県知事選挙について考える

2010-07-17 23:15:05 | 議会活動
参議院選挙が終わりいよいよ県知事選挙が7月22日告示、8月8日投票で行われます。17日の信濃毎日新聞に立候補を予定している3氏の意見が掲載されていました。とてもよくまとまっていて3氏の違いがよく分かります。

腰原さんは元大町市長。これまで副知事として村井県政を支えてこられた方で行政経験も豊富です。腰原さんは自他共に認める村井県政の継承者です。一方田中県政についての評価は必ずしも高くはありません。仕事の仕方はいわゆる調整を主とする従来型のリーダーです。安定性や信頼性は高いのですが、県政改革の推進という点では他の候補より見劣りするのではないでしょうか。

阿部さんは田中知事の時の副知事です。本人の弁によれば行政手法で田中知事とたもとを分かって副知事を辞任。その後横浜市副市長、事業仕分けの事務局次長を経験されました。行政経験もあり長野県政の課題も熟知しています。

松本さんは絵本画家故いわさきちひろさんと共産党の元衆議院議員松本善明さんの長男。田中県政の際県立信濃美術館長に就任。県民に開かれた美術館をつくるために奔走され、美術館とレストランとのコラボレーションを手がけるなど、極めてユニークな取り組みをされてこられました。腰原さんや阿部さんと異なり行政経験は未知数ですが民間からの発想をお持ちの方と拝察しました。

阿部さんと松本さんの田中県政と村井県政に対する評価はほぼ同じです。田中県政が県政を身近にしたことについては評価していますが、まわりの意見に耳を貸さず独善的になったことについては批判しています。村井県政については県職員や市町村との関係改善に取り組んできたことについては評価していますが、県政を県民から遠ざけてしまったことは批判的です。

阿部さんも松本さんもリーダーシップや政策課題ではよく似ています。阿部さんはトップダウン型であり松本さんも知事が先頭に立つとしています。県政の課題についても阿部さんは教育の再生と人づくりを掲げ、松本さんも子供を大切にしたいと述べています。異なるのは阿部さんの行政経験の豊かさと松本さんの発想の豊かさといったところでしょうか。

これから新聞等で県知事選挙に対する報道がされると思いますがじっくりと考えて判断したいと思います。

本日梅雨明けです

2010-07-17 23:05:05 | 雑感
17日は朝からいいお天気。温度はうなぎのぼり。気象庁が梅雨明けを宣言しました。やっと雨から解放されそうです。今日も一日ブドウのお世話です。自宅の裏のピオーネの袋掛けを行いました。空には恐竜の形をした入道雲が湧いていました。いよいよ夏本番です。


ピオーネの袋掛けを行いました。

梅雨明けの空に恐竜型の入道雲が湧いていました。

市役所本庁舎の模型ができました

2010-07-17 02:47:08 | 議会活動
16日の全員協議会では市役所本庁舎(図書館合築)基本設計の説明があり模型が披露されました。以下模型をご紹介します。いくらかでもイメージを持っていただければと思います。基本設計の内容については後日報告いたします。


市庁舎本庁舎を西側から見たところです。


左側が耐震補強する部分(西庁舎)、
右側が3階建てに新築する部分(東庁舎)です。
東庁舎の2階・3階が図書館となります。

市役所本庁舎を東南側から見たところです。
東庁舎がずっと奥にまで延びているのがわかります。

本庁舎を東側から見たところです。
手前の大きな建物が東庁舎です。
1階は市役所、2・3階は図書館となります。

市庁舎を北西からみたところです。
右下の大きな建物は現在の別館(農政・土木)です。

図書館における未収金問題について

2010-07-17 01:44:20 | 議会活動
16日午後から開催された議会全員協議会において「図書館における未収金の経過報告」が議題になりました。詳細は前回掲載した信濃毎日新聞の記事をご覧ください。

まず市長からこの間の経過について説明があり、管理不行き届きであったこと、市民の信頼を裏切る結果になったことについて陳謝されました。そして関係者の処分ということで教育長給与削減10%・1ヶ月、教育次長・生涯学習部長給与削減5%・1ヶ月、歴代の図書館係長5名へ戒告を専決処分で行ったことを明らかにしました。

この問題が表面化したのは5月中旬だったそうです。21年度図書館講座受講料など32万円余りが未収になっていることが判明。関係者と報告・協議し21年度以外の16年度から20年度までの調査を開始。21日の臨時庁議で今後の対応を協議したそうです。24日には本人に対し解雇辞令を交付し上田警察署に被害届を提出。25日には議会全員協議会・監査委員に報告されました。この間21年度分の未収金32万円余りについては本人から弁済されています。

6月に入って、16年度からの調査が行われ未収金の合計が146万円になることが判明。この間本人から弁済に対する誓約書が提出され、親族も交えて弁済の意思を確認しました。その結果6月末には被害額全額が弁済され、市は上田警察署へ提出してあった被害届を取り下げました。

これまで公表が遅れたのは被害額の調査を行っていたこと、友好都市との交流のため市長や議長が渡米していたためであったとの報告がありました。多くの職員が真面目に仕事をしている中でこのような問題が発生したことは誠に残念です。一部の不心得者のために市民からの信頼を失墜させた責任は極めて大きいと思います。

なぜこのような問題が生じたのか、これまでの事務管理や職員の指導育成に問題はなかったのか徹底的な検討が望まれるところです。上司はまかせっぱなしで十分な管理を怠っていたのではないでしょうか。

本人は長く図書館に勤務しすべての業務に精通していたそうです。問題が発覚する糸口となったのは昨年の人事異動で本人が図書館勤務からはずれたことでした。長く同じ仕事を経験するということはそれなりにメリットもありますが、反面仕事がマンネリになったり今回のような現金の着服といった問題発生の原因にもなりかねません。

私自身金融機関に長く勤務しており、事務処理の適正化、ダブルチェック、二重三重の検査、短期間での人事異動など不祥事防止のための取り組みは徹底していました。市は身内に甘いナアナア的な事務処理を見直し、厳正な業務運営を実施し、市民の信頼回復のために全職員が力をあわせて取り組んでいただきたいと思います。

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