日々楼(にちにちろう)

古今東西・森羅万象の幾何(いくばく)かを、苫屋の住人が勝手御免で綴ろうとする思考の粉骨砕身記です。

考えよう

2014年05月03日 | 日記

 考えよう

 

A.玉ねぎの皮の煎じ茶

a.4月23日に玉ねぎの皮の煎じ茶について書きました。まだ、頭に痺(しび)れ

と、鈍い重みがあります。集中力を欠き、困ります。視覚の狭窄感もあります。

b.4月29日、くだんの玉ねぎを買ったスーパーに、また、行きました。すべてを確

かめたわけではありませんが、野菜売り場のそれぞれの野菜には産地表示を付け、中国

産の玉ねぎはありませんでした。

c.以下は風刺です。

「日本人にダメージを与えるのに、中国産野菜は大いに効果があることが判明した。

本人にダメージを与えたいと思う者は、それを大量に輸入し、廉価(れんか)で販売

よう。農薬は日本人の体に蓄積し、やがてベトナムの枯葉剤のような効果を日本人に

たらすだろう。反日デモやストーカー行為より効果絶大だ。しかし、これは犯罪で

す。報いを受ける時が来ることも弁(わきま)えましょう!」

d.今回、つくづくと野菜(当たり前のことですが、野菜に限らず、農産品、畜産品、

すべての工業製品に言えます)は、産地によって品質がばらつくことを実感しました。

野菜は、無農薬のものに限ります。これは自分の身体を守る観点からも必要なことで

す。

e.以前、遺伝子を組み替えた農産品や畜産品の人体に対する影響であるとか、畜産用

の飼料に含まれる化学成分の人体に対する影響であるとか、その安全基準やガイドライ

ンが、論議されていましたが、今はどうなのでしょう。

f.保健所の行政指導であるとか、JAS規格の遵守であるとか、大手のスーパーとも

なると、全社を統一する基準を持っていると思っていましたが、どうもそうではないよ

うです。改善してもらわなければなりません。

 

B.安倍首相の靖国神社春期例大祭への真榊(まさかき)の奉納 

a.以下、仮定の話をします。安倍首相は韓国の朴槿恵大統領から国賓として招待され

ました。 そして、安倍首相は、日韓の友好的な関係を朝鮮半島の緊張した情勢下で築

くために、日本が韓国に対して行う支援まで含めて話そうと意気込んでいらっしゃいま

す。しかしこの時、韓国訪問の直前に、朴槿恵大統領が安重根を象徴する像に献辞を贈

られました。どうでしょう?

b.これは、安倍首相にとっても、私たち日本国民にとっても、快いものではありませ

ん。何故なら、私達は安重根をそこまで受け入れていないからです。オバマ大統領が来

日される直前に、安倍諸相が靖国神社に真榊を奉納されることは、これと同等の行為と

思われます。国家間の信義とは何かという問いに帰着致します。如何でありましょう

か?

c.信義ということに関してもう一つあります。それは、先の衆議院選挙前に、当時の

野田首相と交わされた国会改革(=議員定数の大幅な削減と選挙制度改革)の約束の実

行です。野田氏は、それに基づいて衆議院を解散されました。そして、自民党は大勝

し、民主党は大敗を喫しました。国会改革の論議がボソボソとしか聞こえてきません。

如何されたのでありましょうか?

 

C.オバマ大統領、離日後の麻生副総理の発言

a.麻生氏のお気持ちが私にはよく分かりません。TPPで日本はアメリカに譲歩しな

い、アメリカに譲歩させろというお気持ちをそのまま表(あらわ)されているのかも知

れません。ウオールストリートジャーナルなどを見ますと、アメリカにはTPPは日本

抜きで良いという強い論調があります。こういった論調に、麻生氏の発言は格好の材料

を提供します。物、資本、技術の流通を共有し、人の行き来を自由に行う世界に道筋を

つけようとするのがTPPです。そのためには私達は万難を排してその世界を作って行

かなければなりません。国内の養豚業者が苦境に陥(おちい)るのであれば、その業態

転換まで含めて政策決定を行い、国内を説得して行く必要があります。これを行わずし

て日本は、これからの世紀をどうやって生きて行くと言われるのでしょうか? 合意

は、アメリカの中間選挙のキャンペーンが始まる前までに、行う必要があります。これ

は、日本人の仕事でもあります。競争力の弱い農・畜産物が競争力を高めるための手立

てを考え、それを援助する制度を作って行くことが、現行システムの持つ競争力の範囲

内でやって行こうとすることよりも重要なことなのです。そしてそれは何よりも、日本

のためであります。

b.オバマ大統領は、「日本人が、大リーグで活躍する時も、3年前の苦しかったその

時も、我々は共にある (注)」と、日本国民にメッセージを送られました。これは、

日本に限らず、韓国の人々に対しても、中国の人々に対しても、世界の人々に対する、

大統領の政治姿勢なのだと思います。しかし、これほどのメッセージを送られたアメリ

カ大統領がありましょうか?日本では、「義を見てせざるは勇なきなり」と言います。

共に歩むべきです。

(注) 大統領メッセージの正確な内容は次の通りです。

「日本人選手が大リーグのチームの勝利に貢献した時のような喜びの時にも、3年前の

ようなつらい時にも、私たちは共にある」。


D.NHKスペシャル(2014.4.27放送) “調査報告 女性たちの貧

困 ‘新たな連鎖’の衝撃”

a.これは、国谷さんと上田さん(年齢順)の仕事でした。上田さんは良い仕事をされ

ます。極端な自己責任論を展開される人でないならば、この番組が描いた危機感は、現

在の日本に対してみんなが持っている危機感だと思います。インターネットカフェに宿

泊して暮らす母娘3人は、現代の野坂昭如著、『火垂るの墓』の兄妹です。現代は戦争

直後ではありません。しかしなお、このような生活があります。

b.どうしたらよいのだろうと考えようとします。古くは、プラトンの国家論、近くは

イギリスの救貧院や救貧法が思い浮かびます。また、日本の現実に限ってみても、何れ

も対症療法的な薄っぺらいものばかりが思い浮かびます。思い浮かべたものを考えて、

そうではないだろうと思うのです。

c.「薄っぺらい」とは、例えば集団で労働する施設であるとか、自衛隊のような訓練

施設を利用してスキルを身に付けるとか、ワーキンググループを作って収入を得るとか

を思い浮かべます。そして、これらを集団A・B・C・- - - とし、ここに参加する個

人をそれぞれ、a・b・c・d・e・f・g・- - - とすると、これは既にa・b・

c・d・e・f・g・- - - さんの選択の問題です。だがしかし、現在の日本には既に

こういった選択すらできない個人a’・b’・c’・d’・e’・f’・g’・- - -

さんが形成されているということです。

d.仮に私がケースワーカーだとして、その私が彼らの人生を考えて、「a’・b’・

c’さんこうしましょう」といっても、そこにあるのは私の主体でしかなく、a’・

b’・c’さんにあるものは、私に使役されるという見かけの主体でしかないのです。

もう少し説明しますと、就労機会のA・B・Cを失うと、a’・b’・c’さんは元の

貧困者に戻ってしまい、ケースワーカーである私に頼らざるを得ない人になってしまう

からです。これは貧困が再生産され、連鎖する社会です。これでは解決にならないだろ

うと思うのです。ちなみに、ここでいう「私」を人材派遣会社やブラック企業に置き替

えてもらうと、現代日本の縮図を想像してもらうことができると思います。

e.しかし更に、先日の報道は、この枠にさえ入ることのできない人々が存在すること

を伝えました。私達は、この社会を脱却しなければならないのです。そうでなければ、

日本はその社会の最下層に、自分で自分の未来を決定するという人間の最低限の生存権

すら喪失してしまった人々の社会を作りだしてしまいます。

f.そして、これらの人々が階層化され固定化される社会は死んだ社会です。私達は生

きた社会を作るために生きています。皆、社会の中で生き生きと生きることを望んでい

ます。

g.日本の政策決定に携(たずさ)わってきた政治家や学者の人達は皆、明るい未来を

語って来ました。NHKの討論番組もそうです。討論番組でありながら、そこに出演し

た人が自分に有利な利益誘導を行う。そういう機能を果していました。しかしここには

誤りがあったのです。当事者たちは認めたくはないでしょう。しかし、誤りは正さなけ

ればなりません。日本はおそらく岐路に立っています。そしてこの認識は広がりつつあ

るようです。どうすればよいか考えて踏ん張らなければなりません。

h.思うに、問題は既に文化の領域に入っています。ここでいう文化とは、福祉やセー

フティネットワークといった行政システムよりも、もっと根源的なものです。思考はま

だ浅いのですが、それは「家」という文化、「家を大切にする」という文化に行き着き

ます。そしてこれは誤っていないと思います。父母が居て、祖父母が居て、子供たちが

居て、その家の誇りとするものが伝えられる。そして個人はその家の誇りを持って一身

の独立を果たす。かかる文化の復活です。

i.今、人は自分のアイデンティティを何に求めているのでしょうか? 所属する会

社? 出身校? 自分の仕事? このように自分のアイデンティティを語ることのできる

人は幸せな人達です。しかし、それすら揺らぐ時があります。アイデンティティを持つ

ことのできない人たちがいます。彼らは社会を漂流し、使い捨てられる。社会の漂泊者

で終わってしまうこともあります。しかし、彼らは自分の父母を大切に思い、兄弟を愛

(いと)おしく思うことができます。社会の中でこれは自己のアイデンティティとなり

ます。そして父母も家族のために自らの身を正す。当たり前のことですが、これが壊れ

てしまった家族が漂流してしまうようです。

j.江戸時代が300年の長きに亘(わた)って続いたその社会の底には何があったの

だろうかと考えてみると、そこには「家の継続」という文化を作ることができたことが

大きいと考えることができます。商家も、職人も、農家も、武家も、皆、「家名」を大

切にし、そこに自己の人格を重ね合わせて、誇りとしました。今、私たちも、身分を固

定するための「家」ではなくして、「父母がいて私がいる」という自分の一身を証すた

めの「家」という考え方を取り戻す時が来ているように思います。

k.そしてこれはアナクロニズムではありません。日本人が歴史の中で、自己を自己と

して証すために身に付けた伝統的な自己確証の方法なのです。ですから、今まで自分は

進歩的だと思っている歴史学者たちが、「日本の封建社会には、先ず『家』の概念があ

り、個人はその家に従属するか、束縛されていた」という解釈を振り回すことは誤りな

のです。日本人は、立派に自己を自己として確立する方法を知っていたのです。

l.そして、これを子供たちに教え、道徳として浸透させる作業を、これから行ってい

かなければなりません。高校を卒業する時を18才として、3世代で54年です。そし

てそれ以降も、日本の伝統として根付かせて行かなければなりません。そうしてようや

く、日本が替わり始めます。

 

E.日本(国)の債務が、このまま進めば2060年には、GDP比5.6倍の1京

1400兆円になるという財政制度等審議会報告

a.天文学的な数字が出てきました。これに合わせて、外に患があり、内に憂がありま

す。日本は、それでも生き残ります。先ず、国会改革と政治制度改革が必要です。

b.そこでは、国家の脛(すね)をかじって打出の小槌を郎党に振りまく人たちには、

退場願わなければなりません。

c.次に、国家の倫理を確立し、国家の品位を貶(おとし)める人たちには退場願わな

ければなりません。慰安婦を肯定したり、自己本位の発言を行ってはいけません。発言

は、国際規範に照らしてそれを満足しているか吟味し、その上で発言されなければなり

ません。

d.更に、中華人民共和国や北朝鮮といった共産主義国家の出先機関となり、走狗(友

好と走狗は異なります)として走る人々には、それを止めてもらわなければなりませ

ん。特に北朝鮮の人々は、日本に住み、日本人が作る自由と人権擁護の基本理念を、社

会の中で存分に享受しているにもかかわらず、あなた方は、日本社会の中に日本人を監

視するネットワークを作り上げ、多くの日本人を誘拐し、多くの日本人を潰(つぶ)

し、争いを挑んでいます。あなた達は、心の底からこの組織を解体し善隣友好の団体へ

とその理念を掲げ変える必要があります。

[注] :

α) 私達は、日本に在住する北朝鮮の人々のことについて、殆ど何も分かりません。

近所に住む A・B・C - ‐ - さん、会社の同僚である D・E・F - - - さん、テ

レビに出ている G・H・I - - - さんが、日本人であるのか北朝鮮の人であるのか、

私たちには、その人が朝鮮の姓を名乗っているのでない限り、まず分かりません。そし

て私達は、彼らの組織とネットワークがどんなものであるかも、皆目分かりません。に

もかかわらず、私は、「(彼らは)、日本人を監視するネットワークを作り上げ、多く

の日本人を誘拐し、多くの日本人を潰(つぶ)し、争いを挑んでいる」と書きました。

β) これは、私の前に彼らが現れるその表れ方を観察した結果に基づいています。例

えば、私が外出した時、ストーカーが現れるためには、私が外出したことをどこかに知

らせるレポ役がいなければなりません。そして私の前に現れる行動役がいなければなり

ません。彼らは実に巧みでその存在を気付かせません。レポ役は特に巧みです。そして

これを繰り返すことによってターゲットに心理的負荷を加えて行きます。私は、この繰

り返しを経験することで、彼らの間に日本人を監視するネットワークがあることを確信

しています。おそらくこのネットワークの実態を、日本の公安担当官も把握し切れてい

ないのではないでしょうか。

γ) 日本人は、彼らが誘拐することを、皆、知っています。

δ)日本人を潰(つぶ)し、争いを挑んでいる」とは、私が覚えている精神的な負担

を考えるだけでも、他の誰かがこういう目にあったらその人の精神は壊れてしまうこと

もあるろうと言うことです。その人が果たすであろう社会的な役割を考えれば、これ

は日本の損失と言えます。このことだけで、彼らが争いを挑んでいることの具体的なイ

メージを描いいただけると思います。そしてより日常的な例としては、北朝鮮指導者

の対外的なテンションが上がり、韓国やアメリカに対して挑発的な言動が繰り返される

ときなど、日本の通電車内で、喧嘩が増える例を思って頂ければよいと思います。

ε) 日本社会の負の集団、内憂として、現状の彼らはあります。

 

e.最後に、私達は、国家と国民のために身命を捨てても捧げる覚悟のある政治家を望み、

選出したいと思うのです。そして、政治を志す若者はそういう政治家になってほしいと強

く思います。

F.補記

a.NHKスペシャル “調査報告 女性たちの貧困 ‘新たな連鎖’の衝撃”と財政

制度等審議会報告がこれを書かせました。私が書いたものは、国谷さんや上田さんの意

図したものとは違う「解」かも知れません。しかし、これもひとつの「解」です。考え

ましょう。そして行動しましょう。

b.記事では日本在住の北朝鮮の人々のことも書きました。なかにはこんなことは知ら

ないという人もあると思います。自分は一所懸命に仕事をしているのに、迷惑だと思う

人もあるでしょう。しかし、被害者が存在するということが事実を語っています。勇気

を奮ってこの組織を変えてください。



                 

                     メジロと梅

 

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