新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
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国民には自助を押し付けて自分は公助にどっぷりと浸っていた菅義偉】  

2021年01月29日 11時56分26秒 | 菅義偉

発熱して自覚症状もありながら容易にはPCR検査が受けられず、やむなく自宅待機中に命をなくした人が珍しくない最近の日本。
 
そうした状況下、PCR検査の結果、陽性が判明し、無症状ながらも東京都内の病院に即日入院していたことが報じられた自民党元幹事長の石原伸晃衆院議員。
 
その後、無症状であっても陽性反応者は早期隔離、入院させ、隔離、入院中の生活費や給料などを補償するという「伸晃モデル」をもっと広めろという声がネットで拡散されていた。
 
しかしながらフツーの国民にはそのようなモデルは決して適用されないことは明らかである。
 
一部には、「税金から『運営費交付金』を交付されている国立大学附属病院は政治家に逆らえない」という噂があったが、図らずも「伸晃モデル」を実践していた病院が存在していた。
 
東京医科歯科大学附属病院は昨年9月、コロナ外来診療センターを開設するなど積極的にコロナ診療に取り組み、国内では先進的な治療を行なっている病院のひとつといわれているが、ナント同年10月、衆議院議員6名が「国会議員として視察」しており、その中のひとりが石原伸晃だった。
 
国立大学の附属病院には税金から「国立大学法人運営費交付金」と「附属病院運営費交付金」が交付されるが、その金額は文部科学省に置かれる「国立大学法人評価委員会」などの評価で増減される。
 
昨今は全体の予算がどんどん縮小されているなかで、各大学病院はこの運営費交付金の確保に必死になっているのが実情らしい。
 
だからこそ、東京医科歯科大学附属病院は、石原伸晃らの「視察」を受け入れ、それをHP でアピールし、一方、石原伸晃は東京医科歯科大学附属病院のコロナ診療への取り組みを知り、コネクションができていたから、同病院にすんなり入院できたということなのであろう。
 
こんな事実を知っていなかったらしい人が、「石原伸晃の感染と特権的入院 - 病院はどこで対応した保健所はどこなのか」と怒っていたのだが、その文に寄せられたコメントを紹介しておく。
   

Commented by 酒呑童子 at 2021-01-23 17:33 x
昨年の第一波の際、政府は「37.5度が4日間続く際に相談・受診を」と言い続け、その基準に従った男性が亡くなる報道に接し、悲しみと怒りがわいたことを思い出した。その後、当時の加藤厚労相が「目安を基準と誤解された」と語り、いっそうの怒りがわいたことも思い出した。男性の奥様の言葉がテレビで紹介されたが、男性は「自分だけが苦しいのではない。みんなが我慢しているんだ。自分だけがルールを破って迷惑をかけるわけにはいかない」という趣旨のことを口にしていたそうだ。
本当にこの国の政府は無能で冷酷だ。疫病という「天災」が「人災」になってしまっている。マスク不足に対し、汚れや虫のついた小さな布マスクをたった2枚配布するという国民をなめた対策に始まり、これだけ時間があるのに十分な検査・隔離・療養・治療の体制整備はできず、ワクチン調達も遅れに遅れ、すべてが後手後手、休業補償や生活支援も実におそまつだ。困っている業者に直接給付すればよいのに、わざわざ旅行や飲食で人流を促進する「Go To事業」にかたくなに邁進。世論が厳しくなると急に事業を止めて業者を振り回し、その後は国民に会食自粛を求めつつ自分たちは高級料理屋で舌鼓。
入院調整がパンク状態で自宅や路上で亡くなる人が続出するなか、石原伸晃には即時入院手配の手厚い対応とは。無為無策と後手後手の末ついに「トリアージ」という言葉がしきりに言われるようになったが、上級は救うが下々は棄民という「トリアージ」などふざけるなと言いたい。

 
さて、一昨日の参院予算委員会での菅義偉の「最終的には生活保護がある」と発言したことに批判が相次いでいた。
 
『最後は生活保護』と言ったのに、壁はそのまま? 菅首相が明言を避けたこと

1月28日の参議院予算委では、野党から生活保護を利用しづらくさせている制度上の「壁」の改善を求める声もあがったが、首相や厚労相が見直しを明言することはなかった。
争点となったのは「扶養照会」
前日27日の参議院予算委員会。コロナの影響を受ける人々に政府の支援が届いていないのではないか、という立憲民主党の石橋通宏議員の質問に対し、菅首相は「最終的には生活保護がある」と答弁した。
野党からは「生活保護に陥らせないためにするのが首相の仕事」(蓮舫議員)などと批判の声が上がり、ネット上でも「生活保護はあくまでも最後の命綱、そこに至る前に困窮している国民に手をさしのべるのが政治の役割」などの声が高まった。
首相はその後、「最後はセーフティーネットもあり、信頼する社会をつくっていきたいという話をした」と釈明している。
翌28日の参院予算委でも、共産党の小池晃議員がこう問いかけた。
「総理は昨日、最後は生活保護があると言われました。しかし、最後のセーフティーネットの役割を果たしていないんじゃないですか?」
「最後は生活保護だとまで言うのであれば、それを阻んでいる、ためらわせているものについて、こういう時に見直すべきなんじゃないですか」
「たとえば、本人がこの人には連絡しないでくれと言っている親族には、扶養照会をしない。そういう運用にすべきではありませんか?」
質問に対し、菅首相は以下のように答弁した。
「私が『生活保護がある』と言ったことについて、いろいろな反響があるようですけれども、いずれにせよ、私たちは重層的なセーフティーネットで、なんとか国民の皆さんの命と暮らしを守るということで政府として取り組んできています」
「ですから、例えば雇用を守るときに雇用調整助成金、生活に困窮した方については小口に特例貸付だとか、あるいは住居確保給付金だとか、いろんなことで重層的にお守りをしていくというのが政府の役割だと思っています」
3分の1が、扶養照会を理由に生活保護を躊躇
小池議員の質問の背景にあるのは、生活困窮者の支援を行う一般社団法人つくろい東京ファンドが行った生活保護に関する実態調査の結果だ。
生活保護を利用しないと答えた3人に1人が、「扶養照会」を理由に、申請をためらっていることが明らかとなった。
扶養照会とは、生活保護を希望する人が窓口に申請にきた際、行政が支援する前に親族が支援することができないかを確認するための確認作業だ。
自治体が戸籍を調べ、親族を探し、連絡を取るといった手段が取られている。
この扶養照会が、生活保護申請のハードルを上げている側面もある。
なお、DVなど家族へ連絡が行くことによって実害が生じる場合には、扶養照会がなくとも生活保護申請はできる。
田村憲久厚生労働大臣は、扶養照会について予算委員会でこう繰り返した。
「扶養が保護に優先するというのは、生活保護の基本原理でございます。でありますから、扶養というものを一応、義務ではありませんが優先はする」
「義務ではありません、優先するということであります」
2017年度の調査では、新たに3.8万人が生活保護を申請し、扶養照会を経て約600件で親族から何らかの金銭的支援を受けたという。
「最後は生活保護だとまで言うのであれば…」
昨年12月、厚労省が「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずご相談ください」とウェブサイトに明記したことが話題になった。
小池議員はこうした発信を評価しつつ、「申請してくださいというのであれば、申請をためらわせるようなことはやめるべきだと、見直すべきだと思うんです」と重ねて質問。
扶養照会が法律によって定められた義務でないのであれば、やめるべきと訴えた。
田村厚労相は「家族関係が壊れているような場合」は扶養照会が必要ないと説明。それ以外のケースでは、扶養照会を見直すことは考えていないとの姿勢を示した。
小池議員は「家族関係が壊れているんじゃないんです、知られたくないんですよ」と語り、扶養照会が生活保護申請のハードルであることを強調した。
生活保護申請のハードルを取り除くことについて、菅首相は「その執行については担当大臣が執行する」「私から申し上げることは控えたい」と語り、具体的な考えを示すことはなかった。

おそらく持論である「自助・共助・公助」の最後の公助を強調したかったのかもしれないが、生活保護申請のハードルが高いという実態を正確に把握していないにもかかわらず、安易な発言をするようでは国民の怒りが増すばかりであろう。
   
    
「姉は北海道教育大に進学。父から農業大学校進学を勧められたが断り、"東京へ行けば何かが変わる"と高卒で上京。板橋の段ボール工場勤務で現実の厳しさを痛感」っという青春小説の "こじらせた地方のボンボン"の典型」である菅義偉のカネの使い方が異常であると、共産党の小池晃に噛みつかれていた。
  
 
小池晃 参院議員 20年3次補正予算について 2021.1.28

もはや怒りを通り過ぎて哀れにも思われている菅義偉だが、「『菅さん、あなたに総理はムリだったね』全国民が思っていること」を知り、週末の世論調査で内閣支持率が20%台になれば、スンナリと辞任できるのではないだろうか、とオジサンは思う。 

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