新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

大揺れの自公体制の隙を突き漁夫の利を狙う維新の会

2023年06月02日 11時33分35秒 | 維新の会

台風2号の影響なのだろうが、昨夜来の雨が続いており、とても6月とは思えない気候である。
 
昨日の「つぶやき」の中でこんな記事を紹介した。
 
マイナンバー紐付けミス狂騒曲、これは初期トラブルか基本方針の歪みか
マイナンバー制度を基本方針から見直し、再構築を検討する時期に入っている

 
この記事の筆者も最後で、「基本的な設計方針の見直しに時間がかかることを考えれば、そろそろ再構築のための検討を開始すべきではないだろうか。」と指摘していたのだが、実は政府もそんなことはすでに分かっていたのかもしれない事実が明らかになった。
 
“新マイナンバーカード2026年中に導入目指す"重点計画改定案

デジタル社会の実現に向けて、政府が取り組むべき重点計画の改定案をデジタル庁が取りまとめ、マイナンバーカードについては、2026年中にセキュリティーを高めた新しいカードの導入を目指すなどとしています。
政府は、デジタル社会の実現に向けて重点計画案の策定を進めていて、このほどデジタル庁が改定案をまとめました。
それによりますと、2016年から交付が始まったマイナンバーカードでは、当時、取得した人たちが更新時期を迎えることから、新しいマイナンバーカードの2026年中の導入を目指すとしています。
偽造防止など、今のカードよりもセキュリティーを高めます。
カードには現在、性別や生年月日、住所などが記載されていますが、本人であることを証明する機能を残しながら、記載する情報を精査していくということです。
また、2024年度末までに行うとしているマイナンバーカードと運転免許証の一体化では、スマートフォンに運転免許証の情報を記録する、モバイル運転免許証の実現に向けて検討を進めることにしています。
このほか、マイナンバーカードと外国人の在留カードの一体化に向けて、必要となる関連法案の提出を目指す方針です。
政府は、この案をもとに調整を進めて、重点計画の改定を閣議決定する方針です。

 
2026年中ということは、今年を含めて4年間も新たな税金を投入するということであり、マイナポイントのためにすでに2兆円もつぎ込んだという責任はだれも取ろうとしていない。 
 

 
さて、G7広島サミットで内閣支持率を各社調査では平均9ポイントも上昇させ、「すわ、解散総選挙か」と騒がしかけたが、不詳のボンクラ息子のおかげでまたもや内閣の支持率に影響を与え始めている。 
 
岸田Jr.公邸忘年会騒動 問題は父親が総理大臣というだけで要職につく“政治の私物化"だ
 
岸田首相の長男翔太郎氏の公邸大ハシャギ写真の文春砲から1週間、もう今更ネタにするのもなあと思っていたら、秘書官辞職、事実上の更迭というニュース。

 どうやら厳重注意で逃げ切ろうと思ったが、思ったよりも反響が大きく、支持率が低下し、このままでは解散に影響が出るというのが理由らしい。サミットでの好感度上昇を相殺するぐらいの痛手というからとんだ孝行息子だ。
 この問題はいったい何がいけなかったのか。公邸で忘年会をしたことか。みんなで記念撮影をしたことか。当初はお馴染みの政権擁護タレントの皆さんも、「僕も知事の椅子に子供を座らせ写真を撮ったことがある。それがダメなのか」(橋下徹)、「そんな議論ファミレスでやれや」(ブラマヨ吉田)と、問題を矮小化させるのに躍起だった。
 いやそこじゃない。問題は、能力のない人間が、父親が総理大臣というだけで政府の要職につく、政治の私物化だ。
 岸田翔太郎氏に関するニュースを時系列で見ればよくわかる。
 3年前の2020年10月、広島の商工会議所のメンバーと地元で飲んだ。といっても女子大生も参加していたらしいから、若者同士だったのだろう。午前4時までテキーラ一気、女子大生をラブホにお持ち帰りした。もちろん独身だし普通の若者の行動だからとがめられることはない。しかしあとでその女性から「随分脇が甘いなと思った」と言われる(ていうかこの時期はバリバリコロナ禍なんだけど)。
 そして昨年の10月に総理秘書官に抜擢。当時も私的人事ではと問題になった。彼は父親と一緒に公邸に住む。母は広島にいるから父と息子だけの男2人所帯だ。食事は息子がコンビニ弁当を買って帰るのだとか。まあ雑務とスマホいじりだけである。
 そして12月。今回問題の忘年会。本当にすべて親族だったのか。彼らは公邸に入る際にボディーチェックされているのか。この写真はどういう経由で流出したのか、このあたりがどこのメディアもハッキリしない。「俺今公邸にいるからみんな来いよ。記念写真撮れるからさあ」みたいなノリではなかったのか
 そしてかなりヤバい事件が起こる。政府の人事や決定事項が、先にマスコミに漏れてしまうのだ。どうやら翔太郎くんがある女性記者に漏洩していたらしい。この時に更迭されるべきだった。岸田氏もその気になったが、母親が大反対したらしい。なんという家族。韓国ドラマを見てるみたいだ。
 このままではまた何が起こるかも知れず、早々と切る決断になった(ちっとも早くないけど)。
 翔太郎氏はこのままでは将来必ず“ハニトラ"にかかるだろう。同じ疑惑のあった橋本龍太郎氏を思い出す。岸田Jrではなく橋龍Jrになる未来が見えてくる。

 
 

 
ところで、先日「自公連立解消か?」というニュースが流れていたが、東京都における衆院選の選挙協力解消を受け、「自公連立政権の決裂」を騒ぎ立てるメディアもあったが、しかしこの騒動、「茶番劇」である可能性も高いようである。
 
自民と公明バレバレの猿芝居。選挙協力『決裂』が“東京限定"のウラ事情
 
■まさに茶番。自公の選挙協力「東京限定」決裂に漂う芝居臭さ
「早ければ6月中」「いや秋の臨時国会冒頭」と衆議院解散についての噂が乱れ飛ぶなか、自民党と公明党の選挙協力をめぐる亀裂が、目下の政治報道の焦点となっている。
言うまでもなく、「10増10減」の改正公職選挙法によって5議席増える東京の小選挙区の件だ。公明党は現在1議席を持っているが、それとは別にもう1議席ほしいということで、新設される東京28区に目をつけた。
ところが、ここに別の候補予定者がいる自民党は、いくら頼んでも頑として受けつけない。業を煮やした公明党は、それなら擁立を断念する代わりに、東京では自民党候補をいっさい推薦しないと言い出した。選挙協力を基盤とする自公連立体制は大揺れである。
もちろん、自民党の譲歩を引き出すための公明党お得意の脅し手法には違いない。昨年の参議院選を前にした自公間の揉め事も、まさに「相互推薦」の損得勘定をめぐるものだったが、それならもう選挙協力はやめだと公明党が強硬姿勢を示したとたん自民党側が折れ、なんと菅義偉前首相が水面下で動いて、合意した経緯がある。
ただ、昨年といささか事情が異なるのは、統一地方選で日本維新の会が躍進し、野党第一党、さらには政権獲得にまで野望を膨らませていることだ。
大阪府議会と大阪市議会で過半数を制した維新は、もはや議会運営のために公明党の協力を得る必要がなくなった。馬場伸幸代表は、大阪府、兵庫県の衆院小選挙区における公明党との協力関係を「リセットする」と明言した。これまでは公明党に配慮して、候補者擁立を見送ってきた選挙区にも遠慮せず独自候補を立てるというのである。
公明党は衆院小選挙区の現職9人のうち6人が大阪、兵庫の選出だ。もはや「常勝関西」と気楽に構えてはいられなくなってきた。今の維新の勢いを見ると、創価学会の組織票だけでは太刀打ちできず、最悪の場合、6議席を失う可能性さえあるのだ。
そもそも、公明党の母体である創価学会じたいが、内部の根本的な問題を抱えている。少子高齢化の進行で組織がじわじわと弱体化しつつあるのだ。
学会の会員世帯数は公称827万世帯だが、実際には200~300万世帯といわれる。しかも多数を占めているのは「団塊世代」で、子供に入信を強制するのを嫌う傾向があるため、若者の新規入会が伸び悩み、徐々に会員数そのものが減っているようだ。公明党は2022年7月の参院選で「比例代表800万票獲得」をめざしたが、約618万票にとどまった。
創価学会の集票力に陰りがみえるにつれ、選挙区と比例代表で票を融通している自民との関係にも、「経年劣化」が目立つようになった。学会と公明側には、自民党に軽んじられ、やがては捨てられるのではないかという「ひがみ」のような心理が台頭してきたのではないだろうか。ゆとりのない心理は、相手をなじり、離別をちらつかせて要求を飲ませることで、自身の大切さを再認識させようとする。
一方、自民党内には、いつまでも公明党に譲歩していていいのかという強硬論が右派を中心に強くなっている。
そういう構造的な「歪み」が、今回、東京28区で顕在化したといっていい。東京28区は練馬区東部で、創価学会の会員が多い。
■池田大作氏の意向で決まっていた公明党首脳人事
朝日新聞の記事によると、5月9日、自公両党の定期的な幹事長・国対委員長会談で、こんなことがあった。
会談が終わり、退出しようとした自民の茂木敏充幹事長を、公明の石井啓一幹事長が「ちょっといいですか」と呼びとめた。
「東京で2人擁立し、比例と重複立候補にします。自民の推薦はいりません」
「かわりに(東京の自民候補)28人を推薦しません」
公明党は東京で選挙区1人、比例区2人の計3人の国会議員がいる。現職の岡本三成衆院議員については、すでに東京29区で公認しているが、さらにもう1人、28区で擁立したいと主張し、自民党との間で話し合いが続いてきた。
だが、自民党都連の会長でもある萩生田光一政調会長は、28区に自分が面倒を見ている前衆議院議員の安藤高夫氏を擁立するつもりであり、自民党が応じる気配はない。
このため、石井幹事長は、東京の二つの選挙区で候補者をたてる代わりに、自民党の推薦もいらないが、残り28の東京選挙区で公明党が自民候補を推薦することもしないという“最後通告"に踏み切ったのだ。
そのさい、茂木氏が「比例とあわせて3人当選できるのに、そんなやり方ではかえって公明は議席を減らしかねないですよ」と聞き返すと、石井氏は一転、「私に言われても……」と黙り込んだという。
「私に言われても」という言葉から、選挙の実権を握っているのが別の人物であることが伝わってくる。といっても、山口那津男代表ではない。20年以上にわたり創価学会の政治部門を取り仕切ってきた佐藤浩副会長である。つまり、公明党の選挙対策を決めているのは佐藤氏であり、石井幹事長はいわば“使い走り"にすぎないのだ。
第2次安倍政権では、自民党は公明党との候補者調整を難なく進めた。2016年から幹事長をつとめた二階俊博氏の存在もあったが、なんといっても8年間にわたり官房長官として創価学会の佐藤副会長と気脈を通じ合わせてきた菅義偉前首相によるところが大きかった。その間は、いわば“裏選対"の話し合いが機能していた。
ところが、岸田政権になって、佐藤氏とのパイプ役がいなくなってしまった。茂木幹事長が佐藤氏と接触するが、なにしろ二人のソリが合わない。そのうえ、学会の要望を聞こうとしない森山裕選対委員長もまた佐藤氏の怒りを買い、交渉から締め出される始末である。
もっとも、創価学会が公明党を支配することによって、政権を操作し、自らの組織を守ってきたことは周知のことであり、何も佐藤氏がいるからというわけではない。
公明党の政治家として30年間を過ごし、党委員長までつとめた矢野絢也氏は著書『闇の流れ』(2008年発行)のなかで、次のように書いている。
私の在職中には公明党首脳人事は池田氏の意向で決まっていた。議員の公認も形式的に選挙委員会を開いているだけで、ほぼ100%学会が決めていた。今はもっと学会支配が強まっていると思う。
佐藤氏は学会の全国幹部会議で「自民党との折衝を、公明党の国会議員や県議に任せていては票は増えない」と述べるなど、学会の政治関与をもっと強めるよう地方組織の幹部たちにハッパをかけている。
今回の騒動でも、創価学会が政治から得る旨味のもとである「自公連立政権」を絶対に維持したいために、あくまで「東京限定」の決裂であると、石井幹事長に都合のいいことを言わせている。まさに茶番というほかない。
■今すぐ連立解消などできぬ自民の「麻薬中毒」
自民党にしても1選挙区あたり1~2万票といわれる公明票の上積みが無くなれば、現在の東京25選挙区で現職6人、全国では60人が落選の危機に瀕するといわれる。学会依存で選挙の足腰が弱り、いわば麻薬中毒のような状況であり、将来はともかく、今すぐ連立を解消できるはずはないのだ。
識者の中からは、解散・総選挙を先に延ばしたいがために、わざと揉め事をつくっているのではないか、との見方も出てきている。
たしかに、あの大人しい公明の石井幹事長が「両党の信頼関係は地に落ちた」などと強気の発言ができるのも、互いの暗黙の了解があるからかもしれない。だいいち、このセリフ、いかにも芝居がかっているではないか。
公明党側が早期解散を嫌がっているのは周知の通りだ。統一地方選でフル稼働した学会の集票組織に休息を与え、衆院選に向けて体制を整えるには十分な時間が必要だ。
来年秋の総裁選を視野にポスト岸田をねらう自民党の茂木幹事長や萩生田政調会長らにしても、岸田首相の思い通りにコトが運ぶのを阻止したいという魂胆があっても不思議ではない。
この見方が正しいとすれば、はめられて「連立解消か」などと騒いでいるメディアは滑稽そのものということになる。
自公間の信頼が「地に落ちた」のなら、一部の右派言論人が指摘するように、公明党は国交相と副大臣、政務官を一斉に引き揚げればいいのだ。東京限定の「揉め事」のなかに、「腐れ縁」を断ち切れない政権政党の実像が浮かび上がる。

 
上記の記事中の「創価学会が公明党を支配することによって、政権を操作し、自らの組織を守ってきたこと」という件は、「創価学会」を「旧統一協会」に、「公明党」を「自民党」にそっくり置き換えれば合点がいくかもしれない。
 
今回の「茶番」を「在野のアナリスト」氏はもう少し冷静に分析していた。
 
自公の亀裂?
 
東京28区に公明が候補を立てようとしたところ、自民が納得せず、公明は東京都から立候補する自民党議員を推薦しない、と強硬姿勢を示しました。ただこれは、昨今の自公の流れから容易に予想できた、というより両党とも危機感の高まり、がそうさせています。自民は安倍派議員が勢力争いを繰り広げ、今週発売の安倍系雑誌では、世耕氏、萩生田氏、西村氏が並んで掲載された。もっとも、安倍系雑誌は高市氏推しなので、三人は次点。だから三者を並べたのです。しかも、この安倍系議員にとって沈黙や後退は、そのまま派閥としての縮退を意味するので、弱気になれない。むしろ強気で、自分たちの利益を最大化したものが、安倍後継者としての存在感を示せます。公明に、選挙区を譲るなんてまったく許容できない話です。
一方で公明は、東京を最重要地盤ととらえ、全力投球してきた。足立区議選で、公明が議会第一党を得たのもその結果です。東京なら自分たちが強い、との自負もある。創価学会幹部が強引に、ここに候補を立てようとした、との話もありますが、東京でさらに勢力を広げたい。ナゼなら、創価学会の勢力が退潮しているからです。学会幹部が笛を吹いても、末端の動きが鈍くなってきた。F票の集票力が落ちてきて、数を増やす必要性に迫られてきました。また自民が統一教会に毒されている、という認識を学会婦人部がもち始め、忌避意識も強まっていた。だから自民候補に推薦を出さない、というのは、実に渡りに船でもあります。
自民は、極左である公明ととりこむことによって、自身の保守臭さを消してきました。安倍系議員の中にいる、極右の主張を踏襲しただけの、薄っぺらい議員も公明との協力が必要で、発言を抑えるといった傾向があったためです。選挙区で戦わない杉田氏のような、公明票をアテにしない議員のみが暴言を吐き続けたのも、その縛りは相当にきつくて、杉田氏を弾除けに、ガス抜きにして語らせていた、というのが実態です。
公明にしても、親中の創価学会を抱え、武装強化に邁進する自民に忸怩たる思いを抱えていた。はっきり書けば、中国に怒られた。自民とはやっていられない、と形式だけでも示さなければいけなかったのです。ここに大きな矛盾があります。安倍系議員は、統一教会との関係が暴露され、支持層にアピールするためには嫌中をより鮮明にしないといけない。親中派の創価学会の票は、公明がまとめてくれるだろう、と高をくくっていた。だからこそ公明の一撃が痛打になるのです。中国に強気にでて、それでも創価学会が支持してくれる…その幻想が崩れるのですから、大きな話です。しかし選挙区を公明にゆずると、いずれにしろ安倍系は弱きとみられ、支持層が離れる。両党とも、利益だけで結びつき、他のことを蔑ろにし、なぁなぁでやってきた。そのツケが、ここにきて大きくなってきた、というのが一連の顛末となります。

 
いずれにしても公明票という「麻薬中毒」になっている自民党と、創価学会の組織防衛にしか眼中にない公明党が、たとえ茶番でもいいから総選挙で両党の議席数が激減すれば国民にとっては好ましいのだが、その減った議席を日本維新の会が漁夫の利のごとくかっさらえば、もはや最悪の状況になりそうだ、とオジサンは思う。    
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 稀代の演出家の岸田文雄が「... | トップ | バカ息子騒動の裏では危ない... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

維新の会」カテゴリの最新記事