ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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オケバリ、シダバリ、ナワバリ・・・ 日本語起源の(?)韓国語

2010-03-06 23:58:55 | 韓国語あれこれ
 1月3日の記事で<オケバリ(오케바리)>という言葉について説明しました。

 今回は<シダバリ(시다바리)>です。

 出所が何だったか、ラジオかドラマか小説か、この単語だけしかメモしてなかったのでわからなくなってしまいました。

 辞書を引いても載っていません。ネット検索してみると、例によって詳しくていねいな説明が記されている<Na Zdravie a.k.a. Konope>というブログがありました。

 つまり、<パシリ>とか<子分>とかいう意味なんですね。
 上記のフログにもあるように、映画「チング」(2001)中のセリフ「내는 니 시다바리가?(ネヌン ニ シダバリガ.オレはお前のパシリか!?)」が流行って、元々釜山地方の方言だったこの言葉が全国区になった、とのことです。

 韓国語サイトもいくつか見てみましたが、日本語に由来する、との説がふつうのようです。<下働き>とか、<下+張り>とか・・・。
 中には、「下+바리で、このは쪽바리(チョッパリ.日本人の蔑称)の바리、つまり最大限の蔑称を表わす」という解釈もありました。チョッパリのスペルは쪽발이のはずなんですが・・・。
 また、あるQ&Aサイトで「시다바리とは何ですか?」との質問に対して、次のような回答があったのは驚きました。
 「日本についてよくご存じの国文科教授に聞いたことなので確実でしょう。
 シダバリは<相撲の力士が用便をした後の処理をしてあげる人>を意味する言葉だとのことです。相撲の力士たちは体が太っていて、そんなことを自分でできないようです。」

 ・・・ホンマかいな?!? 私ヌルボはちょっと探索してみましたが、わかりません。

 また、시다바리を説明するのに、「コボン(꼬봉)と同様の意味」というのもありました。この<コボン>は明らかに<子分>から来ている言葉ですね。

 また<バリ(바리)>は<ナワバリ(나와바리)>の<バリ>と共通する、という見方もあるようです。
 <ナワバリ>は<シダバリ>以上にヤクザ映画によく出てくる言葉です。これも辞典にない言葉です。

 「オケバリ、シダバリ、ナワバリの中で、ふつうに日本語として通用する単語はどれか?」と韓国人に聞いたら、たぶんわからないでしょうね?

 また概して、ヤクザ関係用語には日本語系がいろいろあるようですね。

 上記のヤクザ映画のことは韓国語では<チョポク・ヨンファ(조폭영화)>。漢字だと<組暴映画>。
<組暴>は組織暴力団の略語ですね。

 そういえば、映画「花嫁はギャングスター」の原題は「チョポク・マヌラ(조폭 마누라)」です。

 シリトリ式にネットサーフィンしていたら、ホンデ(弘大)エリアに<チョポク・トッポッキ>というトッポッキの超有名屋台があるという記事が青森空港のサイトにありました。
 「中央日報」の記事にもあったし、いずれ行ってみようかな、と思います。

コメント
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