一応1つ前の記事の続きです。
2013年のセンター試験の問題は、→コチラのサイトから見られます。
韓国語学習者で、「やってみよう」という方はどうぞ。
さて、その韓国語についてですが、1つ前の記事の最後に、「何とか平均点を下げようという意図が問題を歪めてしまっているようです」と書きました。
私ヌルボがそう感じた大きな理由は、あらためて考えてみると最初の発音問題の印象が強かったからです。
そのテスト冒頭の、たった2つの発音問題を具体的にみてみます。
①印象 ②頂上(←正常と同じスペル) ③予想 ④日常 の4つの漢字語の発音①インサン ②チョンサン ③イェサン ④イルサン の「サン」の発音が他の3つと違うのはどれか?
正解=④ (←範囲指定をすると見ることができます。)
理由は、これだけが濃音(ㅆ)だから。
「とさ(土佐)」と「とっさ(咄嗟)」あるいは「アサリ」と「あっさり」の、「サ」と「ッサ」の違いなんですが、実際に上の正答をそのように発音してもほとんど違わないようですね。
ただでさえ日本人にとっては発音も聞き取りもむずかしい中でも、このㅅの濃音化を意識して発音している人、またそれを聞き分けている人がどれほどいるのでしょうか? (韓国でも慶尚道ではㅅとㅆの区別がない(できない)というし・・・。)
①痕跡 ②知的 ③成績(性的と同じスペルだけど・・・) ④国際的 の発音が他と違うものは?
正解=② (←・範囲指定をすると見ることができます。)
理由は、先の問題と同じくこれだけが濃音化(ㅉ)するから。
あえてカタカナで書くと、これだけがチョクで、他の3つがジョク。
この問題は私ヌルボ、1年前だったらできませんでしたね。「~的」の「的」は全部濃音となんとなく思っていたところ、たまたま見た<趙義成の朝鮮語研究室>のサイト中に濃音化について具体的に書かれているのを見ました。それによると미적(美的)、사적(私的)等[漢字1字+的]の場合は濃音、[漢字2字+的]の場合や、표적(標的)のような熟語の場合は平音というわけです。
しかし、このことについて説明されている語学テキストはどれくらいあるのかなー?
※この知的の語の濃音化については2007年のセンター試験にも出ていました。
センター試験の難易度レベルは、ハングル検定等の中級下~上レベルの問題が大半で、初級レベルはずいぶん少ないように思います。しかし、その中級レベルまでいろんな重要事項がある発音についての問題が、なんでこの2問なんだ?という疑問は払拭しきれません。
その後解き進んでいくと、最後の長文読解問題2つに至ってまあ妥当な問題だなと思えてはきましたが・・・。
「受験生の属性」とか「平均点」のこと等を気にしないで作るとずっとまともな良問になるんでしょうけどねー・・・。
2013年のセンター試験の問題は、→コチラのサイトから見られます。
韓国語学習者で、「やってみよう」という方はどうぞ。
さて、その韓国語についてですが、1つ前の記事の最後に、「何とか平均点を下げようという意図が問題を歪めてしまっているようです」と書きました。
私ヌルボがそう感じた大きな理由は、あらためて考えてみると最初の発音問題の印象が強かったからです。
そのテスト冒頭の、たった2つの発音問題を具体的にみてみます。
①印象 ②頂上(←正常と同じスペル) ③予想 ④日常 の4つの漢字語の発音①インサン ②チョンサン ③イェサン ④イルサン の「サン」の発音が他の3つと違うのはどれか?
正解=④ (←範囲指定をすると見ることができます。)
理由は、これだけが濃音(ㅆ)だから。
「とさ(土佐)」と「とっさ(咄嗟)」あるいは「アサリ」と「あっさり」の、「サ」と「ッサ」の違いなんですが、実際に上の正答をそのように発音してもほとんど違わないようですね。
ただでさえ日本人にとっては発音も聞き取りもむずかしい中でも、このㅅの濃音化を意識して発音している人、またそれを聞き分けている人がどれほどいるのでしょうか? (韓国でも慶尚道ではㅅとㅆの区別がない(できない)というし・・・。)
①痕跡 ②知的 ③成績(性的と同じスペルだけど・・・) ④国際的 の発音が他と違うものは?
正解=② (←・範囲指定をすると見ることができます。)
理由は、先の問題と同じくこれだけが濃音化(ㅉ)するから。
あえてカタカナで書くと、これだけがチョクで、他の3つがジョク。
この問題は私ヌルボ、1年前だったらできませんでしたね。「~的」の「的」は全部濃音となんとなく思っていたところ、たまたま見た<趙義成の朝鮮語研究室>のサイト中に濃音化について具体的に書かれているのを見ました。それによると미적(美的)、사적(私的)等[漢字1字+的]の場合は濃音、[漢字2字+的]の場合や、표적(標的)のような熟語の場合は平音というわけです。
しかし、このことについて説明されている語学テキストはどれくらいあるのかなー?
※この知的の語の濃音化については2007年のセンター試験にも出ていました。
センター試験の難易度レベルは、ハングル検定等の中級下~上レベルの問題が大半で、初級レベルはずいぶん少ないように思います。しかし、その中級レベルまでいろんな重要事項がある発音についての問題が、なんでこの2問なんだ?という疑問は払拭しきれません。
その後解き進んでいくと、最後の長文読解問題2つに至ってまあ妥当な問題だなと思えてはきましたが・・・。
「受験生の属性」とか「平均点」のこと等を気にしないで作るとずっとまともな良問になるんでしょうけどねー・・・。