函館で気がついたこと

2010-07-07 21:28:18 | 雑感
函館を歩いてまわってまず気がついたことは市内の公園などあちこちに「函館市民憲章」が掲げられていたことです。それも市が設置したのではなく民間で設置したものもありました。市民が函館のまちを愛しているという気持ちが伝わってきました。



函館市民憲章は下記の通りです。

わたくしたちは、北海道の文化発祥の地、函館に住む市民です。山と海にかこまれた美しい自然を誇り、すぐれた市民性をはぐくんできた函館を、いっそう住みよい都市に発展させるため、わたくしたち市民とまちの理想像をかかげ、ここに市民憲章を定めます。(昭和52年5月3日制定)
 ・真心あふれる函館市民、あたたかいまち
 ・健康で働く函館市民、にぎわうまち
 ・文化を誇る函館市民、はぐくむまち
 ・自然を生かす函館市民、きれいなまち
 ・郷土を愛する函館市民、のびゆくまち


次に気がついたのは市電があることです。いま本州で市電が走っているのは広島と富山などでしょうか。それが市民の足となって機能していることが素晴らしいと感じました。そしてひとつ一つの電車がとても個性があるのです。市電の走るまちは風格があります。



三つ目は港近くの赤レンガ倉庫を改造し、とてもお洒落な観光スポットに生まれ変わっていることでした。タクシーの運転手さんの話では以前は十勝沖地震で被害を受け荒れ果てていたところだったそうです。赤レンガ倉庫と言えば小樽が有名ですが、それにも匹敵するような規模と内容です。


港近くにある赤レンガ倉庫群がいまや観光スポットに

内部はお洒落なお店に大変身

しかしその反面、駅周辺の商店街はシャッター通りとなっており、空き地や老朽化した店舗が目につきました。今では繁華街は五稜郭周辺や郊外に移ってしまっているとのこと。観光が主要な産業の函館もまちづくりという点では苦戦をしているという印象でした。

振り返ってみていま東御市では海野宿の活性化が課題となっています。函館の経験を生かすことができればと思いました。

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