初めて自動車免許を取得するには、多くの人が自動車教習所に通うことになる。
そこで基礎技術を会得して一定の水準に達すれば「仮免許」を与えられ路上での教習となる。
そして規定時間の路上教習で教官から合格点をもらえば路上での「卒業試験」を受けて合格すれば教習所を卒業する。
その後は指定された試験場で筆記テストを受けて合格点ならば免許証を得ることができる。
以上はオジサンが学生の頃に免許証を得るまでの流れであったが、40年以上経った現在の流れは残念ながら調べていない。
前置きが長くなったが、自民党の総裁選挙で選ばれた菅義偉は、いわば所内テストで合格したに過ぎず仮免許レベルであり、その後は路上教習という、国会の場での「所信表明」やそれ対する与野党からの代表質問に答えなくてはならないにもかかわらず、一気に外遊に行くという無謀なことをやらかした。
昨日、1週間ぶりに自宅に帰る途中、菅義偉のベトナムでの記者会見を車中で聴いて驚いてしまった。
日越大学における菅総理政策スピーチ 2020年10月19日(月)
どうやら驚いたり呆れた人はオジサンだけではなかったようである。
「菅首相のベトナムでのスピーチが幼稚で恥ずかしすぎる! 静岡県知事の指摘「菅首相に教養がない」は事実だ」
学術会議任命拒否問題の説明をせず、国会を開いて所信表明すらせず、外遊に出かけていった菅首相。しかし、初外遊でもさっそくそのポンコツぶりを露呈している。 たとえば、ベトナム・日越大学でスピーチを披露したのだが、それがひどかった。 冒頭ベトナム語でリップサービスしたのだが、その内容が「私はベトナムが好きです」「私はASEANが好きです」。現地の言葉で挨拶するのはいいが、芸能人の海外公演でももうちょっと気の利いたことを勉強してくるだろう。だいたい「ASEANが好き」って、意味がわからない。 |
このリテラの記事に「総理大臣に学歴は必要ないが、教養は絶対に必要だ!」とあるが、私もその通りだと思う。阿部謹也が『教養とは何か』に「教養は知識だけでなく、人格が含まれているはずなのである。」と書いている。教養のない菅は人格低劣ということだ。https://t.co/T1O1JZudAg
— Holmes#世論の理性 (@Holms6) October 21, 2020
【菅首相のベトナムでのスピーチが幼稚で恥ずかしすぎる!】
— ぽん香 Ponca (@nontak627) October 21, 2020
●総理大臣に学歴は必要ないが、教養は絶対に必要だ!
菅首相の父「アレは全然勉強しなかった。『バカか』と言ったの…」
勉強嫌いでは教養は身につかない。安倍氏も父親にバカ呼ばわりされていた。バカが続いて??https://t.co/oQdPeSpxjp
【初版】ガースー、ASEANをなぜかアルゼンチンと読み間違える pic.twitter.com/IM6k4rZcpE
— お賽銭マン (@OSAISENMAN) October 19, 2020
こんな悪評高いスピーチに対しては、こんな見方をする人もいた。
本来、この手のスピーチは外務省の職員が原稿を書くはず。 まず日本語の原文を書き、その原稿を外国語に翻訳し易いように手直し、それから外国語訳して、その上で日本語原文の趣旨と相違が出ないように、場合によってはネイティブスピーカーにチェックしてもらった上で最終的なスピーチ原稿を仕上げるはずである。 外務省の職員が原稿を書いたとするならば、あんなお粗末なものにはならないと思われる。 ひょっとしたら、外務省の職員がガースーに恥をかかせようとしてあんなスピーチの原稿を用意したのかもしれない。 人事権で脅すというやり方で威張っているガースーをコケにしているのかも。 もともとエリート意識の高い官僚は、低学歴で無教養の大臣や議員を馬鹿にしているからね。 ましてや外務省の職員はエリート意識やプライドが高いからね。 |
さて、こんな無教養の菅義偉が内閣人事局によって霞が関官僚を掌握した成功体験によって、「特別公務員」の学術会議が推薦した学者たちの中で政府に盾突く学者6人の任命を拒否した問題は、相変わらず収束の兆しが見られないが、最近はやたらと菅義偉を持ち上げている橋下徹が、浅薄な知識を振りかざして学術会議に噛みつき、任命拒否問題の論理のすり替えを精力的に行っていた。
報道1930
— あらかわ (@kazu10233147) October 19, 2020
橋下徹氏 政治が学問に介入は良くないと言うなら学問の側も特定の団体と距離をあけるべき。
日本学術会議広渡元会長 それは学術会議のことか。
橋下 学者です
広渡 学者も市民として政治活動しているだけ
橋下 中立に距離をあけるべき
広渡 政府と学術会議を論じている。論議の混乱 pic.twitter.com/cG9vn5rCFz
「日本学術会議の会員任命拒否に対して多くの学会が一斉に抗議の声を上げた。この事案は、そもそも日本学術会議法違反であること、従来の政府の法解釈と齟齬していること、任命拒否の理由を開示しないこと、誰が任命拒否の責任者であるかを明らかにしないこと、ネットを使って論点ずらしと学術会議への攻撃を始めたことなど、政府対応の知的・倫理的な低劣さは眼を覆わんばかりである。」と批判している哲学者の内田樹がこう喝破していた。
たしかに安倍政権は久しく政権との親疎(というより忠誠度)に基づいて政治家、官僚、ジャーナリストを格付けしてきた。権力者におもねる者は累進を遂げ、苦言諫言をなす者は左遷された。国民はもうそれに慣れ切ってしまった。「能力ではなく忠誠度で人を格付けすることができるほどの権力者には服従する他ない」という無力感と諦念のうちに日本国民は浸っていた。だから、官邸は今度は学者を相手に同じことをしようとした。日本学術会議は若干の抵抗はするだろうが、最終的には任命拒否を受け入れる。官邸はそう予測していた。過去に成功体験があったからである。 2014年の学校教育法の改正で大学教授会はその権限のほとんどを奪われた。「教授会自治」というものはもう日本には存在しない。いま大学は限りなく株式会社に近い組織に改変された。でも、その事実を多くの国民は知らない。大学人たちが組織的に抵抗しなかったからである。法改正に反対して職を賭して戦った大学人のあることを私は知らない。みな黙って権利剥奪を受け入れた。そのとき、官邸は「学者というのは存外腰の弱いものだ」と知った。 だが、彼らは「大学人」と「学者」は別ものだということを知らなかった。大学人は大過なく定年まで勤めることを切望している「サラリーマン」である。学者は違う。学術共同体という「ギルド」で修業を積んできた「職人」である。どれほどの「腕前」であるかがギルド内の唯一の査定基準である。そのものさしを棄てたらもうギルドは存在理由を失う。政府は「サラリーマン」を支配したのと同じ手で「職人」を支配しようとした。そして思わぬ抵抗に遭遇した。私はそう見立てる。 |
すでに菅義偉内閣の支持率は当初のお祝儀相場からかなり激減している。
来週から始まる臨時国会を無難に乗り越えれば当面はしのげるだろうが、「トークのポンコツぶり」が国民の前に晒されれば「一寸先は闇」状態になるだろう、とオジサンは思う。
【参考】
スクープ??
— 本間 龍 ryu.homma (@desler) October 21, 2020
IOCが東京五輪中止を決定、内々に日本政府、組織委、電通に伝達との内部情報。欧米とくに欧州諸国でコロナ感染者数が爆発的に増加、I OCも遂に開催を諦めた模様。まだどのメディアも報じていない驚きの情報を、清水さんとお知らせします。 https://t.co/wUl83H1PQm
IOCが東京五輪中止を日本に通達!政府関係者と大手広告代理店関係者から内部情報あり。後はいつ発表するかだけの状況。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊清水有高。