今回は、「染付 山水文 そば猪口(一対)」の紹介です。
これも、一昨日に紹介しました「染付 蛸唐草文 小皿(一対)」を私に教材としてプレゼントしてくれた、私の古伊万里コレクションの師でもある骨董屋からプレゼントされたものです。プレゼントされた時期は、やはり、今から40年以上は前になります。
これは、よく骨董雑誌などに出てくる典型的な古伊万里のそば猪口ですね。
しかし、プレゼントされるような代物ですから、1個の方には1本の太いニューがあり、もう1個の方には口縁に疵があります(~_~;)
正面(仮定)
正面の裏側面
見込面
左側のそば猪口には1本の太いニューがあります。
右側のそば猪口には口縁に疵があります(時計の針の12時の方角)。
底面
ところで、昨日、「染付 松竹梅文 そば猪口」を紹介しましたところ、或る方から、「私も同じ様なものを所持していますが、私は、それは、江戸中期の波佐見焼であると承知しています」という旨のコメントが寄せられました。
それで、昨日紹介しました「染付 松竹梅文 そば猪口」の生産地につきましたは、「肥前・波佐見」と変更したところです。
このそば猪口の生産地ですが、このそば猪口は、昨日紹介しました「染付 松竹梅文 そば猪口」とはちょっと違い、生地も白く、造形もシャープで丁寧な作りでありますことから、これは、「肥前・有田」でいいのではないかと思っています。
また、このそば猪口の製作年代につきましては、この様に典型的な文様のものは、江戸中期から江戸後期にまたがり、長く作り続けられたことでしょうから、無難なところで、江戸後期としたいと思います。
生 産 地: 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イ ズ : 口径;7.3cm 高さ;5.6cm 底径;4.9cm