ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

ソウルで買い込んだ本[その1 韓国語学習書] 4コマ漫画で楽しく学ぶ擬声語・擬態語

2013-01-10 20:29:28 | 韓国語あれこれ
 先月の3泊4日のソウル1人旅関係の記事はいくつかupしてきました。
 今回は、現地で買い込んできた本の紹介。全部で14冊ですが、正確には買った本が12冊。それで重さも分量もほぼ限度と思っていたところ、知り合いの韓国人女性から2冊いただいてバッグの容量及び体力の限界にきっちり到達しました。ふー。

 自分の買った本を公開するというのは、駄本だと馬鹿にされそうだし、カクチョー高そうな本はイヤミっぽいし、そうでなくてもヌルボの人となりが推し量られたりされそうなので恥ずかしさがあります。しかしここはたんに記憶力減退の激しい自分自身の備忘録といった感じで記録を残しておきます。

 全14冊の内訳は、韓国語学習書2冊、漫画5冊、思想・文学雑誌2冊、紀行・映画評論・人生・文学史の学参・クイズ各1冊です。

 今回は、韓国語学習書2冊を紹介します。

①イ・ギョンウン、チェ・ヒジョン「4コマ漫画 韓国語:擬声語・擬態語)」(ハングルパーク)
 [이경은, 최희정「4컷 Cartoon 한국어: 의성어 의태어」(한글파크)]
 ※参考:→教保文庫
      

 いやー、この本は衝動買いして大正解でしたね。
 平積みされている韓国語テキストの中で、漫画の表紙の本書はすぐに目に入りました。子ども向けの学習書の場合はふつうなんですけどね。
 内容は私ヌルボの苦手な擬声語・擬態語。
 슬슬(スルスル)(=そろそろ、후끈후끈(フックンフックン)=ほかほか、부글부글(プグルブグル)=ぶくぶく[湯が沸く]、부들부들(プドゥルブドゥル)=ぶるぶる[震える]あたりは日本語と似てますが、多くは相当に違うので、いちいち憶えるのが大変。

 この本の特徴は、実際にありそうな場面での使用例を4コマ漫画で示しています。
 しかも、登場人物は会社員の父・専業主婦の母・大学生の長女・高校生の長男・幼稚園児の次男・母の妹の会社員という家族を中心に、近所の人や職場の同僚というように、全体の連関性があるんですよ。

     
       【登場人物の紹介ページ。左ページが家族、右がその周辺の人たち。】

 この本の中から具体的に1つ見てみます。

     
    【1つの言葉について、漫画(左)とその説明(右)の2ページで構成しています。】

     
 長女「うーん、美味しそうな匂い。ママ、今日のおかずは何なの?」 ママ「ソンウが試験で食欲が落ちてるみたいだからカルビにしたのよ」

     
    長女「ソンウはいいわね。ママが特別に料理も作ってくれて・・・」 長男「ありがとう、ママ」

     
 次男[(깨작깨작.ケジャケジャ)]「・・・」 ママ「ジヌ、美味しくない? なんでさっきから料理をモゴモゴ食べてるの?」

     
 次男「ぼくはピザが食べたい!!」 ママ「ジヌはインスタント食品ばっかり好きだから大変だわ」 長女「あら、美味しいカルビもあるのにピザとは、何でまた?」

 ・・・ということで「깨작깨작」がいやいやながら物を食べている音であることがわかります。一応「モゴモゴ」と訳しましたが、ぴったり一致する訳語は思いつかず。

 右ページの説明も簡潔で要を得ています。

    

 「意味」、「派生語」、「用例」6つが簡潔に記されています。

    

 出てくる単語の意味が日本語でも書かれています。
 最後の<돋보기(トッポギ.虫めがね)>では、「깨작깨작」によく合う動詞が「먹다」(食べる)であること、元来は「깨지락깨지락.ケジラケジラ」だが、この略語の方がよく使われることが書かれています。

※2013年1月21日の追記
 この本、一昨日(1月19日)職安通りのコリアプラザに行ったら平積みされてました。(ステマみたいだな。) 関係ないけど、土曜の昼近くなのに意外なほど人出が少なかったなー・・・。

②延世大学校韓国語学堂「外国人のための韓国語文法練習 日本語(高級)」(延世大学校出版部)
 [연세대학교 한국어학당「외국인을 위한 한국어 문법연습 일본어(고급)」(연세대학교출판부)]
 ※参考→教保文庫
     

 先月(12月)出たばかりのテキストです。
 体裁も内容も教育振興研究会「韓国語文法練習」とよく似ていて、TOPIK韓国語能力試験対策ということで実戦的練習問題も豊富。しかしソチラが全部ハングル書きなのに対して、これはタイトル通り日本語入り。初級・中級・高級の3レベルが各1冊で、姉妹編として「韓国語語彙練習」も刊行されています。
 2012年は、元旦に「今年は検定試験を受けるぞ!」と公言したのに受けずじまい。今度こそこのテキストできっちり勉強して挑戦するぞ、と買った時には思ったのですが、どうもそれは一時の気の迷いだったようで、新年早々のハングルサークルで私ヌルボの何倍も向学心旺盛なメンバーにあっさり長期貸与ということにあいなりました。

「週刊文春 新年号」を読む(下) 北朝鮮女生徒へのロック指導記録、池上彰による朴槿恵の経歴など

2013-01-09 23:12:07 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 <「週刊文春 新年号」を読む(上) サムスン ヒュンダイは没落(?)>の続きです。

 韓国・北朝鮮ネタその② 「今週の必読」はファンキー末吉「平壌6月9日高等中学校・軽音楽部」

      

 書評ページの最初がこの本。著者ファンキー末吉は1980~90年代に爆風スランプにドラマーとして活躍・・・って、そうだったのか。彼の名は知りませんでしたが、爆風スランプは憶えてますがな。

 で、この本は、2006年7月以来12年2月まで5度にわたって訪朝して、平壌の高等中学校の女生徒たちにロックを教えてきた記録です。昨年11月26日集英社インターナショナルから発売されましたが、出版社の公式サイトを見ると担当編集者の鬼の編集「佐藤」さんが「編集者として担当した本は、どれも愛着があるのですが、正直、今回のこの作品には魂をゆさぶられましたと記しています。
アマゾンの読者レビューも、数は少ないですが好評で、私ヌルボもこれは読んでみようと強く思った次第です。
 あ、書名中の「6月9日」は「平壌6月9日」ではなく学校の名称が「6月9日高等中学校」ということ。金日成が「6月9日に建てろ」と指導したからとか。なぜ6月9日かはちょっと探してみたもののわからず。ファンキー末吉さん(と、ここから「さん」付け)は「6と9ならロックではないか」と燃えたそうです。

 関連で、ファンキー末吉さんのブログ<ファンキー末吉BLOG ~ファンキー末吉とその仲間たちのひとりごと~>のことを知ってちょっと見てみたら、これが北朝鮮関係だけでも興味深いネタの宝庫!
 2012年2月21日の「5回目の訪朝」と題した記事(→コチラ)だけとってみても「前回の訪朝の後にすぐ金正日が死去したので、奇しくもワシは体制が変わる最後の北朝鮮を見た日本人であり、そして今回の訪朝で恐らく新体制を見た最初の日本人となるであろう」とか、アジアブーム以前から中国に入れ込んでいた自身の過去のこととか、「北朝鮮はご存知の通り貧しい国である。しかし前回の渡航でワシは「平壌は中国マネーのバブルが始まっている」と書いた」以下の今の北朝鮮事情等々が詳しく記されています。
 これは今後時間をかけて読む必要あり、です。

 ところで、「週刊文春」でこの本を評している中森明夫は「それにしても本書の収録写真の少女らの、なんと美しいことだろう!」と「!」を付けた上「こんな美少女はもう日本にはいない」とまで書いちゃってます。その彼女たちの写真も上記ブログ内を探せば見つかります。

  韓国・北朝鮮ネタその③ 「東京「鍋」最前線」で新大久保の<コリア タッカンマリ>を紹介
 この巻末カラーページで紹介している5店中の1つが新大久保駅のすぐそばにある<コリア タッカンマリ>。
 料理名のタッカンマリ「タク」=鶏、「ハンマリ」は1羽の意味。これが韓国でブームになったのはわりと最近のことなのに、もうとっくにポピュラーなメニューになってる感があります。この店は行ったことありませんが、そのうちに・・・。店の公式サイトは→コチラ

  韓国・北朝鮮ネタその④ 「池上彰のそこからですか!?」は朴槿恵の経歴をてぎわよく紹介
 わずか2ページで韓国初の女性大統領となる朴槿恵の今に至る経歴を、彼女の自伝「絶望は私を鍛え、希望は私を動かす」を参考に要領よくまとめています。
 彼女の名前の中の「槿(ムクゲ)」が韓国の国花であること、西江(ソガン)大学校電子工学科を首席で卒業後フランスのグルノーブル大に留学したこと、1979年アメリカのカーター大統領が訪韓した際、米軍の韓国駐留の必要性を力説してカーター大統領に撤退計画を撤回させたこと等々が記されています。興味深いエピソードをピックアップしてよみやすく書いているところはさすがです。
※[ヌルボ註:西江大学校は日本の上智大学に比定されるミッション系大学です。

 私ヌルボが書く予定でいた朴槿恵の記事は、こんな政治とはぜ~んぜん関係ない方面のネタなんですけどね。朴槿恵のビキニ姿の写真とか・・・って、「見たくない」ですか。そーですか・・・。

「週刊文春 新年号」を読む(上) 円安に脅えるサムスン ヒュンダイは没落する(?)

2013-01-09 23:07:40 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 ははは、今年も「今井舞の毒舌批評」の紅白歌合戦ブッタ斬りはおもいろいなー。(笑) たしかに、私ヌルボも最初の浜崎あゆみの音のはずっれっぷりには何事かと思って、思わず視線を読んでいた本からTV画面に移したんですよ。

 朴槿恵関係の記事を書こうかなと思いつつ、その前に今日(1月9日)発売の「週刊文春 新春特別号」を読み始めたら、上の記事等々おもしろい記事がいろいろあってついつい読みふけってしまい、急遽予定変更。

 韓国・北朝鮮ネタ以外では、町山智浩の「言霊USA」と宮崎哲弥の「時々砲弾」がともに先月14日のコネティカット州の小学校での銃乱射事件に関連してアメリカの銃規制問題を取り上げていて、興味深く読みました。「なんで即規制をせんのか!?」(怒)のような素人っぽい反応とは無縁の、癖のある人柄(?)を反映した内容です。
 たとえば町山は「アメリカの学校では1980年代からの22年間で137の銃撃事件が起こり、計297人が死んでいる」「ミズーリ州では酔っ払って銃を持ち歩いてもOK。酔っ払い運転は逮捕されるのに!」「筆者が住んでいるオークランドという地域では年間100人以上、つまり3日に1人ずつ銃で殺される等々の具体的事例をあげています。
 また宮崎は「個人の武装という理念は、自立した個人の自由、国家権力の制限、コミュニティの自治など、いずれも近代市民社会が正の価値としてきたものに起源を持っている」という小熊英二の指摘や、丸山眞男が「豊臣秀吉の有名な刀狩り以来、連綿として日本の人民ほど自己武装権を文字通り徹底的に剥奪されて来た国民も珍らしい」と評しつつ「全国の各世帯にせめてピストルを一挺配給して、世帯主の責任において管理すること」を提案していた」ことを紹介しています。

 外交や国際関係の記事に接してしばしば感じる自分の、あるいは日本人の反発や違和感の背景に、その外国の社会意識・価値観を育んだ歴史と現実のほとんど動かしがたい重みがあることを痛感します。もちろん日韓関係の諸問題にも相通ずることです。

 韓国・北朝鮮ネタその① 「円安に脅える韓国サムスン ヒュンダイは没落する」
 12月18日付「朝鮮日報」の記事(日本語)「アベノミックス」による円安、韓国に懸念」(→コチラ。登録会員のみ)等を紹介し、安倍政権誕生による円安で内需も輸出も厳しくなる、と緊張を強めている、とこれは当然の予測。この記事ではさらに、欧米では「現代自動車の購買層も「本当は日本車を買いたいけれど、日本車の中古の値段で新車が買えるから」という移民やヒスパニックが中心」とヒュンダイと移民やヒスパニックをまとめておとしめて(?)「所詮、韓国製は「安かろう悪かろう」の域を脱していないのである」とここにきてにわかに強気な書きっぷり。オマケに今韓国は日本酒ブームということで「見栄っ張りが大吟醸を飲んで自尊心を満足させている」とか「円高メリットを享受してきたKポップの日本進出は激減するでしょうという産経の黒田勝弘特別記者の記事の引用?(出典不明)まで載せて締めくくってます。
※日本酒ブームについての黒田記者の記事(→コチラ)には「見栄っ張りが・・・」等の表現はないんだけどなー・・・。
※こういう日本ファンには「気持ちのいい」記事に即座に反応して私ヌルボより14時間以上も早くブログ記事をupし、<【「アベノミクス」に賛成!】と思われる方はクリックを!>とよびかけている「良識の人」もいらっしゃいます。→コチラ。しかしこの方、アベノミクスに対して期待以上の何か確証があるのかなー?
※この記事とは無関係ですが、韓国語に最も近いカタカナ表記は「サムソン」、「ヒョンデ」です。

 あら、もうけっこう書いてしまいました。まだ半分もいってないのに・・・。
 ということで、以下は<「週刊文春 新年号」を読む(下) 北朝鮮女生徒へのロック指導記録、池上彰による朴槿恵の経歴など>に続きます。

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2013年1月4日(金)~6日(日)]

2013-01-08 21:36:55 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 一昨日は、上映中の他の韓国映画ではなく「はちみつ色のユン」を観て正解でしたね。この映画についての1つ前の記事(→コチラ)は、久しぶりに時間をかけて書いた韓国映画の感想です。ぜひ読んでみてください。べつに時間をかけたからって内容の良し悪しとは全然関係ないですけど。

 今日も何か観るかなとも思いましたが、読みかけの本も溜まっているので取りやめ。
 しかし、年間100本観ようと思ったら週2本のペースで観なきゃならないのか。べつに義務で観るわけじゃないですが・・・。
 しかし、昨日「はちみつ色のユン」を観た人のブログ記事を検索していたら、→コチラの方なんかは昨年は年間383本観たとか! 世間には、どの分野にもすごい人がいるものです。

 本ブログでちょくちょく紹介しているシネマジャック&ベティのサイトで近日上映作品を確認。韓国映画の上映がどれだけ予定されているか、と見ると、1/19(土)〜「ホン・サンス 恋愛についての4つの考察」、2/2(土)〜「高地戦」、日程未定のものに「秘密のオブジェクト」「拝啓、愛しています」。今のところ以上です。1つ目と3つ目は観てないので、ぜひ観なくては・・・。

 本ブログ「韓国芸能界 2012年の10大ニュースをみる」(→コチラ)でも記したように、2012年は「韓国映画のルネサンス」と総括するほど韓国映画は盛況だったはずですが、それでも「朝鮮日報(日本語版)」では「韓流ブーム、映画だけが不振のワケ」と題した記事(→コチラ)によると「昨年の輸出額1582万ドルは05年の5分の1に過ぎない」とのこと。たしかに日本でも韓流スターの個人的人気に頼りすぎでしたね。「ワンドゥギ」「拝啓、愛しています」等々、作品自体が観客の心をとらえる力を持っている作品はいっぱいあるのに・・・。

 興行成績の情報源のKOFIC(韓国映画振興委員会)のサイトでは、今年から観客動員数は公表しないと1年前予告されていたようなので、どういう形になるのかちょっと不安でしたが、今のところは全然変わりなし。どうなってるのかな? いずれにしろ、観客動員数のランクではなく、収益のランクに変更されるのは間違いない、のかな?

          ★★★ Daumの人気順位(1月8日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①不思議の国のガーディアン  9.1(410)
②ニコ:サンタ飛行団の冒険  9.1(48)
③SEARCHING FOR SUGAR MAN  9.1(87)
④ディア・ブラザー  9.0(114)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  9.0(269)
⑥桃さんのしあわせ  9.0(61)
⑦パイのための子守歌  8.9(77)
⑧ばんそうこう(韓国)  8.9(1025)
⑨出前持ちのウスさん(韓国)  8.8(180)
⑩ザンベジア:神秘的な木の島の秘密  8.8(36)

 新登場はの作品は④「ディア・ブラザー」だけ。2010年のアメリカ映画で、殺人罪で服役することになった兄を助けるために弁護士になった女性ベティ・アン・ウォーターズの半生を描くいた作品で、ヒラリー・スワンク主演ですが、日本では劇場公開されずビデオスルーとなったのはなぜでしょうね? そして今なぜ韓国で上映? 業界事情はよくわかりません。韓国題は原題と同じで「컨빅션(コンヴィクション)」です。

【専門家による順位】

①愛、アムール  8.6(6)
②あなたはまだ何も見ていない  8.6(3)
③ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.4(7)
④ファウスト  8.4(5)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  8.1(6)
⑥劇場版ポケットモンスター
ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ(日本)  8.0(1)
⑥養子たち  8.0(1)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男  7.7(4)
⑧汚れなき祈り  7.7(4)
⑩桃さんのしあわせ  7.6(3)

 順位が少し変わっただけて、新登場はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月4日(金)~6日(日)] ★★★

         韓国映画「タワー」、「レ・ミゼラブル」の1・2位変わらず

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・タワー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・812,820・・・・・・・・3,539,806 ・・・・・・・25,901・・・・・・・638
2(2)・・レ・ミゼラブル・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・525,196・・・・・・・・4,207,729 ・・・・・・・30,835・・・・・・・587
3(26)・・ライフ・オブ・パイ ・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・・・・345,797 ・・・・・・・・・610,813 ・・・・・・・・5,688・・・・・・・392
       トラと漂流した227日
4(3)・・ばんそうこう(韓国) ・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・246,937・・・・・・・・・2,221,826 ・・・・・・・16,095・・・・・・・374
5(6)・・シュガー・ラッシュ・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・・92,471 ・・・・・・・・・・802,141 ・・・・・・・・5,796・・・・・・・279
6(4)・・ホビット 思いがけない冒険・・・・12/13・・・・・・・・・・・・・・・・・79,246・・・・・・・・・2,776,042 ・・・・・・・23,084・・・・・・・262
7(8)・・ザンベジア: ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・78,403 ・・・・・・・・・・390,757 ・・・・・・・・2,797・・・・・・・238
        神秘の木の島の秘密
8(7)・・ニコ:サンタ飛行団の冒険・・・・・12/25 ・・・・・・・・・・・・・・・・・60,026 ・・・・・・・・・・371,651 ・・・・・・・・2,554・・・・・・・226
9(5)・・家門の栄光5・・・・・・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・50,049 ・・・・・・・・1,133,206 ・・・・・・・・8,138・・・・・・・210
        家門の帰還(韓国)
10(新)・・くるみ割り人形 3D・・・・・・・・・・1/03 ・・・・・・・・・・・・・・・・・26,930 ・・・・・・・・・・・34,818 ・・・・・・・・・・247・・・・・・・132
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1位「タワー」は今週も快調。500万人には達しそう。
 新登場は10位だけです。3位「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、このランクでは初出ですが、先週人気ランクの方で紹介しました。
 その10位「くるみ割り人形 3D」は、2010年イギリス・ハンガリー合作の3Dロマンティック・ファンタジー。日本では劇場未公開で、昨年(2012年)11月にDVD発売。総製作費9000万ドルをかけた作品なのに、「2010年最低の限定公開映画」とされたり「3Dを誤用した作品賞」を受賞したりで、全世界での興行収入は1600万ドル余とか。韓国題は「호두까기인형 3D」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・愛、アムール・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・4,931 ・・・・・・・・・・・・・・33,671・・・・・・・・261・・・・・・・・・・30
2(2)・・ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮・・12/27 ・・・・・・・・・・2,448 ・・・・・・・・・・・・・・・9,404 ・・・・・・・・・75・・・・・・・・・・19
3(3)・・レンタネコ(日本) ・・・・・・・・・・・・・・12/13 ・・・・・・・・・・・・・・1,069 ・・・・・・・・・・・・・・11,325 ・・・・・・・・・87・・・・・・・・・・13
4(新)・・ロボットとフランク・・・・・・・・・・・・・・1/17 ・・・・・・・・・・・・・・1,006 ・・・・・・・・・・・・・・・4,080・・・・・・・・・・28・・・・・・・・・・・4
5(56)・・るろうに剣心(日本)・・・・・・・・・・・・1/03・・・・・・・・・・・・・・・・670・・・・・・・・・・・・・・・・2,199・・・・・・・・・・16・・・・・・・・・・・7

 またまた先週のランクと矛盾が・・・、うーむ。
 新登場は3・4・位の3作品です。
 3位「レンタネコ」は、私ヌルボ見逃していたので、先月ソウルに行った時に弘大入口(合井?)のサンサンマダンで上映されていることを知って行ってみようかなと思ったのですが、結局行かずじまい。韓国題は「고양이를 빌려드립니다(ネコをお貸しします)」です。
 ネコといえば、ロッテモール金浦の永豊文庫に行ったらネコ本が平積みされていました。(下写真)
 映画では2011年11月にはイ・ヨンハンの写真エッセイ集「アンニョン、ネコはありがたかった」が原作のドキュメンタリー映画「고양이 춤(猫踊り)」が公開されて人気を集める等、かつては「気味が悪い」という人も多くいたという韓国も、近年はネコ好き文化がすっかり定着したようです。

    
      【イヌの本もありますが、ネコの方がはるかに多い。】

 4位「ロボットとフランク」は、日本では未公開のアメリカの近未来SFですが、むしろ現実の老人問題を扱っているような作品かも。リタイアして森の中の家で1人で暮らしているフランクは少し認知症の症状もあり、心配した息子が介護用ロボットを買って父の世話をさせることになります。ところがなかなか賢い(?)ロボットで、フランクも調子に乗って暴走してしまう・・・って、なぬっ、共同で泥棒をやっちゃうの!? ちょっとおもしろそうかも。韓国題は「로봇 앤 프랭크」です。日本公開は未定のようです。
 5位「るろうに剣心」、韓国題は「바람의 검심(パラメ コムシム)」=「風の剣心」です。原作も韓国でよく読まれているようですが、ヌルボはどちらも見ていないので語る資格なし。

映画「はちみつ色のユン」  国際養子の韓国孤児のアイデンティティ希求の旅は「感動」というより深刻で切実

2013-01-07 21:12:08 | 韓国映画(&その他の映画)
         

 今年最初の映画鑑賞は「はちみつ色のユン」
 昨日(1月6日)下北沢トリウッドに行きました。初めて入ったどころか、これまでその名前も記憶にない映画館です。
 公式サイトを見たら、2000年に上映を始めたshort film theaterだそうですが、若松孝二監督の「キャタピラー」や「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」等の他、つい先月には「トガニ 幼き瞳の告発」のようなわりとメジャーな長編作品も上映しているのですね。

      
         【階段を上って行くと、小ぢんまりとした映画館の入口に。】

 12時30分の回の開映10分前に行ったら、客は私ヌルボ1人だけ。先月のインディスペースを思い出しました。ソチラは映画が始まる頃には結局7人になってましたが、コチラは直前に1人入ってきて結局2人。ま、1人だけのこともあったから最少記録ではないんですけどね。しかし、もっとたくさんの人に観てほしい作品です。
 ※この映画の公式サイトは→コチラ

 映画が始まって早々に「あっ、そういうことだったのか!」と気づいたのが「はちみつ色のユン」というタイトルの意味
 なんの予備知識もなければ「はちみつ色のユン」という言葉のからは、意味はわからなくてもなんとなく甘く温かな印象を受けるのではないでしょうか?
 ところが、これは韓国人の子どもユン(=監督(原作者)自身)が1971年国際養子としてベルギーに渡った時に、個人データファイルに記録された彼の肌の色だったのですね。

 その記録は単なる識別のためであったにしても、一目で東洋人とわかる肌の色は、差別に直結する要素であり、本人の葛藤も大きかっただろうことは想像するまでもありません。
 この自分史的ドキュメンタリー作品は、内容的にも、またたぶん養家の親が撮った少年時代の8mmの映像と落ち着いた色調のアニメのコラボによる画面からも、ユンや家族の優しさ・温かさが感じられます。しかし、それも「はちみつ色」という言葉にこめられた、ほとんど乗り越えることも困難な厳しい現実にどれだけ対峙し得るのかと考えると、心動かされにしても安易に「感動した」という言葉を発するのはまずいのでは、と思います。

 韓国の入養児(입양아.イビャンア)>=国際養子の問題については、本ブログでも映画「冬の小鳥」の感想とともにけっこう詳しい記事を書いたことがありました。(→コチラ。)
  (※どちらもホルト児童福祉会の斡旋だったのですね。)
 「冬の小鳥」が海外に出る前の体験と「心の傷」を描いているのに対して「はちみつ色のユン」はベルギーに来てからのことを中心に描いています。
 しかし共通するのは、漠とした自らのアイデンティティを求める気持ちの切実さ。ユンや「冬の小鳥」のルコント監督のように自伝的な漫画を描いたり映画を作ったりしてそれを昇華できればまだいい(←これも大変なことだと思いますが・・・)ですが、この映画でも、精神科に入院したり、薬を大量に飲んだりした韓国の養子のことや、ユンと同じ養家に来た韓国人少女が25歳の時「奇妙な自動車事故」で死亡したこと等が語られています。

 やはり本ブログの過去記事で、ベトナム戦争の頃の、韓国生まれの脱走米兵について書いたことがありました。(→コチラ。)
 その金鎮洙(キム・ジンス)も朝鮮戦争当時の<入養児>で、脱走という行為も彼の生い立ちと密接な関連があったといってよいでしょう。

 近年、韓国ではドラマや本で彼らが登場する物語が近年多数つくられていますが、その例は上述の「冬の小鳥」についての過去記事でいくつかあげておきました。(とくにドラマの中での入養児の描き方については、私ヌルボは見てないので語る資格はありません。)
 ※国際養子に関連する映画では、ほかに大ヒット作「国家代表!?」や、日本で一般公開はされてませんが「木のない山/Treeless Mountain」、今韓国で上映されている「バービー」があります。

 この「はちみつ色のユン」、あるいはそのプログラムで少し気になったのは、国際養子を朝鮮戦争(1950~53年)と関連づけて説明していて、それは間違いではないのですが、1965年生まれで71年にベルギーに渡ったユン監督が孤児になった理由について誤解されるのでは、という点。両親とも朝鮮戦争で死亡していたら彼が生まれるわけはありません。
 つまり、戦争や貧困だけでなく、かつての韓国社会ではシングルマザー、「非嫡出子」に対する差別が非常に強かった、ということが、1953~2004年に20万人に上るともいう<入養児>を海外に送り出した大きな要因だったのです。

 昨年(2012年)5月、フルール・ペルランという名の韓国系の養子出身女性がフランスで中小企業・革新・デジタル経済担当相に就任したことが伝えられました。(→コチラ。)
 彼女は1973年ソウルで生まれた「孤児」で、生後6ヵ月でフランスの養父母にもらわれて行きました。
 韓国人の中には、彼女のように成長した国際養子の成功を「韓国人の優秀性の証明」と誇る早トチリの人もいたようですが、<海外養子の成功が韓国の自慢?>と題した「中央日報」の記事(→コチラコチラ)ではそれを批判するとともに、「現在でも年間1000人近く海外に養子を送っている点を考えると、‘成功した養子’への照明が私たちの軽薄な自画像を表しているようで顔が赤くなる」とまっとうなコメントで結んでいます、・・・と、このヌルボの記事もしめくくろうとしましたが、問題は「かつての韓国社会」ではなくて「現在の韓国社会」も続いているということなんですね。
 そういえば、<シネマコリア>掲載の井上康子さんのレビューにも「筆者は、ソウルの金浦空港で養子として出国を待つ乳幼児を何度も見かけたことがある」と書かれていました。

 やっぱり、こうした現実を前にして「感動した」とはとても書くことはできません。

「パギやんの大阪案内」を携えて、江戸時代大阪で客死した金漢重の墓を訪ねる

2013-01-06 23:54:09 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 一昨日(1月4日)徳島から横浜に戻りました。
 朝徳島駅前から高速バスに乗ると、昼頃大阪駅に着きます。1998年明石海峡大橋が開通するまで、私ヌルボは大阪なんばから南海電車で和歌山を経由し、小松島港まで南海汽船に乗って行くのが定番のコースでした。大阪からだと約4時間かかるので、時間的には首都圏から大阪まで行って「道半ば」でした。
※徳島県内を自在に周遊しよう等の目的がある場合は、東京港からの長距離フェリー。バイク(原付)を載せて夕刻経つと、翌日昼頃徳島に着きます。これは今もたまに利用しています。

 昼頃大阪駅に降り立って、そのまま横浜直行してもとりたてて予定があるわけでなし、数時間大阪で道草することがこの7、8年ほど前から通例になってきました。それも最近はとくに韓国・朝鮮に関係ある所。2010年の記事<大阪のコリアタウン・猪飼野と、統国寺を訪れる>は、その一例です。

 今回行った所は金漢重(キム・ハンジュン)の墓です。下の写真参照。

        
     【説明版がないので、事前に情報を仕入れておかないとわかりにくい。】

 金漢重は1764年に徳川家治就任祝賀のために来日した通信使一行に小童(主君の雑用等を担当)として随行した人ですが、大阪で病に倒れ、竹林寺(現大阪市西区)で養生していましたが、結局22歳の若さで亡くなってしまいました。→コチラのブログ記事によれば、その間「故郷に残してきた二人の子供をしきりに懐かしがっているのを見かねた大坂の町人たちは顔かたちのよく似た少年を選んで看病させました」とのことです。
 また、その時の通信使の一員で、遺失物を巡るトラブルで対馬藩の通詞鈴木伝蔵に殺された崔天淙の供養も竹林寺で行われ、彼の位牌もこの寺の本堂にあるそうです。
 (金漢重、崔天淙の遺体は、塩漬けにされて日本の船で釜山まで送られた。)
 彼ら2人については、詳しく書かれているサイトもあるし、今回の記事の本旨ではないので、説明はここまでにとどめておきます。

 この墓のある竹林寺の最寄駅は、地下鉄だと九条、または西長堀駅。私ヌルボは西長堀から歩きました。木津川の橋を渡ってすぐです。
 この寺には、1945年3月13~14日第1回大阪大空襲で黒焦げになったという「焼け地蔵」でも知られています。

          
             【竹林寺の山門と、「焼け地蔵」。】

 その竹林寺の前が松島公園ですが、野球場から大通りを越えた側にあるのが下の碑です。「九条島と朝鮮通信使」についての説明が記されています。

     
   【松島公園の入口すぐの所にある「九条島と朝鮮通信使」碑。(野球場の側ではないので注意。)】

   
  【説明文を入力する手間がちょっと面倒なので、そのまま写真を乗せます。読みづらくてすみません。】

 ところで、この金漢重の名を知っている人はどれくらいいるのでしょうか? 崔天淙の事件の顛末については、検索すればいろいろヒットしますが、私ヌルボも金漢重同様彼の名前も知りませんでした。

 実は、この竹林寺に行くことを思い立ったのは大阪に到着した直後。昼食を食べながら読んだ「パギやんの大阪案内 ぐるっと一周 [環状線]の旅」(高文研.1890円)に出ていたからです。
 <浪花の歌う巨人・パギやん>こと趙博さんが書き昨年9月に発行された本です。

           
      【昨年11月の新聞書評欄で知り、即購入して正解でした。】

 題名通り大阪環状線の19の駅について、多様な見所を、パギやん自身の思い出、エピソード、いろんなウンチク、歴史等々を交えて紹介しています。
 また、随所にパギやんのメッセージが盛り込まれています。

 「ピースおおさか」を応援してください!(森ノ宮駅)とか「リバティおおさか(大阪人権博物館)」に行ってみてみ(今宮駅)とか・・・。
 「龍王宮」跡地と大阪拘置所(桜ノ宮駅)では、2010年大阪市が「不法占拠」を理由に龍王宮を撤去した「暴挙」や、拘置所近くの差し入れ屋のこと、そして代用監獄制度の問題についても書いています。
韓国・朝鮮、在日にかかわる記述もあります。
 たとえば、コリアタウンへ続く「比売許曽(ひめこそ)神社」(鶴橋駅)では、「古事記」の記事も紹介して「比売許曽神社の神さまは朝鮮半島から来たことがわかります」と記しています。
そして、上述の金漢重の墓等のことは西九条駅の所に写真入りで記されています。

 文章スタイルもパギやんらしい表現がいっぱいで、たとえば「釜ヶ崎暴動」については次のとおり。

 1986(昭和61)年に起きた大暴動の際に、西成署の屋上から実況中継する某放送局のアナウンサーが「みなさん、ここは本当に日本でしょうか」とホザキよったんですけど、テレビに向かってみんなで「ニッポン国・釜ヶ崎ぢゃ、ぼけ!」て、言うたりました。

 一般の観光ガイドには載っていないような所がたくさん紹介されているこのガイドブック(?)には、大阪を愛し、庶民の側に立ち、平和を希求し、人権を尊重するパギやんの熱い気持ちにあふれています。

韓国の「ウェルビン」なビビンバ専門店bibigoに行ってきました! え、赤坂にも開店したの?

2013-01-04 08:50:16 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 12月にソウルに行った時、知り合いの韓国人女性Yさんに案内されて入った店がbibigo光化門店。
地下鉄の光化門駅、世宗路の李舜臣像から西へ、大通り(セムナンキル)を歩いてすぐの、通りに面して左側にあります。

     
  【大通りから見たbibigo光化門店。このように外光を取り入れた明るい店内のコーヒー店やレストランが急増しているようです。】

 入口はビルの中です。

     
  【店の入口。できれば右側のメニューを見て「方針」を考えておいた方がよい。】

 ビビンバの店ですが、席についてからメニューを見て、という方式ではないので、1人だと面食らうところでした。2人でもちょっとあせりましたが。
 つまり、注文のしかたがちょっとややこしいんですよ。
 最初にレジのところで調理士さんに(ビビンバの場合は)次のような順序で注文を出します。

①基本的な形(容器?)[3択] a.ビビゴライス b.ビビンバ c.石焼きビビンバ  
②ご飯の種類[4択] a.白米 b.黒米 c.玄米 d.麦飯
③トッピング[6択] a.プルゴギ b.チキン照り焼き c.チキン胸肉 d.スパイシーポーク e.炭焼きポーク f.豆腐
④ソースの種類[4択] a. コチュジャン(唐辛子味噌) b.サムジャン(合わせ味噌) c.緑胡麻 d. レモン醤油


 ・・ということは、全部で3×4×6×4=288通りの組み合わせか。
 以上は私ヌルボ、几帳面にメモを取っていた、のではなくて、今bibigoのウェブサイト(韓国語)(→コチラ)
で確認したものです。

 代金を支払って間もなく、注文通りの皿が出されるというシステムになっているのです。

 で、私ヌルボは何を食べたかというと、ビビンバではないのですねー。ビビンバの店というから、おなじみのコチュジャンで混ぜ混ぜするふつうのビビンバをイメージしていたため、というのが理由1。→コチラの記事に書いたように、辛いものはできれば避けたいので・・・。
 理由その2は、選択するのがつらいから。これまでの人生で、カツ丼か天丼かはたまた親子丼かで迷った時間を総計すれば数時間になるでしょう。
 実は私ヌルボ、事前に店頭のメニューの写真だけざっと見て、ビビンバ以外の料理もあって、その中に辛くないと思われるものを発見していたのです。
 それは황태국 반상(ファンテクク パンサン.黄太汁飯床)。つまり干ダラ汁セット。
 出てきたものもおよそヌルボの思った通り。

     
   【ファンテクク。私ヌルボ、プゴクク(北魚汁)との区別はできません。干物の製法の違い。色でわかるのかな?】

 さて、Yさんの注文の品は、この店の看板料理のビビゴライス

      
    【野菜がいっぱいでサラダ風のビビゴライス。お米は玄米ですか?】

 コチュジャン以外のソースも3種類あるというのは、ビビンバとして画期的ですね。
 味もエグくなさそうだし・・・。(それがうれしいことか悲しいことかはわかりませんが。)

 Yさんに「ビビンバにも、このような「健康」とか「自然」をコンセプトにした店ができるというのは今の韓国のトレンドなんでしょうねー」と言ったら、「マジャヨ(맞아요)」すなわち「そのとおりですよ」。
 そして「ウェルビンです」という言葉が・・・。辞書にない言葉ですが、たまたま知っていました。ウェルビン(웰빙)英語のwellbeing。健康や自然重視の食品や諸製品、ライフスタイル等を形容する流行語です。→コチラ記事(韓国語)によると、2002年頃から用いられるようになったそうですから、もう定着した言葉といってよさそうですね。
 近年の韓国の「自然」と「健康」志向の風潮については、本ブログでも「韓国でも合い言葉は「自然」と「健康」」という記事(→コチラ)をアップしたことがあります。景福宮敷地内の カフェ<古宮トゥラク>について書いたものです。

 Yさんの話では、このbibigoという店が最近日本にも支店を開いたとのこと。
 帰ってからネット内を探したら、ありましたね。2012年10月18日オープンのイオンモールむさし村山店。そして12月14日にオープンしたばかりの赤坂Bizタワー店の2店舗。
 後者の開店前日にはマスコミ向けの会見やイベントが行われ、夜には関係者による食事会もあったとのことで、あのコリアン・フード・コラムニスト八田靖史さんも招待されて行ってきた、ということが彼のブログ「韓食日記」に書かれてます。(→コチラ。)
そこにとても詳しくこの店の説明・紹介が記されています。「今年の夏から心待ちにしていたお店」なのだそうです。また「「bibigo」という店名は韓国語の「ピビダ(混ぜる)」と英語の「to go(テイクアウト)」を合わせたものだとか」ということも。英語の方は見当がつきませんでした。

 あ、それから、この店の経営会社はCJグループ系列の食品会社CJフードヴィル。そういえば、韓国で今どんどん店舗を増やしているパンのチェーン店トゥレジュール
を運営しているのもこのCJフードビルではないですか。

 それから、そもそもCJといえば、あのダシの素のタシダの発売元の第一製糖。(※韓国語の頭文字からCJと命名したと何かでみましたが、よく考えるとJJじゃないの?)
 で、第一製糖といえばあのサムソングループの創業者・李秉(イ・ビョンチョル)が早い時期に設立した会社。

 ・・・ということで、今はサムソングループから枝分かれしたCJグループ、幅広く事業展開してるということがよくわかりました。2011年には東大門に<食のテーマパーク>CJ FOODWORLD(→コチラ参照)を造っちゃうし、CJエンタテインメント(→日本公式サイト)は韓国映画ファンにはおなじみだし・・・。すごいなーCJグループ、ずいぶん手広く儲けてるじゃん。そして考えてみれば私ヌルボも映画の紹介&推薦したりしてけっこう儲けさせてあげてるじゃん。ちょっと還元してほしいなー。

鄭大世の水原(スウォン)サムスン入団について、サッカー素人の寸感

2013-01-03 14:13:14 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 はっきり言って私ヌルボ、韓国のサッカーについては詳しくありません。あ、日本のサッカーについても・・・。

 鄭大世については、昨年5月彼についてのドキュメンタリー映画「TESE」で初めていろんなことを知りました。
 その感想を本ブログ記事(→コチラ)でも少し書いた中で、彼が北朝鮮代表の道を選んだことについて「日本代表の道を選んだ李忠成のこれまでを辿っても、彼なりの必然性が当然理解されるでしょう。鄭大世が3世、李忠成が4世という点も関係あるかも・・・」などと全くの見当で記してしまいました。
※鄭大世は在日韓国人3世で、韓国国籍の父と朝鮮籍の母の間に生まれ、東京の朝鮮大学校を卒業後、2006年にJリーグ川崎フロンターレに入団。07年から北朝鮮代表として活躍し、国際Aマッチ28試合に出場、5ゴールをマークしている。

 その彼が、川崎フロンターレからドイツのボーフム、さらにFCケルンに移籍したことは知っていましたが、たまたま今日(1月3日)twitterの朝鮮日報日本語版を見ていたら「Kリーグ:鄭大世、水原に移籍」というツィートが目に入りました。

 関連情報を探してみたら、すでに暮れの12月21日の段階で「ケルン鄭大世 Kリーグ水原へ 出場機会に恵まれず移籍」というニュースがスポニチ等で報じられていたのですね。

 今日の「朝鮮日報日本語版」の記事は日が経つと契約してなければ見られなくなってしまうので、同内容の「中央日報日本語版」の記事もリンクを張っておきましたが、後者の見出しは「人民ルーニー鄭大世、水原サムスン入団確定」。
 彼にイングランドのウェイン・ルーニー選手の名に因んだニックネームがあることも初めて知った私ヌルボであります。

 水原サムソンについて、ウィキの説明を見ると、2010年まではあの車範根(チャ・ポムグン)チャ・ドゥリの父親が監督だったんですね。

 しかし、鄭大世が水原に入団するとなると、朝鮮総聯や朝鮮学校との関係や、それについての実家のもろもろはどうなるのかな、と他人事ながら少し気になります。

 それにしても、こうした話題について2ちゃんねるの反応は早いなー。

     
  【この単純な似顔絵は実によく彼の顔の特徴をつかんでいる、と思います。】

2012年 韓国の10大ニュースをみる

2013-01-03 12:09:37 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 元日の今年最初の記事で、「総括と反省は明日」なんて書いて、(自分自身の予感通り)さらに明日以降に延期。「I will put off till tomorrow what I can do tomorrow」というのは私ヌルボの変わらぬ ライフスタイルですからねー・・・なんて、三箇日の間にもう今年の反省だな、これは。
 さて、これも毎年のネタ「韓国の10大ニュース」。すでに出そろった韓国各紙の記事をそのままコピペするのも能がないので、今回は次の3紙の10大ニュースを紹介しつつちょっとだけ個人的コメントをつけました。

A:「聯合ニュース」&「中央日報」

B:「朝鮮日報」

C:「韓国日報」

 ※○で囲んだ数字は、それぞれの順位。

■次期大統領に朴槿恵氏当選(A①・B①・C①)
 12月19日の大統領選で与党セヌリ党の朴槿恵候補は全体の51.6%(約1577万票)を獲得し、進歩陣営の民主統合党・文在寅候補(48.0%.約1469万票)に約108万票差をつけ当選。1987年の直接選挙開始以来、過半数の得票は初めて。また父親の朴正熙に続き初の親子2代の大統領、女性大統領も初。
 ・・・先日会った韓国の人はがっかりしてたなー。2011年会った光州市民も間違いなく落胆しているでしょう。日本では概して「自分は中道」か、せいぜい「右寄り(or左寄り)」と思っている(言っている)人が多いと思いますが、韓国では真ん中辺りは少なくて右か左かがはっきりしているので、迎合的な話し方をする日本人(私ヌルボのこと)が韓国人と政治の話をする時はその点を留意する必要があります。

■PSY(サイ)「江南スタイル」 空前の大ヒット(A②・B⑨・C⑧)
 歌手PSY(サイ)が全世界で「乗馬ダンスブーム」を巻き起こし、K-POPの歴史に新たな1ページを刻んだ。7月15日発表の「江南スタイル」は10月1日全英チャートで1位を記録。米ビルボードでは7週連続(9月27日~11月8日)2位となった。
 ・・・そういう歌手や歌のことを今初めて知った方は、本ブログ12月31日付記事「韓国芸能界 2012年の10大ニュースをみる」(→コチラ)をご一読の上、そこからリンクが張ってあるY0uTubeで動画をご覧ください。つまりは、この歌のことをなぜ多くの日本人が知らないのか、ということ自体何かを物語っているようです。

■国民所得2万ドル達成、高まる経済的地位(B②)
 2012年の韓国経済は歴史的な成果を相次いで収めた。6月には1人当たり国民所得2万ドル、人口5000万人以上を意味する「2050クラブ」に世界で7番目に名を連ねた。9月には世界の有力格付け会社のうち、フィッチ・レーティングスが韓国の国債格付けを「ダブルAマイナス」に引き上げ、「シングルAプラス」の日本を初めて抜いた。10月には仁川市の松島地区がドイツのボンを破り、グリーン気候基金(GCF)の事務局誘致に成功した。190カ国以上の加盟国を持つGCFはアジアの国が誘致した最大規模の国際機関だ。
 ・・・という自国経済についての誇らしさに満ちたネタを2位に入れるところは、保守言論の代表格の「朝鮮日報」らしいところか。

■李明博大統領独島訪問と韓日紛争(C②)
 李明博大統領が8月10日、歴代の大統領としては初めて独島を訪問。光復節の5日前に、日本の独島領有権主張挑発にくさびを打ち込むという警告の意味が込められている。
日本は今年に入って、中学校教科書はもちろん、防衛白書でも独島領有権主張を繰り返し、歴史問題と関連した妄言を繰り返して、両国の葛藤を高めた。 
 政府は独島を紛争地域化しようとする日本の戦略に巻き込まれないために無対応式の「静かな外交」戦略を駆使してきた。ところが李大統領の独島訪問を契機として日本が国際司法裁判所提訴など脅しをかけ、これに韓国が強く反発して、両国関係は硬化した。

 ・・・報道ではこういう書き方。日韓のどっちも相手側が事態悪化の原因を作っていると思っている(or報道しているor主張している)。
 この問題については、とりあえず浅羽祐樹・木村幹・佐藤大介「徹底検証 韓国論の通説・俗説 日韓対立の感情vs.論理」(中公新書ラクレ)がオススメ。この本のわりと詳しい内容紹介は→コチラを参照されたし。

■北朝鮮、長距離ミサイル発射成功(A③・B③・C③)
 北朝鮮が12月12日に平安北道・東倉里の西海衛星発射場から事実上の長距離弾道ミサイルを発射した。 
 朝鮮中央通信は「運搬ロケット「銀河3号」により「光明星3号」2号機衛星の打ち上げに成功した。衛星は予定された軌道に入った」と発表。ただ、「光明星3号」が正常に作動しているかどうかは確認されていない。韓国、日本、米国などは今回のミサイル発射が国連安全保障理事会決議に反するものとみて制裁手続きに乗り出した。

 ・・・私ヌルボ、ある集会で聞いた話ですが、北朝鮮についてのコアな情報通が直前まで「発射はない」と言っていたのは、金正恩・張成沢等が情報漏れを防ぐため「敵を欺くにはまず味方を欺く」手法をとった結果だ、という話を聞きました。したがって、予測を外した情報通が相当数いたのは、むしろ北朝鮮のトップに近いレベルの連中の中に現体制に内心不満を抱いて外部と通じている者たちがいるのだ、ということでした。別のうわさで、アメリカ(&日本)の政府は早くから発射の状況を把握していたとか、また→コチラのブログ記事には「良識ある日本国民の皆様には、北朝鮮のミサイル発射について米国政府が不信感から韓国政府に情報遮断したという報道はご存知だと考えます」などと書かれたりして・・・。発射の有無の判断だけでなく、それについての情報の真偽の判断もむずかしいものです。

■金正恩氏の権力継承(A④)
 2011年12月17日に北朝鮮の絶対権力者だった金正日)総書記が死去。後継者に内定していた三男の正恩氏への権力継承は非常に早く進んだ。
 正恩氏は同年12月30日にわずか20代で人民軍最高司令官に就いた。今年4月には朝鮮労働党代表者会で第1書記に、最高人民会議では国防委員会の第1委員長に推挙された。
 正恩氏は4月に主に党で活動していた崔竜海氏を軍総政治局長に起用し、3か月後の7月には軍部の実力者だった李英鎬朝鮮人民軍参謀総長を解任するなど軍部への影響力を強める作業を続けた。

 ・・・ミサイルの記事同様、ヌルボのような素人には情報についての判断・評価が難しい。<DailyNK(日本語)>等は一応参考になります。

■安哲秀シンドローム(A⑤・B④)
 若者や無党派層から絶大な人気を集めた「安哲秀シンドローム」は2012年大統領選を控え、政界の地殻変動を起こした。  既存政党に対する不信や不満、政治刷新への熱望はいわゆる「安哲秀シンドローム」を生み、ベンチャー企業家であり、大学教授だった安氏を政界に登場させた。
 安氏は次期大統領をめぐる各種世論調査でセヌリ党の朴槿恵氏を上回るなど有力な大統領候補に浮上した。しかし、無所属候補の限界に遮られ、野党候補一本化の過程で自ら出馬を辞退する苦杯を飲んだ。

 ・・・大統領選から降りたのは、大体推測した通り。日本でも久しい前から政党というものがマイナスイメージをもって見られるようになっているようですが、韓国もその後をたどっているような・・・。

■検事不正問題と検察内紛(A⑥・B⑤・C⑥)
 ソウル高検の幹部検事が捜査対象者らから計約9億ウォン(約6765万円)を受け取ったとして拘束されたほか、新人検事が捜査対象の女性容疑者と取り調べ室内などで性的な関係を持ったとして拘束されるなど不祥事が相次いだ。 
 これらの事件を機に、検事総長が大検察庁(最高検察庁に相当)中央捜査部長への監察を指示したが、中央捜査部長がこれに反発。検察の内紛が勃発した。検事総長が辞任したことで事態はとりあえず収拾した。

 ・・・韓国では、ドラマや映画に検事がよく登場するように思えます。いろんな意味で、社会の中での存在感があるということかも。

■「ハウスプア」続出(A⑦)
 住宅ローンでマイホームを購入した国民うち、ローン返済に苦しむ「ハウスプア」が続出した。首都圏を中心に住宅価格が下落した上、景気低迷が続きハウスプアが増えた。
 規模は約23万人で、4人世帯をベースに推定すると、100万人近い国民がこれに該当する。
 当局は問題を解決するため、「長期分割返済への転換」などの制度を実施する予定。しかし、根本的な解決にはならないと指摘されている。

 ・・・そういえば、2012年のベストセラー小説「7年の夜」の登場人物の1人もかなり無理してマイホームを購入してたなー。ところが・・・。

■「世宗時代」幕開け(A⑧)
 韓国中部の忠清南道に造成された行政都市、世宗特別自治市への官庁移転が9月から始まった。2002年9月、当時の民主党大統領候補だった故盧武鉉前大統領が公約として新行政首都の建設を発表してから10年越しとなる。 
 2014年まで3年かけ、16の中央行政機関と20の所属機関が順次移る。これに伴い世宗市に移動する公務員は1万452人。ただ、現地のインフラ不足でさまざまな問題が懸念されている。

 ・・・その公務員たちも通勤等大変そう。私ヌルボの知人が勤務する韓国出版文化産業振興院というところも移転するとか・・・。

■サムスンとアップルの特許訴訟(A⑨・C⑨)
 IT業界でシェアをほぼ二分する韓国のサムスン電子と米アップルがスマートフォンなどの特許をめぐり世界各地の裁判所で争っている。両社は各国の法廷で一進一退の攻防を展開する一方、双方とも訴訟対象を拡大している。法廷闘争はしばらく続きそうだ。
 ・・・ギャラクシーノートを長いこと紙製のノートと勘違いしていた私ヌルボとしては、このネタについてコメントする資格はありません。

■与党セヌリ党、総選挙で過半数獲得(A⑩)
 大統領選挙の前哨戦とされた4月の総選挙(国会議員総選挙、定数300)で、与党セヌリ党は「野党優勢」という予想を覆し、過半数の議席を確保した。 
 専門家らは「朴槿恵」という有力大統領候補の奮闘で、セヌリ党が勝利したと分析した。

 ・・・本ブログでも「韓国総選挙:開票速報を見ながら考える。与党・セヌリ党の勝利だが・・・。」と題したけっこう詳しい観察記録みたいな記事を書きました。→コチラ

■李明博政権末期、相次いだ不正(B⑥・C⑤)
 李明博政権5年目の2012年は政権実力者にとって受難の年だった。貯蓄銀行の不正に対する捜査は、李明博大統領の実兄・李相得元国会議員の逮捕に発展した。「万事亨通(全てがうまくいく)」という四字熟語をもじり、「万事兄通(全ては兄に通じる)」(亨と兄は韓国の漢字音で同音)という言葉まで生まれた。李大統領の指南役と呼ばれた崔時仲元放送通信委員長は5月、複合流通センター事業の関連業者から8億ウォン(約6300万円)を受け取ったとして逮捕・起訴され実刑が確定した。「次官の中の次官」と呼ばれた朴永俊元知識経済部第2次官も同じ事件で起訴された。
 ・・・政権末期~退任後には決まって同じようなニュースが伝えられます。理由を考察すると長くなるのでやめます。)

■「経済民主化」が年間通じ議論の的に(B⑦・C④)
 市場の支配と経済的地位の乱用を防止し、バランスの取れた経済成長や適正な所得分配を図るため、政府が規制や調整を行うとする「経済民主化」の概念は、4月の総選挙と12月の大統領選に共通する韓国社会最大の懸案に浮上した。昨年末にセヌリ党の金鍾仁国民幸福推進委員長が取り上げたことをきっかけとして、経済民主化を定めた韓国憲法119条の解釈問題が浮上し、社会的な関心が高まった。与党・セヌリ党と野党・民主統合党は大統領選挙で大企業による株式の三角持ち合い(循環的相互保有)の禁止、大企業オーナーに対する刑事処罰の強化などの公約を相次いで掲げた。
 ・・・韓国の雇用問題や格差社会の問題は日本以上に深刻みたい。朴槿恵もやや左寄りにシフトせざるをえず、大統領当選後も中小企業中央会の方を大企業中心の経済団体・全経連より優先して訪問したそうです。(→コチラ。)
 しかし、期待をかけると裏切られるのは日韓とも毎度のこと。

■「飲酒・校内・性」三大暴力が社会問題に(B⑧・C⑦)
 治安関連で今年最大の問題は、酒に寄っての暴力、校内暴力、性的暴力という「三大暴力」だった。ソウル地方警察庁が組織暴力団の大規模な取り締まりを行ったことで、駅、公園、飲食店などは安全になった。国家レベルで酒に関する政策が様変わりし、企業ごとに節酒運動が盛んになった。一方、5月に中国籍の朝鮮族の男が京畿道水原市で起こしたバラバラ殺人事件(呉原春事件)をはじめ、慶尚南道統営市で起きた小学生殺人事件(キム・ジョムドク事件)、全羅南道羅州市で起きた小学生に対する性的暴行事件(コ・ジョンソク事件)、ソウル市で起きた主婦殺人事件(ソ・ジンファン事件)など相次いだ性的暴行事件は多くの市民を驚かせた。相次ぐ校内暴力は校内の暴力グループ(通称「一陣会」)の撲滅、被害防止に向けたワンストップセンターの設置などにつながった。
 ・・・Cではとくに「相次ぐ性犯罪事件で社会不安加重」の見出し。記事中のソ・ジンファン事件にはヌルボも驚きました。電子足輪を着用した性犯罪の前科をもつ男がソウル市内で主婦に性的暴行を加えようとし、殺害した事件(→コチラ参照)です。

■統合進歩党、選挙不正で分裂(B⑩)
 4月の総選挙を控え、左派3党が統合して生まれた統合進歩党は、左派候補一本化に向けた民主党との候補選出投票で不正が明らかになったほか、統合進歩党内部でも比例代表候補の選出で重大な不正があった。事件をめぐり、党内では利害関係の対立から暴力沙汰が起き、同党の分裂に発展した。また、統合進歩党には今も北朝鮮の主体思想を支持する勢力が多いことも判明した。李石基国会議員は「愛国歌(韓国国歌)は国歌ではない」と主張し、国民の怒りを買った。
 ・・・このネタのベスト10入りも「朝鮮日報」らしいところか。しかし、統合進歩党といえば、李正姫が総選挙後でも大統領選挙後でも話題になったなー。(本ブログ中の関連記事は→コチラ。)

■ロンドンオリンピックで総合5位・・・遠征最高成績(C⑩)
 韓国はロンドン五輪で金メダル13個(銀8・銅7)で5位に上がり、歴代の遠征夏季五輪の最高順位を記録した。射撃男子10mエアピストルでジン・ジョンオ、またアーチェリー女子団体等で金メダルを獲得した。特に1976年モントリオール五輪レスリングでヤン・ジョンモで初の金メダルを取った後、フェンシング男子サーブル団体戦で同•夏季オリンピック通算100個目の金メダルを獲得した。サッカー代表チームもオリンピック史上初の銅メダルに輝いた。
 ・・・日本人で、日本チームの金メダルの数が何個で、それが総合何位なのかを知ってる人はそんなに多くないし、新聞も選手個人にウェイトを置いて報道しているのではないでしょうか? 韓国はオリンピックを国威発揚の場と見る見方が日本よりずっと強いです。また、メダル獲得のために競技人口の少ないスポーツを重点的に力を入れてきたのは、「国家代表」等の映画からもうかがい知ることができます。五輪の韓国関係では、例の「独島セレモニー」等々マイナスの方のネタもいくつか、いやいくつもありましたが。

左派系の「ハンギョレ」や「京郷新聞」のような新聞の10大ニュースを見てみたかったのですが、探してもありませんでした。もしかして、両紙の編集者や愛読者にしてみれば「2012年の10大ニュース」なんて考えたり読んだりしていると胸糞悪くなってきそうなのでやめたのかもしれません(?)。

※2012年の韓国政治については、木村幹神戸大教授の「指導力の危機に直面する韓国政治:超早期レイムダック化現象は再現するか」(『国際問題』2012年9月号)が参考になります。(→コチラ。) ボリュームがあるので読むのがちょっとかったるいですけど。

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[12月28日(金)~30日(日)]

2013-01-01 23:59:49 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 映画ファンの皆さん、韓国ファンの皆さん、とくに韓国映画ファンの皆さん、あけましておめでとうございます。
 今年も原則として毎週火曜日はこのシリーズを連載していきますのでよろしく。

 さて、2012年の映画について、12月30日の記事「★2012年 ヌルボの個人的映画ベスト10」で、私ヌルボ独自の視点で2012年に観た映画87本の中からムリにのベスト10を勝手に選定しました。未読の方はぜひ目を通してみてください。

 2012年の韓国公開映画といえば、週末の興行成績の資料の出所のKOFIC(韓国映画振興委員会)のサイトに年間の累計観客動員数が出ていました。累積収入等のデータも載っています。外国映画も含めたベスト10は次の通り。
 ①泥棒たち 1,298万人 ②光海、王になった男 1231万人 ③アベンジャーズ707万人 ④オオカミ少年 665万人 ⑤ダークナイト ライジング639万人 ⑥風と共に去りぬ 490万人 ⑦アメージング・スパイダーマン 485万人 ⑧犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代 469万人 ⑨私の妻のすべて 459万人 ⑩ヨンガシ 451万人
 12月31日の記事「韓国芸能界 2012年の10大ニュースをみる」にも書きましたが、韓国メディアの総括にもあるように昨年の韓国映画は好調だったようです。ま、必ずしも観客動員が多かったからといって優れた映画が多かったということにはならないんですけどね。
 同じサイトの韓国映画のみのランクは・・・。
 ①泥棒たち 1,298万人 ②光海、王になった男 1231万人 ③オオカミ少年 665万人 ④風と共に去りぬ 490万人 ⑤犯罪との戦争:悪い奴らの全盛時代 469万人 ⑥私の妻のすべて 459万人 ⑦ヨンガシ 451万人 ⑧建築学概論 410万人 ⑨ダンシング・クィーン 403万人 ⑩折れた矢 343万人

 新情報です。<コリアキネマ倶楽部>は2013年企画として「韓国映画・往年の名女優Ⅰ」をテーマに、観る機会の少ない1970~80年代頃の名作を毎月1回上映。最初は1月12日(土)チャン・ミヒ主演の「成春香伝」(1976年)。無料なのはうれしいけど、私ヌルボは第2土曜日の夜は残念ながら都合がつきにくいんですよ。しかし、大勢の人に観てほしいものです。

          ★★★ Daumの人気順位(1月1日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①ザンベジア:神秘的な木の島の秘密  9.2(22)
②不思議の国のガーディアン  9.1(409)
③SEARCHING FOR SUGAR MAN  9.1(87)
④桃さんのしあわせ  9.0(60)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  9.0(267)
⑥シュガー・ラッシュ  9.0(107)
⑦ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.9(20)
⑧パイのための子守歌  8.9(77)
⑨ばんそうこう(韓国)  8.9(823)
⑩出前持ちのウスさん(韓国)  8.8(179)

 新登場の作品は①「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」と⑦の2作品です。
①「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」は後述します。
⑦「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」は、話題になった小説の映画化。日本公開は1月25日で、すでに諸サイトで情報が提供されています。韓国題は「라이프 오브 파이」。

【専門家による順位】

①愛、アムール  8.6(6)
②あなたはまだ何も見ていない  8.6(3)
③ファウスト  8.4(5)
④ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日  8.3(6)
⑤おおかみこどもの雨と雪(日本)  8.1(6)
⑥劇場版ポケットモンスター
ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ(日本)  8.0(1)
⑥養子たち  8.0(1)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男  7.7(4)
⑧汚れなき祈り  7.7(4)
⑩桃さんのしあわせ  7.6(3)

 今回の新登場は④「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」だけです。上述の通りです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[12月28日(金)~30日(日)] ★★★

         韓国映画「タワー」が「レ・ミゼラブル」を抑えて1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(15)・・タワー(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・873,183・・・・・・・・1,694,686 ・・・・・・・12,403・・・・・・・617
2(1)・・レ・ミゼラブル・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・751,697・・・・・・・・2,956,033 ・・・・・・・21,638・・・・・・・621
3(2)・・ばんそうこう(韓国) ・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・370,787・・・・・・・・1,596,910 ・・・・・・・11,521・・・・・・・427
4(3)・・ホビット 思いがけない冒険・・・・12/13・・・・・・・・・・・・・・・・204,958・・・・・・・・2,533,238 ・・・・・・・21,134・・・・・・・383
5(4)・・家門の栄光5・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・144,318・・・・・・・・・・961,277 ・・・・・・・・6,888・・・・・・・338
        家門の帰還(韓国)
6(5)・・シュガー・ラッシュ・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・113,085 ・・・・・・・・・・570,144 ・・・・・・・・4,145・・・・・・・320
7(新)・・ニコ:サンタ飛行団の冒険 ・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・95,513 ・・・・・・・・・・207,057 ・・・・・・・・1,437・・・・・・・284
8(11)・・ザンベジア:・・・・・・・・・・・・・・・・・12/25・・・・・・・・・・・・・・・・・86,925 ・・・・・・・・・・205,157 ・・・・・・・・1,507・・・・・・・273
        神秘の木の島の秘密
9(6)・・私のPSパートナー(韓国)・・・・・・12/06 ・・・・・・・・・・・・・・・・・57,345 ・・・・・・・・1,767,315 ・・・・・・・13,403・・・・・・・157
10(8)・・劇場版ポケットモンスター・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・・・・・38,781 ・・・・・・・・・・316,515 ・・・・・・・・1,229・・・・・・・164
         ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ(日本)
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「レ・ミゼラブル」は少し減っただけですが、新登場の「タワー」が上回ってトップに。
 新登場は1位・7位・8位の3作品です。
 1位「タワー」はソウルの109階建て超高層ビルで発生した火災を、使命感の強い消防士(ソル・ギョング)が火の中に飛び込んで決死の救助活動。「簡単に言うと、韓国版タワーリング・インフェルノ」ですか。あら、ソン・イェジンが恐怖のなか落ち着いて対処するレストランマネージャーか。しかしこの種の映画に出るとはちょっと意外。・・・まてよ、「ばんそうこう」も消防士(コ・ス)の話だったなー。
 7位「ニコ:サンタ飛行団の冒険」は、フランス・ドイツ・デンマーク・アイルランドの合作アニメ。タイトルは韓国題「니코:산타비행단의 모험」直訳のヌルボによる仮題。原題が「Niko 2-Lentäjäveljekset」ということはシリーズ第2作なんでしょう。ニコはサンタ飛行団のスーパールーキーのトナカイだそうで、「製パン王キム・タック」のチュウォンがアニメ声優に初挑戦。ニコがが雪原の独裁者に拉致された弟を救うため、親友のむささびと共に大雪原を駆け回る、という物語だそうです。クリスマス映画そのもの。日本公開はないんじゃないかな?
 8位「ザンベジア:神秘的な木の島の秘密」もアフリカ・アメリカ合作のアニメ。人里離れた島でお父さん鷹と2羽だけで退屈な日々を過ごしていた少年鷹のカイ。ある日、島に不時着したコウノトリから鳥たちののパラダイスのザンベジアの話を聞き、お父さんの忠告を無視して謎の木の島に冒険に出る。ザンベジアに到着したカイは、夢に描いていたザンベジアの番人ハリケーンに入団するのだが、美しいザンベジアを狙って巨大トカゲ等がお父さん鷹を人質(鷹質?)に取侵略を試みる・・・。動画を見ると、背景等にずいぶん実写をそのまま使っているし、主人公があまりタカらしくない(?)し、日本での公開はないでしょう、たぶん。韓国題は「잠베지아 :신비한 나무섬의 비밀」。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(8)・・愛、アムール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・5,707・・・・・・・・・・・・・・22,430 ・・・・・・・・174・・・・・・・・・・27
2(新)・・ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮・・12/27 ・・・・・・・・・・・2,931 ・・・・・・・・・・・・・・・3,908 ・・・・・・・・・31・・・・・・・・・・17
3(6)・・おおかみこどもの雨と雪(日本) ・・・・9/13 ・・・・・・・・・・・・・・・・651 ・・・・・・・・・・・・・332,653 ・・・・・・2,295・・・・・・・・・・・4
4(3)・・夜のとばりの物語 ・・・・・・・・・・・・・・11/29 ・・・・・・・・・・・・・・・・448 ・・・・・・・・・・・・・・11,017 ・・・・・・・・・83・・・・・・・・・・・9
5(5)・・シュガーマン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/11 ・・・・・・・・・・・・・・・・388 ・・・・・・・・・・・・・・23,377 ・・・・・・・・168・・・・・・・・・・・5
        奇跡に愛された男

 新登場は2位「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」だけです。第62回ベルリン国際映画祭で脚本賞と銀熊賞(男優賞=ミッケル・フォルスガード)を受賞したデンマーク・スウェーデン・チェコ合作映画。第85回アカデミー賞外国語映画賞ではデンマーク代表として出品されます。内容は「18世紀のデンマーク王室を舞台に、国王と王妃、侍医の三角関係を描く」というもので、日本では4月に公開されるそうです。予告編もできてます。(→コチラ。) 韓国題は「로얄 어페어」、ロヤル・オペオねー・・・。

金正恩第一書記の「新年の辞」の動画が北朝鮮公式サイトで見られます

2013-01-01 17:24:37 | 北朝鮮のもろもろ
 北朝鮮のテレビが今日、金正恩第一書記の新年の演説を放送したことが、各メディアで伝えられました。北朝鮮の最高指導者が新年の演説を行うのは、金日成主席の時代以来19年ぶりとのことです。

 動画がアップされているのでは、と探してみたところ、本家本元の北朝鮮総合サイト<ウリミンジョクキリ(우리 민족끼리.わが民族同士)>にさっそくアップされていることがわかりました。
 音声の翻訳は(私ヌルボの能力の問題で)すぐにはできませんが、とりあえずリンクを張っておきます。長さは00:24:49です。
 →コチラ
 Google自動翻訳→コチラ
 ※ただし、自動翻訳の場合、「タイトル」の文中に「敬愛する金正恩様」というケシカラン文言があります。これは原文の「원수님(ウォンスニム)」=「元帥様」が、「怨讐様」と同音(!)であることによる間違いなので、誤解なきように。

新年 福をたくさんお受けくださいませ! 韓国オタクのご挨拶と、お雑煮&トッククのこと等

2013-01-01 16:58:56 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 あけましておめでとうございます。새해 복 많이 받으세요! 
 今年もよろしく。

 今年も「2012年の個人的総括と、2013年の抱負」を書くつもりで昨年一昨年の記事を見直してみたら、あら、これから書こうと思っていたこととあまり変わらないことが書かれているでないの。
 「時が過ぎるのが早い」とか「きっちり韓国語の勉強をして検定試験をうけるぞ」とか・・・。
 つまりは、さしたる進歩もないまま同じようなことを繰り返しているということがわかりましたよ。
 ここは反省のしかた自体を反省しなきゃならん(マジ笑)ということで、総括と反省は明日(か、それ以降)に先延ばしします。(この手法も使いすぎだなー。自分自身でも信じられなかったりして・・・。(笑ゴマ。あ、近頃はテヘペロというのか。)

 はてさて私ヌルボ、今年の正月も郷里の徳島で自分が作った雑煮を食べることから始まりました。

       
  【具は小松菜・里芋・鶏肉。母が東京出身だった関係で澄まし汁です。】

 雑煮といえば、以前、ネイティブの韓国人女性に「日本人はなぜお雑煮などというキケンなものを食べるのですか?」というような質問をされたことがありました。

 例年新聞やTVで報じられるように、お雑煮の窒息事故がすごく多いのに、それでもなぜあえて食べるのか、という意味でした。
※今→コチラの記事を見ると、不慮の事故死のうち「気道閉塞を生じた食物の誤嚥」による死亡者数は4816人。(厚生労働省の2011年人口動態調査) また「全国75ヵ所の救命救急センターの07年調査(死者371人の分析)では、餅(全体の24.5%)が最も多く・・・」とあるから、毎年1000人以上がお餅のギセイになってる(←ヌルボ推定)ということのようですね。とくにお年寄り。「お酒に酔って談笑しながら餅を食べる時が危ない」そうですから、ご家族の皆さん留意してくださいね。
 この件についてはウィキ(→コチラ)の記述も参照されたし。
 あ、先の質問に対してどう答えたんだっけな? 「旨いから」「日本人だから」「そんなこと言ったら車だって危険で乗れない」・・・どれも違うような気がします。

 韓国でも正月にトックク(떡국.餅汁)を食べますが、韓国のお餅(トック.떡)はもち米(찹쌀.チャプサル)ではなく、うるち米(멥쌀.メプサル)で粘り気が少ない上、棒状のものをスライスして用いるため、およそノドにつまらせる危険性はありませんからねー。

          
   【棒状のトックを切って使います。スライスしたトックの袋入りもふつうに売られています。】

 韓国料理が日本でも普及した現在、ネット通販もふつうに購入可能。「韓国・トック・通販」でいろいろヒットします。
 作り方は、たとえば→コチラコチラコチラを参照してください。それぞれ若干の違いはありますが、具としては牛肉・ねぎ(or玉ねぎ)・玉子が基本。もっとも私ヌルボ、食べたことはあっても作ったことはありません。
 できあがりのトッククの画像は、上記の記事のほか、ソウルナビの「韓国のお正月、ソルラル(旧正月)」にも載ってます。この記事には、韓国の正月について総合的に説明しています。(コネストにも同様の記事があります。)

 ・・・と、韓国雑煮というべきトッククについて書きましたが、韓国の人たちがこれを食べるのはまだ早い!
 韓国で正月といえば旧正月ですからね。
 新正月は休日は1日だけで、デパート等では無休のところもめずらしくはありません。(→コチラ参照。)
 盧武鉉大統領の時に新正月も旧正月同様3連休になったのに、李明博大統領がまた元に戻しちゃったのです。政権による公休日数の変転については、本ブログの過去記事(→コチラ)をご覧ください。

 で、その旧正月ですが、今年は2月10日(日)。したがって9日(土)~11日(月)が公休で3連休になります。
 この時期は日本でも11日が建国記念の日で3連休。もしかして韓国旅行を予定している人も多いのではないでしょうか?
 ちょうど旧正月と重なってしまうので要注意ですよ! 観光ポイントやお目当ての店が正月休みになっている可能性があります。事前確認を十分になさってくださいね。