今回は、「染付 松竹梅文 湯呑茶碗(一対)」の紹介です。
これは、平成8年に、古伊万里を買った時のオマケとして、骨董屋からいただいたものです。
タダで頂いたものですから、当然のことながらワケアリのものです(~_~;)
共に、口縁に疵があるんです。特に、1個のほうの口縁の疵はかなり大きなものです(><) もっとも、共に、私が補修しましたので、一見、それほどの疵があるとは思えないかもしれません、、、(笑)。
正面(仮定)
写真にはちょっとだけしか写っていませんが、松文の左下の方に小さく
竹が描かれ、全体としては、松竹梅文となっています(~_~;)
正面の裏面
扇文が描かれています。
見込面
右側の茶碗の口縁にはおおきな欠け疵があります(時計の針の2時の方角)。
左側の茶碗の口縁にはソゲ疵があります(時計の針の4時の方角)。
底面
正面の写真にはほとんど写っていませんでしたが、右側の茶碗の松文の右側に
小さな竹が描かれているのが見えるかと思います。
ところで、この湯呑茶碗の製作年代が何時頃となるかですが、これについては、見込文様からそれを推定することが出来ます。
「柴田コレクションⅣ」(平成7年 佐賀県立九州陶磁文化館発行)のP.277には、「17世紀末から19世紀中葉の見込文様」の一つとして、次のようなものが掲載されていますので、それとの対比から、製作年代を推定できるからです。
(「柴田コレクションⅣ」P.277から転載)
上の見込文様と、この湯呑茶碗の見込文様は似ていますので、この湯呑茶碗が1820~1860年代に作られたことが分かるわけです。
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ: 口径;8.2cm 高さ;5.4cm 底径;3.2cm