DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ボクシング 10年(日本の私有級)

2004年09月29日 22時08分03秒 | ボクシングネタ、その他雑談
スーパーフライ(旧ジュニア バンタム)級である。115ポンド/52.16㌔、日本でもおなじみのクラスである。
鬼塚 勝也(WBA 5度防衛:92ー94)、川島 ヒロシ(WBC 6度:94ー97)、飯田 覚史(A 2度:97ー98)、戸高 秀樹(A 2度:99ー00)、徳山 昌守(C 8度:00ー04)、セレス 小林(A 1度:01ー02)、そして現WBC王者川嶋 勝重(防衛1)。
こう挙げて見ると、よく僅か10年のあいだに同階級でこれだけの王者を日本から輩出したと思う。驚くことに、個々の王者がそれぞれ一応の戦力を持っていたことだ。上に「私有」と書き込んだ。しかし多分に良い意味での「私有」だと思う。願わくば、各王者試合間隔/防衛回数の値を上げてほしかった。
これだけ出たおかげで初代川島の漢字が思い出せないお粗末な結果となった。
さて世界的に見てはどうであろう。良い選手は定期的に輩出していると思う。ダニー ロメロ(米)、マーク ジョンソン(米)、フリオ セサール バルボア(メキシコ)、アレックス ムニョス(ベネズエラ)、マーティン カスティージョ(メキシコ)、ジェリー ぺニャロサ(フィリピン)等。
世界戦数もそこそこいい感じに行われていると思う。
質も量もそこそこ。日本を軸に対戦国のバランスもそれほど悪くない。
では、何が欠けているのか?このスーパーフライ級、悪くいえば「どんぐりの背比べ」という印象を受ける。良い選手はいるが、圧倒的な権力者を輩出していない。1つの例外はWBO王者を13度防衛、IBF王座も吸収したダニー ロメロの好敵、ジョニー タピア(アメリカ)。タピアのおかげで本場アメリカでもこの階級の名はある程度浸透したと思う。
しかしそのタピアが同級を去り6年経つ。そろそろ次の人材を探さなければならない時期だと思う。
新WBO王者イバン ヘルナンデス(メキシコ)はどうであろうか?最強マーク ジョンソンを破り戴冠。プロ僅か4年の21歳。今後が望める人材だと思う。そして1位にはエリック モーレル(プエルトリコ/アメリカ)がいる。この実力者が頻繁にリングに上がることが特に本場でのスーパーフライ級活性化に即決するはずだ。
11月にラスベガスで予定されるWBA王者同士の統一戦、日本でもおなじみのムニョス対カスティージョ。バレラ-モラレスの前座での試合だけに、内容次第では勝者は本場で大ブレイクの可能性大。
我らが川嶋 勝重、次は指名試合である。本場アメリカが送り出すエリート、ホセ ナバロ。同王者を日本に引き止めるためにはどうしても勝たなければならない試合である。
かつて我々は「伝統のフライ級」から王者を輩出しつづけた。しかし「現在の伝統」はまさしくこのスーパーフライである。
世界的脚光を浴びる可能性のあるこのクラス。ここ半年は特に注目していきたい。

Corleone
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする