私ヌルボの苦手な韓国語は、韓国の固有語。とくに用言や、語尾の表現。そして会話。その他いろいろ。
そこへいくと、漢字の熟語は大半が日本語と共通だし、各漢字の音読みを覚えればほぼOKで、新聞や雑誌を読むと辞書を引かなくても前後の関係からほとんど見当がつくようになり、上記の苦手分野に比べると若干の自信もついてきました。
新聞記事等を見ると、ハングルの背後に漢字が見えてくるようになります。ところが、紛らわしい熟語や、全然見当もつかない漢字語にはあいかわらずしばしばでくわします。
紛らわしいのは同音異字。
たとえば上に書いた会話は회화ですが、「私は회화を学んでいます」と言うから会話のつもりで聞いていたら、実は絵画だったり・・・。
こうした例は非常にたくさんあります。
本ブログでも以前ちょっとふざけた(?)<これは楽しい(?)韓国語クイズ①[同音異義の漢字語編]>という記事をでっちあげたことがありました。(→コチラ)
사상という単語を見て、韓国語を知っている人の多くは思想をまず思い浮かべるのではないでしょうか? しかしその後に첫째(最初)がついていたら史上。
そして「화재로 사상자가 많이 났다(火災で사상자 がたくさん出た)」の場合は死傷者。
ところが、その사상자でgooglle画像検索すると、白い小花の画像がずらっと出てきます。何かと思ったら、漢方薬にもなるセリ科のオカゼリという植物。この漢語の蛇床子が韓国音だと死傷者と同じ사상자になるんですね、・・・ということは今知りました。
사상は思想・史上・死傷のほかにも死相・私傷・事象・写像等があるので、誤解を受けやすい文章をわざと作ることはそんなにむずかしいことでもないようです。
私ヌルボの経験上、見てわかりにくいのは漢字3つが並んでいる言葉。
これが4つだと、たとえば계몽사상だと後半の思想がまずわかって、前半も啓蒙だなとすぐ予測がつきます。発音もケモンでわかりやすいし・・・。서구사상も同様ですが、前半は西欧です。(少し難しいかも。) その「서」を削って구사상ではどうでしょうか? ここまで思想について書いたので旧思想という答えはすぐ出てくるかもしれませんが、初見だと「구・사상」と切らずに「구사・상」と切ってその意味を考えてしまいそうです。
その反対語신사상=新思想の場合、まず前の2文字を紳士と見てしまうのはむしろ自然かもしれません。
事実、「画家が신사상(紳士像)を描いた」という用例もふつうにあります。
あるいは、最も紳士的な国会議員に与えられる백봉 신사상(白峰 紳士賞)という賞もあるそうです。
はてさて、以上は例によって長すぎる前おき。
この記事を書くきっかけになったのは、ある韓国小説を読んでいて역이용という言葉につまづいてしまったからです。
これがもし역회전だったら、「역・회전」と区切った後の方の회전が回転」で決まりだから、「역」は「逆」で역회전=逆回転とすんなり理解できたと思うのですが・・・。その発音は、あえてカタカナで書くとヨッケジョン。聞いてわかるかどうかは微妙なところですが、激音(ケ)が間に入る場合は「平音+ㅎ」の場合が多いということが頭に定着していれば大丈夫、かな?
ところが역이용の発音はヨギヨン。ますますわからん・・・、でやむなく辞書を引くと逆利用でした。「なーんだ」と肩すかしをくらったような・・・。
逆がつく熟語では、역류(逆流)というのは見ればまあわかりそうな感じですが、発音はヨンニュとなり、これを即座に聞き分けるにはあと何十年かかかりそうだなー・・・(早い話がムリってこと。)
「韓国語がお上手ですね」というお世辞の返答に「아직 멀었어요.(まだ遠かったです。)」という初級で習う常套句がありますが、「ここまで来たのにまだまだ先は遠かった」という意味の深さを痛感しています。
そこへいくと、漢字の熟語は大半が日本語と共通だし、各漢字の音読みを覚えればほぼOKで、新聞や雑誌を読むと辞書を引かなくても前後の関係からほとんど見当がつくようになり、上記の苦手分野に比べると若干の自信もついてきました。
新聞記事等を見ると、ハングルの背後に漢字が見えてくるようになります。ところが、紛らわしい熟語や、全然見当もつかない漢字語にはあいかわらずしばしばでくわします。
紛らわしいのは同音異字。
たとえば上に書いた会話は회화ですが、「私は회화を学んでいます」と言うから会話のつもりで聞いていたら、実は絵画だったり・・・。
こうした例は非常にたくさんあります。
本ブログでも以前ちょっとふざけた(?)<これは楽しい(?)韓国語クイズ①[同音異義の漢字語編]>という記事をでっちあげたことがありました。(→コチラ)
사상という単語を見て、韓国語を知っている人の多くは思想をまず思い浮かべるのではないでしょうか? しかしその後に첫째(最初)がついていたら史上。
そして「화재로 사상자가 많이 났다(火災で사상자 がたくさん出た)」の場合は死傷者。
ところが、その사상자でgooglle画像検索すると、白い小花の画像がずらっと出てきます。何かと思ったら、漢方薬にもなるセリ科のオカゼリという植物。この漢語の蛇床子が韓国音だと死傷者と同じ사상자になるんですね、・・・ということは今知りました。
사상は思想・史上・死傷のほかにも死相・私傷・事象・写像等があるので、誤解を受けやすい文章をわざと作ることはそんなにむずかしいことでもないようです。
私ヌルボの経験上、見てわかりにくいのは漢字3つが並んでいる言葉。
これが4つだと、たとえば계몽사상だと後半の思想がまずわかって、前半も啓蒙だなとすぐ予測がつきます。発音もケモンでわかりやすいし・・・。서구사상も同様ですが、前半は西欧です。(少し難しいかも。) その「서」を削って구사상ではどうでしょうか? ここまで思想について書いたので旧思想という答えはすぐ出てくるかもしれませんが、初見だと「구・사상」と切らずに「구사・상」と切ってその意味を考えてしまいそうです。
その反対語신사상=新思想の場合、まず前の2文字を紳士と見てしまうのはむしろ自然かもしれません。
事実、「画家が신사상(紳士像)を描いた」という用例もふつうにあります。
あるいは、最も紳士的な国会議員に与えられる백봉 신사상(白峰 紳士賞)という賞もあるそうです。
はてさて、以上は例によって長すぎる前おき。
この記事を書くきっかけになったのは、ある韓国小説を読んでいて역이용という言葉につまづいてしまったからです。
これがもし역회전だったら、「역・회전」と区切った後の方の회전が回転」で決まりだから、「역」は「逆」で역회전=逆回転とすんなり理解できたと思うのですが・・・。その発音は、あえてカタカナで書くとヨッケジョン。聞いてわかるかどうかは微妙なところですが、激音(ケ)が間に入る場合は「平音+ㅎ」の場合が多いということが頭に定着していれば大丈夫、かな?
ところが역이용の発音はヨギヨン。ますますわからん・・・、でやむなく辞書を引くと逆利用でした。「なーんだ」と肩すかしをくらったような・・・。
逆がつく熟語では、역류(逆流)というのは見ればまあわかりそうな感じですが、発音はヨンニュとなり、これを即座に聞き分けるにはあと何十年かかかりそうだなー・・・(早い話がムリってこと。)
「韓国語がお上手ですね」というお世辞の返答に「아직 멀었어요.(まだ遠かったです。)」という初級で習う常套句がありますが、「ここまで来たのにまだまだ先は遠かった」という意味の深さを痛感しています。