どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ラビッド」

2018年02月13日 | 映画
ブックオフでクローネンバーグの映画「ラビッド」のDVDを見つけて学生の頃に見たきりだったので久々に見たくなり購入。帰ってから早速見ました。
最近の彼の映画は見てないですが、この頃の映画は印象深いです。病院とか腫瘍とか肉体が変化する恐ろしさとモンスターの哀しみみたいなものを感じる作風が好きでした。
今作もそんな悲しみを感じれる悲哀純愛物でありゾンビみたいなホラーでもありヴァンパイア映画みたいなエロティックな面も現代風に感じれるものでもありました。皮膚移植によりモンスターのようになってしまう主人公をポルノ女優でもあるマリリン・チェンバースが演じています。彼女の芝居はとても良くて後半で哀しみ切なさが伝わってきました。ラストは何ともいえない後味を残します。ここはとても良く覚えてました。
ゲテモノ映画っぽい表面的な印象の裏にはとても切ない人間ドラマが描かれていてグロいけど寒々とした綺麗な映画という印象です。




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