「れいわ新選組」に肩入れしすぎていると一部のブロガーから批判されている長周新聞。
しかしメディア本体の論調と「コラム記事」は全く同一とは限らないこともある。
タイトルの「清和会は飼い慣らされていたのか?」にも異論のある読者もいたが、的確な批判眼は健在である。
「清和会は飼い慣らされていたのか?」
220731(日)#統一協会 #反社会的勢力#清和会 は飼い慣らされていたのか? #コラム狙撃兵 #長周新聞https://t.co/bbXM26FpL7
— a (@a71253148) July 31, 2022
統一教会による政界汚染の酷さが徐々に明るみに出て、世間を唖然とさせている。清和会に至っては親分だった安倍晋三にはじまりその手下たちもこぞって関係を切り結び、選挙では応援までしてもらい、まるでズブズブだったことが暴露されている。戦後からこの方、日本社会では建前として「政教分離原則」などといってきたが、実態においては分離どころか一致ではあるまいかと思うほど、その関係や距離感は密だったことが明るみに出ている。学校で習う教科書の建前など大嘘であることを、日本の全ての子どもたちに教えてあげなければならない事態といえる。既に「民主主義」の看板が朽ち果て、根本から腐って落っこちているような光景なのである。 90年代に合同結婚式や霊感商法が叩かれて以後の30年、この教団がメディアに登場する機会はあまりなかったものの、むしろこの沈黙こそが浸透の成果だったのだろう。影響力が薄まり力を失ったからではなく、その逆で政界その他への影響力を強めたからこそメディアや司法を沈黙に誘うことができた――と見なすのが自然だ。政界だけでなく警察権力や司法、メディアにもその手は及んでいないか、さらなる追及が必要である。 末端信者たちやその家族たちの人生を崩壊させて積み上げられた巨額の宗教マネー――。それが政治家の手に渡っていた場合、課税申告もいらぬ使い勝手のよい裏金にもなろう。要は政治とカネの問題にも収斂(しゅうれん)するわけで、信者たちの悲劇を尻目にして、群がっていた連中の炙りだしは必至である。岸信介と教団教祖の文鮮明が昵懇(じっこん)の仲で、教団の立ち上げにも関与していたことは既に周知の事実であるが、カネのかかる自民党の権力闘争において、清和会の権力の源泉としてこの宗教マネーが威力を発揮していたといわれても何も驚かないし、さもありなんと思えるから不思議である。でないと、どうして清和会の下っ端までがあんなに韓鶴子様々な対応をするのか解せないし、なんだかさもしい連中が飼い慣らされているように見えて仕方がないのである。 今回の元首相射殺事件を経て、清和会所属の議員どもときたら競うように教団総裁の韓鶴子を崇め奉る関係が出来上がっていたのがバレて、ホームページから慌てて写真を削除したり、すっとぼけたり、見苦しい対応に終始している。衆議院議長の細田に至っては、「政治を動かす」を意図している教団の大会に出かけて韓鶴子を称賛し、「盛会を安倍晋三総理にご報告したい」とのべるなど、もはや政教分離原則などどこへやら、彼らの間には垣根など何もないことをあらわした。このような男が立法府のトップであり続けることもまたデタラメといえる。憲法で謳った政教分離の原則を衆議院議長みずから土足で踏みにじっているからである。 政教分離でいえば、統一教会に限らず創価学会=公明党が自民党の補完勢力なのも歴然とした事実で、自民党政治家は学会の組織票を上積みしてもらうことで当選を果たしてきた面々も少なくない。選挙区の万をこえる宗教票をガッチリと固めて回してくれるのだから、足を向けて寝られない関係である。その他にも例えば山口4区を見てみても、立正佼成会とかPL教団、お光りさんに至るまでみな安倍派の応援団である。そうして地方選になると、統一教会は市議選では井川典子(安倍派・下関市議会副議長)、県議選になると友田有(安倍派)に組織票を回していることなどは有名な話で、それぞれの宗教団体の組織票が上手に自民党地方議員たちに割り振りされる様は見事である。 政治日程としては改憲が動き出そうとしているものの、今ある憲法すら遵守しない側が何をかいわんやである。憲法で謳った政教分離の原則を逸脱しまくり、カルト宗教による政界汚染が広がっていることがわかった今日、まず急がれるのはその除染であろう。 |
少なくとも、政界汚染の除染は言うまでもなく岸田文雄政権にはできないことである。
同記事を読んだある読者の少々過激な感想があった。
長周新聞の狙撃兵 毎日鋭い指摘をありがとうございます 山上徹也は日本に真の民主主義を構築する転機を日本国民に与えてくれたと思う。 日本国の検察が韓国の検察程度に褌をキツく締めていたならば山上徹也もこんな事件を起こすことはなかった。 白痴の安倍晋三を闇支配していたのはCIAだけと思っていたのが甘かった。 韓国のカルトからまで命令されていたのだから。 憲法を踏みにじり狼藉の限りを尽くして国民を塗炭の苦しみに追い込んだ事実と今後も無知蒙昧を武器にした突破力で成立させた法律が国民の負担としてのし掛かることになる。 黒田日銀の金融政策のツケも今後出てくるが全てカルトに支配されていた自公政権に責任があり、最後の負担は国民全員が応分の負担をするハメになる。 これ程の悪業を重ねた安倍晋三を国葬になど国民を何時までも馬鹿にするな! 山上徹也は日本国の真っ当な国民にとって救世主だ、減刑のためのカンパを何処か始めないか。 |
もちろんテレビに出ているコメンテーター連中には心情的には「山上徹也は日本国の真っ当な国民にとって救世主だ」と思っていても、それをいっちゃ仕事がなくなるのが、今の日本であろう。
政治面では、羽田孜、鳩山由紀夫と親交を持って民主党を長く支持しており、野党支持者という理由でこれまでに多くの仕事を失ったと語っているのが三枝 成彰。
作曲家、編曲家として成功し、2007年に紫綬褒章を受章し10年後の2017年には、旭日小綬章を受章しており、いまさら失うものはないといった今年齢80歳の硬骨漢らしく、こんなことを書いていた。
「私が安倍元総理の国葬に反対する理由…『嘘が通る社会』をつくったのは誰か」
安倍元総理は、とても人柄がよかったと聞く。明るく朗らかで、腰も低く、誰とでも気兼ねなく接した人だったという。彼をよく知る人たちも、直接は知らない人たちも、誰もがその人柄をしのび、悼んでいる。 安倍さんほど、亡くなってからその死を惜しまれた総理経験者は、まれではないか。見栄えがよく、若々しく、物おじしない態度はサミットなどで外国の指導者たちと並んでも遜色なかった。そんな彼の姿を見て、誇らしいと感じた人も多かっただろう。 彼に人間的魅力があったことは確かだろうし、得難い人ではあったと思う。 だが、人柄だけですべてを語ることはできない。彼は公人であり、この国の政治的責任者だった。 有名人が亡くなり、世の中が“追悼モード”になると、日本人はすぐに人柄と業績をいっしょくたにして、“不都合な真実”はすべて水に流してしまう。人としての評価と、政治家としての評価は分けるべきだ。 安倍政権をよく言うなら、「憲政史上最長の7年8カ月の在任期間を誇り、アベノミクスで経済を牽引し、コロナと闘い、東京にオリンピックを再び呼び込むことに成功した政権」というところか。 だが、結果的に経済は回復せず、給与水準も上がらず、新しい産業も興らず、個人GDPでも韓国に抜かれた。 政治家としての安倍氏には、罪もある。最大の罪は「嘘が通る社会」をつくったことだと私は思っている。「モリカケサクラ問題」は消えたわけではない。その影響下で自ら命を絶った人もいる。それを忘れてはならない。 「桜を見る会」問題では国会で118回もの虚偽答弁をしながら、捜査は終結。水に流された。 総理にならってか役人までもが嘘をつき、彼を喜ばすためにいらぬ忖度をし、文書改ざんや統計の数字をごまかすようになった。最低だ。 この状況を招いたのは格差・能力差を是とする新自由主義思想であり、責任はそれを信奉して国をミスリードした安倍さんにある。 未来を担う子どもたちが総理大臣の嘘のことを知ったら、「総理大臣が許されるなら、自分が嘘をついてもきっと許される」と思うだろう。自分が嘘をつけば、必ずどこかで誰かが傷つく──。そんな当たり前のことがわからずに大人になり、「嘘をついても許される」と考える人間ばかりになったら、この国はいったいどうなるのか? そんな“悪い種”をまき、「嘘が通る社会」をつくったことが、安倍元総理のもっとも大きな罪といえるのではないか。 それゆえに、私は彼の国葬には反対だ。 |
一方、かつては「安倍晋三応援団」の一人であった「ドッチモどっち論」の自称国際政治学者のこの輩が、トンデモ発言をしていた。
三浦瑠麗氏「天皇陛下の国葬は当然だ。たいものれいだ。それなのに安倍元総理の国葬はいけないというのはおかしい」
— 町山智浩 (@TomoMachi) July 31, 2022
「大喪の礼」は「たいそうのれい」と読み、「国葬」ではありません。 https://t.co/tzAKeEL3sn
どんなに三浦瑠麗が安倍晋三の国葬は「政治マター」とヌケヌケと視聴者を洗脳するかのようにとくとくと話していたが世論調査結果とはかけ離れていた。
「安倍元首相国葬に反対53% 内閣支持12ポイント急落51%」
国葬は強引に決めるが、コロナ対策は後手にまわり必要な説明もしない。そして政治と統一教会の問題も放置。そりゃあ内閣支持率下がりますよね… ⇒安倍元首相国葬に反対53% 内閣支持12ポイント急落51%(共同通信)https://t.co/hhQcAQRdas
— Shoko Egawa (@amneris84) July 31, 2022
▼共同通信7月調査。安倍氏銃撃事件で宗教団体の「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と国会議員とのつながりが注目を集めています。旧統一教会と政界との関わりについて、実態解明の必要があると思いますか。
— 有田芳生 (@aritayoshifu) July 31, 2022
解明の必要がある 80.6
解明の必要はない 16.8
分からない・無解答 2.6 pic.twitter.com/41nZZt9sJI
共同通信社が30、31両日に実施した全国電話世論調査によると、安倍晋三元首相の国葬に「反対」「どちらかといえば反対」が計53.3%を占め、「賛成」「どちらかといえば賛成」の計45.1%を上回った。岸田内閣の支持率は51.0%で7月11、12両日の前回調査から12.2ポイント急落し、昨年10月の内閣発足以来最低となった。不支持率は7.1ポイント増の29.5%。 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政界の関わりについて実態解明の「必要がある」は80.6%、「必要はない」は16.8%だった。 回答は固定電話425人、携帯電話625人。 |
「岸田首相、旧統一教会との関係「各議員が説明することが大事」」
岸田首相、旧統一教会との関係「政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと思う」・・今後の対応などについては言及しなかった。https://t.co/KIigEFUsbJ
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) July 31, 2022
⇒本当に何も言わないよな。自然忘却を期待しているのかしら。
長らく「聴く力」だけで聴きっぱなしのため、そこそこに支持率は安定していた岸田文雄内閣。
しかし安倍晋三の評価は功罪混濁しており、国民を分断してきたことは確かである。
その評価が定まらない安倍晋三の「国葬」を政治マターとして強引に決めたことには国民の素直な反発がある。
ましてや旧統一教会からの選挙における票の分配は、当時自民党総裁であった安倍晋三が自ら指示したという証言もある。
いなくなった人間に「政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明をしていくことは大事だと思う」といっても何も解決はしないだろう、とオジサンは思う。。