吸水率

陶磁器には水を吸い込む物と吸い込まない物があって

ざっくりと言えば、陶器は吸い込み、磁器は吸い込まない。

半磁器というのもあって、その中間ですな。

さらに焼く温度によってその性質に変化がある。

簡単に言えばいっぱい焼けば焼き締まって水を吸わなくなり

少ししか焼かなければ一杯水を吸うようになる。

ここまで一つおさえておいてください。

テストに出ますから（笑）

今日は益子町にある窯業技術支援センターに

吸水率の試験依頼に行ってきました。

どうやって検査をするのかな～

と思っていたら

水に24時間浸しておくか、又は2時間煮沸した陶磁器の

前と後の重さの違いを計るんだそうで

重さに変化がなければ、吸水率0

重くなれば水を吸ったことになり、その重さで吸水率を割り出す

そういう事だそうです。

結構アナログなんだね。

ただ、高精度のハカリが必要なわけでして

やっぱり私の所では出来無い事。

いつも使っている磁器土はデータ上は

吸水率0．1%（1250度から1300度）

まあほとんど水を吸わないと言うことです。

もう一つの半磁器土は

0．5%から0．8%（1250度）

つまり1キログラムの作品で5グラムから8グラムは水を吸うと言う事です。

これが、陶器になってくると物によっては10%とか20%と言うものも出てくる。

たとえば、使い込んだ土鍋は鍋自体から良い出汁が出るって言うし

徳利も上質の酒の香りが入り込む事もあるらしい。

陶器は育てる楽しみがあるとも言えるわけです。

支援センターは県の施設で

中に入ったらエアコンが効いている。

もう外には出たくないわけです。（笑）

しかし、そこに住み着くわけにもいかず

もわ～とした外に出ていかねばならない。

耐えきれない私は7分走って

途中のベイシアに飛び込んでひと涼み。（笑）

さらに8分走って自宅に到着。

そしてお茶を飲んで、水分補給。

しかしすぐに汗になって出てくる。

俺の吸水率は何パーセントなんだ？

やっぱり体重計を買わねばならぬかな？