12月6日、東御清翔高校へ就職活動の状況を聞きに行きました。来春卒業予定の県内高校生の10月末時点の就職内定率は65.8%との報道がありました。9月の有効求人倍率も上田地域は0.58と全県の中でも最低となっており就職環境はきわめて厳しいものがあります。
〇10月末日現在の就職内定率
18年卒業70.9%、19年卒業73.9%、20年卒業74.6%、
21年卒業73.7%、22年卒業64.0%、23年卒業65.5%
〇23年卒業者のブロック別内定率
北信65.9%、東信49.1%、中信61.7%、南信76.5%
こうした状況に対応するため、長野県教育委員会は就職活動支援事業として就職状況が厳しく就職指導が困難な高校に就職活動支援員を配置しています。東御清翔高校にも社会経験豊かな人材が配置されています。
ヒアリングの中で11月末の東信地域の高校別の内定状況が明らかになりました。すなわち上田千曲高校90%、上田高校定時制50%、丸子修学館高校67%、東御清翔高校55%、立科高校65%、望月高校26%、坂城高校75%です。実数で見ると丸子修学館高校と東御清翔高校のそれぞれ23人が就職が決まっていません。
就職活動支援員の方は民間企業で役員まで勤められた方で、生徒からの相談に親身になってのり、現役時代の幅広い人脈を活かして積極的に企業への売り込みを行なって来ています。それでも内定率はやっと半分程度。3月までで7割まで行けばいいそうです。
支援員の方のお話では企業を訪問して「東御の子だったらいらないよ」などと心ない言葉を投げつけられることもあるとか。かつて高校が荒れていて地域に迷惑をかけたこともありました。しかし今では生徒の皆さんも保育園でのボランティア活動などを進んで行なうなど、地域にとけ込んできています。しかし悪いうわさは一朝一夕に消えるものではありません。そんな苦労話も聞かせていただきました。
高校生の就職斡旋は長野県として取り組まれていますが、地元のまちとしてこうした取り組みを支援することが必要だと感じています。まちとしての緊急雇用対策はどうなっているのでしょうか。
9月に「新規学卒者雇用促進事業補助金制度」を設けるとの方針が示されました。対象者はここ3年間に中学校・高校・短大・専門学校・大学を卒業した方で市内の事業所に入社した場合、労働者1人あたり30万円を企業に支給するというものです。ほかに国や県の雇用奨励金制度もありますが、企業側からの引き合いはあるのでしょうか。
今後支援員の方の一層のご尽力を願うものですが、聞くところによると12月末で任期が終了するそうです。就職担当の支援員さんへの評価はとても高く、教師ではできないきめ細かな就職支援活動を行なっていただいているとのことでした。これまでは教師が授業の合間に企業を訪問してきました。企業担当者との面識もなく苦労してきたそうです。引き続き支援員さんの派遣を県に要請していただきたいと思います。
生徒の家庭環境の中で一人親家庭の割合も多く、経済的理由から就職を決めても運転免許がとれないという状況も生まれているそうです。就職が決まったからいいというのではなく、運転免許を取得するなど就職するにあたって必要となる資金を貸し付ける制度もあってもいいのではないでしょうか。
雇用が増えるのではないかと期待している日信工業さんの鞍掛工業団地への進出は、平成24年3月までに決定するということでまだまだ先のことです。円高などの影響で海外進出との話も聞かれ、決して楽観できる状況ではありません。
生徒の皆さんがみんな就職できることを願って東御清翔高校を後にしました。
〇10月末日現在の就職内定率
18年卒業70.9%、19年卒業73.9%、20年卒業74.6%、
21年卒業73.7%、22年卒業64.0%、23年卒業65.5%
〇23年卒業者のブロック別内定率
北信65.9%、東信49.1%、中信61.7%、南信76.5%
こうした状況に対応するため、長野県教育委員会は就職活動支援事業として就職状況が厳しく就職指導が困難な高校に就職活動支援員を配置しています。東御清翔高校にも社会経験豊かな人材が配置されています。
ヒアリングの中で11月末の東信地域の高校別の内定状況が明らかになりました。すなわち上田千曲高校90%、上田高校定時制50%、丸子修学館高校67%、東御清翔高校55%、立科高校65%、望月高校26%、坂城高校75%です。実数で見ると丸子修学館高校と東御清翔高校のそれぞれ23人が就職が決まっていません。
就職活動支援員の方は民間企業で役員まで勤められた方で、生徒からの相談に親身になってのり、現役時代の幅広い人脈を活かして積極的に企業への売り込みを行なって来ています。それでも内定率はやっと半分程度。3月までで7割まで行けばいいそうです。
支援員の方のお話では企業を訪問して「東御の子だったらいらないよ」などと心ない言葉を投げつけられることもあるとか。かつて高校が荒れていて地域に迷惑をかけたこともありました。しかし今では生徒の皆さんも保育園でのボランティア活動などを進んで行なうなど、地域にとけ込んできています。しかし悪いうわさは一朝一夕に消えるものではありません。そんな苦労話も聞かせていただきました。
高校生の就職斡旋は長野県として取り組まれていますが、地元のまちとしてこうした取り組みを支援することが必要だと感じています。まちとしての緊急雇用対策はどうなっているのでしょうか。
9月に「新規学卒者雇用促進事業補助金制度」を設けるとの方針が示されました。対象者はここ3年間に中学校・高校・短大・専門学校・大学を卒業した方で市内の事業所に入社した場合、労働者1人あたり30万円を企業に支給するというものです。ほかに国や県の雇用奨励金制度もありますが、企業側からの引き合いはあるのでしょうか。
今後支援員の方の一層のご尽力を願うものですが、聞くところによると12月末で任期が終了するそうです。就職担当の支援員さんへの評価はとても高く、教師ではできないきめ細かな就職支援活動を行なっていただいているとのことでした。これまでは教師が授業の合間に企業を訪問してきました。企業担当者との面識もなく苦労してきたそうです。引き続き支援員さんの派遣を県に要請していただきたいと思います。
生徒の家庭環境の中で一人親家庭の割合も多く、経済的理由から就職を決めても運転免許がとれないという状況も生まれているそうです。就職が決まったからいいというのではなく、運転免許を取得するなど就職するにあたって必要となる資金を貸し付ける制度もあってもいいのではないでしょうか。
雇用が増えるのではないかと期待している日信工業さんの鞍掛工業団地への進出は、平成24年3月までに決定するということでまだまだ先のことです。円高などの影響で海外進出との話も聞かれ、決して楽観できる状況ではありません。
生徒の皆さんがみんな就職できることを願って東御清翔高校を後にしました。