どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「恐怖の足跡 ビギニング」

2008年09月30日 | 映画
今日の仕事は朝から昼までで簡単に終了。ってな訳ですぐに退社。新宿に寄り道して昼御飯に沖縄料理を食べる。ラフティ丼セットなるもの。美味しかった。ラフティってなんか懐かしの味だわ。

本屋でDVD「恐怖の足跡 ビギニング」を購入してから帰宅。帰って早速、鑑賞しました。
DVDの題名が「恐怖の足跡 ビギニング」となってますが「恐怖の足跡」とは全く関係無い映画です。
ちょっと雰囲気とかが似てるってぐらいかな。1955年度の白黒映画。映画館の息子だかが作った自主映画的作品らしく監督ジョン・パーカーが制作した唯一の作品。そして究極のカルト作品。との事。
原題名は「Daughter of Horror」又は「Dementia」。とにかく邦題は酷いね。だけどおかげで興味を持って見る気になれて巡り会えたのである意味では感謝だな。という訳でこの映画を見ての感想は良かったです。傑作の部類に入る作品でした。
内容は狂気の世界に入って行くという簡単に言ってしまえばそれだけの映画なんですが、台詞が一つも無く、とにかく最後まで映像で見せ切るという演出と美しい陰影の撮影にカメラワークに感心した。間延びしたりして飽きそうなもんだけども流れるように繋がる映像と展開の変化に飽きずに興味と驚きを持って見れました。
この映画の撮影のウィリアム・C・トンプソンって人はあのエド・ウッドの「プラン9・フロム・アウター・スペース 」の撮影を担当してた人だとか。あの映画との映像の質というか技術の差って何よ!って思うぐらい本作の撮影は素晴らしかったな。実は実力あるカメラマンだったんですね。ある意味「プラン9・フロム・アウター・スペース 」はこの映画に影響を受けてエド・ウッドも真似しようとしたんじゃないかと思えるが(ナレーションとかも)見事にそれが出来なかったというか違う意味でそれはそれで凄いものになっちゃった感じかな?
僕も狂気の世界に入って行くという自主映画「MILKMAN」シリーズを作ってますが、この50年近く前の作品にはただ素直に感銘を受けたし凄いなぁと思わされる作品でした。狂気の世界を台詞を殆ど無くして映像だけで見せ切るっていうのは難しくもありますが、なんでもありなので面白くもあり、楽しいものでもあります。おいらの映画も50年後ぐらいに誰かに見て貰えて感銘を受けてもらえると嬉しいがどうなってますかねぇ?50年後に見ても凄いと思える映画って作りたいですね。残したいですね。

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「ラブコメX」

2008年09月30日 | ノンジャンル
昨晩、目が覚めて風呂に入ってアイス食べてダラダラしつつ先日の上映会で久々に再会したK氏に貰った自主映画のビデオ「ラブコメX」を鑑賞。決して映画的にしっかり作られた作品ではなく荒い作りの音声も酷い作品でしたが、飽きずに見れるパワーのある映画でした。
撮りたいという欲求が画面から伝わります。基本はそれだけでお腹いっぱいになるぐらい。観客への配慮とかサービスとかそういうのは無い映画だと思った。
気に入ったのは個性豊かな出演者逹でいわゆる役者と言われる種類の人ではなく多分素人と言われる種類の人だと思うんだけど、そこらの役者と言われてる人逹の芝居よりもずっとずっと魅力的で惹き付けられた。それは殆んど地のままの姿をさらけ出してるからだと思う。一部演技してるなぁって箇所は酷いんだけど、それ以外は実に自然で良かったです。
一時間半近くある映画でしたが思ったより飽きずに見れたなぁ。
この映画には最近自分の作る映画には欠けているようなパワーや情熱みたいなものを思い出させてくれるものがありました。
どうしても作りたい!っていうものが生まれて形に出来たらいいなと思う。

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