流しているときの艇速は
風よりも速くなって10ノット以上もある。
ジブの風を抜いてバウを風に向けても、
メインセールだけでラインの方向にグイグイ上っていく。
最終のセットアップでスターボに返すタイミングと位置が
非常に重要だ。
しかも、遅くともスタートの25秒前には加速を始めなければならない。
1分~1分15秒前にラインに向けて最終セットアップしたら、
それ以降は、プラスマイナス5秒以上の修正は不可能だ。
ヘルムスマンは艇をポートからスターボに回し始める1分25秒から1分40秒前の時点で
すでに、5秒の精度を確保しておかねばならない。
その部分では、さすがケン・リード。
アグレッシブで、しかし5秒にも対応できるオプションを確保した、
いいスタートを披露した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/ab/3229e6d974dffab8eb5ba3d924f15058.jpg)
プーマ・チームがニューポートでトレーニングと調整を続けている意味は、
ここニューポートでの、このような緊張感のあるレースに出ることで、
インポートレースでのクルーワークを完成させていくためと、
単調なトレーニングだけでクルーが退屈して
セーリングへの集中力をなくさないようにするためだと思われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/28/1439c639b50cd2ad3d33f89bdf337caa.jpg)
アリンギチームが乗る66フィート艇〈ナンバーズ〉を後ろに従えて
このレースでも、いくつかの問題が洗い出され、
それに関して入念なミーティングが行なわれていた。
レースでなければ出てきにくい問題点も多い。
その意味で、レースをトレーニングの一環として使うは、
とてもいいアイディアだと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/be/5f286d1818c508244f0eab505259991a.jpg)
カンティングキール、見えますか? VOR70ではカンティング角は40度までに制限されています
〈イル・モストロ〉はこのレースで、
90フィートの〈ランブラー〉に次いで2着でフィニッシュ。
アリンギ・チームが乗る68フィートの〈ナンバーズ〉は
ナヴィゲーションミスが目立ち、
〈イル・モストロ〉を追い上げることができず、3着。
プーマ・チームのクルーに関しては、
厳しい外洋の経験をつんだメンバーが多いだけに
オフショアでのパフォーマンスの心配はない。
ただ、艇に関しては、
早い時期に荒れた海をとことん走って
弱いところ改良すべきところを洗い出す必要があるのではないかと、
個人的には思う。
来週のバミューダレースに出たあと、
次に〈イル・モストロ〉が本格的な外洋を走るのは、
9月にニューポートを後にして大西洋を横断して
スタート地、スペインのアリカンテに行くときだ。
その時点でスタートまで1ヶ月を切っている。
もしその時点で艇に大きな問題が発生したら、対応は難しいかもしれない。