愛する犬と暮らす

この子たちに出逢えてよかった。

急激なシェラの衰えに寒さがいちだんと身にしみる

2012-01-29 22:24:21 | がんばれ、シェラ!

☆吐いたのは食べ過ぎたから?
 今日のシェラはかなり状態がよくない。昨日から低下はしているが、今日は朝からガクンとコンディションが落ちた。朝もルイのケージの近くに吐いていた。
 嘔吐がシェラのコンディションのバロメーターなので想定しているし、それなりの薬ももらっている。食欲の減退や頻繁に吐くようになれば、さらに悪化が進んでいるということになる。

 このところ、朝のご飯は食べない(食べられない)が、昼過ぎになると食べるという状態に変わっている。昨日は家人が久しぶりに主宰する店に出てぼくがシェラとルイの面倒をみた。出かける前の家人が作った朝ごはんはほんの申し訳程度に口をつけたがやっぱり食べなかった。昼過ぎにぼくのところへやってきたシェラの顔に、「お腹がすいた」と書いてあった。家人から託されていた二種類のウェットフードを混ぜて与えるとむさぼるように食べた。
 
 夕方の散歩から帰ったあとには吸着剤を飲ませなくてはならないので少なめのウエットフードに混ぜて与えるときれいに食べてくれた。しかも、何気なくルイのドライフード(子犬用=離乳期~12ヶ月齢用)をやってみると、これまたむさぼるように食べる。よほど美味しかったのだろう、カップ1杯分くらいを食べた。食べすぎて今朝の嘔吐になったのではないかと疑ったが、どうやらそれだけではないらしい。


☆父さんを気遣ってくれるのかい
 昨日は一週間分の疲れがどっと出た土曜日だった。家人を店まで送り、近所で蕎麦を食べてから家に戻るとソファーに横になって寝てしまった。シェラが寄ってきてソファーの下で寝てくれた。
 自分の身体が不安でぼくの近くにきたというより、ぼくを気遣って、「お父さん、大丈夫?」といわんばかりの目でやってきた。ぼくは手を伸ばし、「心配ないよ。あとで散歩にいくからな」といって頭を撫でてやった。

 散歩に出たのは3時過ぎだった。凍えるほどの寒さに身体がすくむ。家人がいないのでシェラもいまひとつ元気がない。いまやすっかり「お母さんのシェラ」になってしまっている。そりゃそうだ、もうずっと終日をシェラと一緒にいて世話しているのだから……。

 シェラが元気のでる場所ということで鶴間公園へ出かけた。いつもはアウトレットモールの「グランベリーモール」から向かうのだが、今日は公園の駐車場にクルマを停めてルイとともに歩いた。まず水を飲み、ゆっくりと歩き出す。ときどきじっと立ち止まる。そのたびにじれたルイが暴れ出すのを制しながらの散歩である。

 いつ歩けなくなるのかをハラハラしながら歩いたが、途中でシェラがどこへ向かっているのかがわかった。グランベリーモールである。シェラの頭の中のイメージはあそこのいきつけのカフェだったのだろう。
 
 だが、ぼくひとりでシェラとルイを連れていき、また公園の駐車場へ戻る自信がなかった。「(グランベリーへ)いきたい」というシェラをなだめながらクルマへ戻り、シェラだけクルマに残してルイと再び散歩に戻った。せっかくの公園で不完全燃焼のまま連れ帰るのがあまりにかわいそうだったからだ。


☆もう心配をかけないからね
 吐いただけあって、今日のシェラは朝からだるそうにしている。朝の散歩では元気がないなりに自分の意志で50メートルほど歩き、ウンコもした。口臭がかなりきついと家人がいう。ぼくも散歩のためのハーネスを着けるときに感じていた。

 腎不全からくる毒素が増えての口臭であろうが、これがはじめてではない。においが強くなっているのはたしかであり、昨日からのいかにもだるそうなのはこのせいだとわかる。
 このところ、だいぶシェラに心配をかけてしまった。彼女が心安らかに最期を迎えることができるように気をつけないと……。
 
 シェラが3時近くまで寝ていたのと、外の寒さに怖気づいて散歩に出かけたのはかなり遅くなった。クルマでグランベリーモールへいく。昨日、シェラがいきたがっていたのでお茶をしようというわけだ。だが、カフェへいく前の散歩で挫折した。凍えるような風にとてもじゃないけどテラス席でまったりなんかできない。


☆まだ最悪にはなっていないよね
 ふたりを連れてひとまわりしてクルマに逃げ込み、家の近くのスーパーで買い物をして終わった。今日は夜にいたるまでまったく食べなかったシェラだが、家の戻り、晩ごはんをやると量は少ないがようやく食べてくれた。気休めに過ぎないとはいえ、まだ最悪の状態の手前にとどまってくれているのを知りうれしくなる。

 ぼくたちが夕飯を食べていると、終わり近くなってシェラがのぞきにきた。家人は喜んで自分の食事を放り出し、シェラのためにご飯をベースにしたエサを作って出してやる。だが、シェラはにおいをかぐだけで食べようとしない。じれた家人が手ですくって食べさせる。だいぶ目も見えなくなっているらしい。


 ごはんを食べたせいか午後9時半になって外へいきたそうなそぶりを見せるが、遠慮がちなのでなかなか判別できない。冷たい風の外へ連れていくとオシッコに続き、ウンコもやった。こうした夜の散歩もまた至福のひととき。
 かくして1月最後の日曜日が更けていく。