栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

夜中に目を覚まし・・・

2015-08-05 22:43:24 | 作り話
寝ていたら急にグラグラときた
地震か!と目を覚ます
周りを見渡すと
私が寝ていた布団が宙に浮いている
「なんだ~地震じゃなかった。」
寝直そうと目をとじた
「布団が浮いている?!」
上半身を起こすと床から50センチくらいの所を漂っている
「これは夢だ!布団が浮くなんてイリュージョンみたいなことがあるはずがない。」
すると
布団は窓から外へ飛び出した
月の明かりで近所の屋根がよく見える
犬のシロがこちらを見て吠えている
布団から振り落とされないように
しっかりしがみついた
布団は徐々に高度を上げる
それに伴い気温が下がってきた
招き猫柄の半袖のパジャマでは寒い
厚手のかけ布団にするべきだった
などと思いながら
タオルケットを体に巻き付け
夢にしてはやけにリアルだと思った
高度を上げるにつれ
太陽が顔を出し
昼と夜の空の境界が頭の上に見える
布団はさらに高度をあげ
青い地球が丸く見えるようになってきた
国際宇宙ステーションが徐々に近づいて来る
窓から中を覗き込んだ
宇宙飛行士の人たちが忙しそうに働いている
その時宇宙飛行士の人と目が合った
ステーションの中は大騒ぎになった
だって
窓からタオルケットをかぶった男がのぞいていたのだから
ネットに上げられる前に
早々に立ち去るほうが良いだろう
この頃になると
布団の扱いにも慣れてきて
ある程度行きたい方向に操作できるようになってきた
とにかくここは寒くてかなわん
暖かいところに戻るとしよう
すると
小さな隕石が飛んできた
くるりと布団を返して
裏側で受け止める
こんな時金属のロケットならば穴が開きそうだが
布団ならばショックを吸収してダメージがない
これからの宇宙開発は「布団だな」と考えてみた


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