中間依頼者の勝手極まりない都合によりボツになった紙&ウエブ経済誌用原稿800字を、
このブログに来てくださる皆さんにだけは読んでいただきたくて、未練たらしくここに掲載。
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頑張れ、日本
企業研修などの場で、私が仕事としてセーリングや航海で体験してきたことのお話をする機会を時々いただきます。
四国の、あるトップ企業の、幹部候補として選出されている若い社員の皆さんが対象になっている定例研修では、
太平洋横断セーリングスピード記録に挑戦したときの経験と、
日本からアメリカスカップに挑戦した組織での経験の、二つのお話をさせていただきました。
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太平洋横断記録では、まずサンフランシスコからハワイまでのセーリングスピード記録を塗り替え、
そのままハワイに寄らずに、連続してサンフランシスコ~日本間の記録更新をも狙いました。
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順調なペースでセーリングを続けて日本に接近したのですが、大幅な記録更新が目の前に迫った八丈島沖で、
丸二日間の無風に見舞われました。
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艇は進まないどころか、黒潮に押されて後戻り。
乗組員の誰もが記録更新に不安を覚え始めたとき、指揮官がどのようにして乗組員たちの心を束ね、
艇全体をマネージメントし、最後まで諦めず、ついには太平洋横断最短スピード記録(当時)を達成したか、
の部分では、幹部候補の皆さんが特に身を乗り出して聞き入ってくださいました。
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アメリカスカップ挑戦では私は下部組織員でしたので、
組織のマネージメントがうまくいっているか否かは下から見上げたときに意外とよく見える、という体験をしました。
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この話にも、皆さんとても興味を持っていただきました。
そのときに強調させていただいたことは、敗因を正確に分析できさえすれば、負けた経験は必ず勝利につながる、ということです。
日本のアメリカスカップ挑戦はその後資金調達の目処が立たず、途絶えたままです。失敗は生かされないままでいるのです。
お隣の国が、皆さんご存知の二大企業と政府が手を携えて次回のアメリカスカップ挑戦を真剣に検討中、という噂が漏れ聞こえています。
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アメリカスカップはその国の技術力と国としての民度を競う場でもあります。
それに再挑戦しようと考える熱い日本企業は、ないのでしょうか?
このブログに来てくださる皆さんにだけは読んでいただきたくて、未練たらしくここに掲載。
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頑張れ、日本
企業研修などの場で、私が仕事としてセーリングや航海で体験してきたことのお話をする機会を時々いただきます。
四国の、あるトップ企業の、幹部候補として選出されている若い社員の皆さんが対象になっている定例研修では、
太平洋横断セーリングスピード記録に挑戦したときの経験と、
日本からアメリカスカップに挑戦した組織での経験の、二つのお話をさせていただきました。
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太平洋横断記録では、まずサンフランシスコからハワイまでのセーリングスピード記録を塗り替え、
そのままハワイに寄らずに、連続してサンフランシスコ~日本間の記録更新をも狙いました。
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順調なペースでセーリングを続けて日本に接近したのですが、大幅な記録更新が目の前に迫った八丈島沖で、
丸二日間の無風に見舞われました。
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艇は進まないどころか、黒潮に押されて後戻り。
乗組員の誰もが記録更新に不安を覚え始めたとき、指揮官がどのようにして乗組員たちの心を束ね、
艇全体をマネージメントし、最後まで諦めず、ついには太平洋横断最短スピード記録(当時)を達成したか、
の部分では、幹部候補の皆さんが特に身を乗り出して聞き入ってくださいました。
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アメリカスカップ挑戦では私は下部組織員でしたので、
組織のマネージメントがうまくいっているか否かは下から見上げたときに意外とよく見える、という体験をしました。
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この話にも、皆さんとても興味を持っていただきました。
そのときに強調させていただいたことは、敗因を正確に分析できさえすれば、負けた経験は必ず勝利につながる、ということです。
日本のアメリカスカップ挑戦はその後資金調達の目処が立たず、途絶えたままです。失敗は生かされないままでいるのです。
お隣の国が、皆さんご存知の二大企業と政府が手を携えて次回のアメリカスカップ挑戦を真剣に検討中、という噂が漏れ聞こえています。
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アメリカスカップはその国の技術力と国としての民度を競う場でもあります。
それに再挑戦しようと考える熱い日本企業は、ないのでしょうか?