どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「食い逃げカップル 地獄の逃走5万キロ」

2006年10月14日 | 映画
もう1本「レディ・イン・ザ・ウォーター」という映画を見て帰ろうかとも思っていたが、次の上映までは30分以上もあるので見るのを諦めて、帰りにBOOKOFFに寄ってDVDを買って帰り見る事にしました。
そして購入したDVDは3本。デ・パルマ監督の「愛のメモリー」と「エニイ・ギブン・サンデー」と「食い逃げカップル 地獄の逃走5万キロ」どれも未見の作品です。
帰ってコンビニ弁当を食べながら、まずは「食い逃げカップル 地獄の逃走5万キロ」を鑑賞。この映画の監督はマイミクさんでもある水戸ひねき監督。なんともいえない脱力ギャグ?を得意とする今まで見て来た作品も好きだったので購入したのです。元々はネットシネマとして作られた作品みたいですが、1時間近い作品です。そこには僕の映画にも出演している自主映画の役者さん達がさりげなく登場していい味を出しております。スター村田@くんは実名で登場し、免許証までそのまま写されてる。佳世さんとかタスクくんも登場。そんな楽しみな場面もあって面白かった。全体的には楽しく明るいアイドル映画といった印象で、この映画でのアイドル的存在の大谷充保ちゃんの魅力が出ておりました。食い逃げして逃亡するというバカップルのお話ですが、なんか憎めない所もあり、彼女には彼氏に対しての言えない悩みなんかもあり、それがさりげなく描かれていてちょっぴりホロリとさせるような大筋でも一本分かりやすい筋が通っており、万人受けしそうな内容の作品に仕上がっていたと思います。所々でCMっぽい感じの印象を受けたのはネットシネマのスポンサーだったのかな?やけに同じようなシチュエーションが残る所とかもそんな感じを受けた。でも、それを面白く描いてるので案外楽しめたんだけど。撮影も美しくDVDで見ても見応えはありました。役者さんでは田中要次さんが相変わらずいい味を出していて楽しそうに演じていた。この映画のエクゼクティブ・プロデューサーはあのホリエモンこと堀江貴文さんでした。いろんな事に手を出してたんですねぇ。
単純に楽しめる娯楽作でした。おいらもこういう明るいアイドル映画的な映画も作ってみたい!でも、次回作はまずはホラーですかね。その次にでも・・。

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「ブラックダリア」

2006年10月14日 | 映画
今からデ・パルマの新作「ブラックダリア」見に行きます。感想は後ほど。
遅くなりましたが、見た感想とか。でも、謎解きもの?でもあるので内容にはあんまり触れずに。
ブラックダリア事件という実際に起こった猟奇殺人事件をモチーフにしたJ・エルロイ原作のノワール映画。
「L.A.コンフィデンシャル」に映画としては似た感じかな。このフィルム・ノワールというジャンルの作品ってどうも好きになれない所も多いのだが、一部で印象的な映画もあり、映像が陰影が強くなんともいえない良さというのかな、暗さ、陰湿さ、ゴージャスさ、血生臭さ、格好良さみたいなものが感じられる。この作品でもそれは出ていた。映画としても単純に楽しめる作りになっていたが、多少、登場人物の名前が途中で混乱しそうになったりもした。まぁ荒筋は分かりやすかったけども。被害者であるエリザベス・ショートさんの名前がベスと相性で呼ばれたりそうでなかったりしたせいだと思う。この事件を知ったのはケネス・アンガーの「ハリウッド・バビロン」っていう本の写真です。白黒の胴体から真っ二つに切断された全裸の女性の死体が草むらに横たわっている写真。横には実際のエリザベス・ショートさんの写真があって、とても美人さんでした。この細部まではよく見えない荒い白黒写真のイメージは強烈で映画ではどのように見せるのだろうというのが1つの興味ではありました。デ・パルマらしいカメラワークで登場します。モロに見せるのではなく遠景に配置した見せ方から徐々に対象に近ずくという見事な見せ方。詳しくは書きませんが映画館で見て貰いたいシーンの1つです。部分的にはそんな強烈なイメージを意識させる作りですが、その他はデ・パルマにしてはいたって真っ当な映画作りというか初期の頃のような実験的映像の面白さを駆使した映画ではなく「アンタッチャブル」のように作られた映画でした。ネタバレになるので書かないけども僕の大好きな彼の映画の役者さんが登場して怪演を見せてくれるのも良かった。エリザベス・ショートさん役の女優さんがとても魅力的ではかなく切ない美しさを出していて良かったのですが、彼女に瓜二つという設定で登場するヒラリー・スワンクさんの顔はどう見ても全然、似てないじゃん!って気がして、そこにはちょっと付いていけなかったなぁ。
演技は上手いんだけども顔が違うじゃん!って事で僕の中ではミスキャストだった。エリザベス・ショートさん役の女優(ミア・カーシュナー)の一人二役でも良かったんじゃない?ってちょっと思ったよ。
映画の中ではちゃんと犯人も出て来て結末を迎えるのですが、実際の事件の方は迷宮入りとなった事件。実際は映画よりも残酷で恐ろしい結末だったのだろうと思われます。性的変質者もしくはスナッフ映画なんかの犠牲になったのでは?となんとなく思いますが、真犯人は永遠に謎でしょう。

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