「Do You Like Hitchicock?」

ダリオ・アルジェント監督の新作「Do You Like Hitchicock?」を鑑賞。見終わっての正直な感想は消化不良ぎみ。久々に新作が見れたのは嬉しかったが、なんだか間延びしていてあっけない印象。変なユーモアのあるシーンや、アルジェントらしいおきまりのような演出は面白かったけど。
この映画、後で知ったがテレビ映画らしい。テレビ映画ではM.O.Hでの「ジェニファー」の方が良かったな。だけども昔のテレビ映画「サイコ・ファイル」よりは面白かったと思う。
前半のどうなってゆくのか？という期待感と共にヒッチコックの映画を思い出しつつ、色々と想像しながら見る。結果はあっけない程、まんまでどんでん返しみたいなものは無くて（一応あったかな・・）なんだか、昼ドラか火曜サスペンス劇場を見てたかのよう。細かい所では違った意味でびっくり（あっけにとられる）するような展開もあったけど、本筋では見事に騙された！そうだったのか！みたいな衝撃のラストは無かったのは残念。
細かい演出ではゴミ拾いをするおばちゃんのユーモアだとか、いつもながらの黒手袋＆黒コートの犯人の登場だとか、超接写なアップだとか、マニアックな映画ネタだとか、覗きだとか、裸だとか、全く本筋と関係ないような思わせぶりな出来事の描写だとかアルジェントらしさに溢れていて、これはこれで楽しい映画ではありました。消化不良ぎみではありましたが、嫌いにはなれない映画でした。
パッケージデザインにも出ているようなナイフを持った黒手袋＆黒コートの犯人というのは来年に撮影する僕の短篇ホラー映画にも登場するキャラクターと同じ。あぁ、このキャラクターを魅力的に見せて描きたい。
ダリオ・アルジェント監督に敬意を込めて頑張りたいと思います。