淺川ダムを視察しました

2010-12-19 14:45:26 | 議会活動

①浅川と千曲川の合流地点。手前が千曲川、正面が浅川です。

②浅川の中流、上の橋は新幹線。ここは以前天井川で川の下を信越線が通っていましたが改修で川底を11メートル掘り下げたため氾濫の危険はなくなったそうです。

③浅川ダム建設現場を視察しました。ダム建設現場は住宅密集地のすぐ上です。

④現地視察を終えてパネルディスカッションに参加しました。

18日は朝から長野市で行なわれた浅川ダムを見る会に出席しました。これまで浅川ダム建設に対し慎重姿勢でいた阿部知事は、11月末GOサインを出しました。私はこれまで浅川問題には無関心でしたが、やはり現場を見るべきだと考え思い立って参加しました。

視察場所は3ヶ所。①浅川と千曲川の合流地点、②かつて天井側だった浅川の中流域、そして③浅川ダム建設現場です。私が視察で確認した事項は以下の5点です。

1、浅川問題とは浅川上流・中流域の河川氾濫(外水氾濫)と、最下流の千曲川との合流部における千曲川からの逆流による浸水(内水氾濫)のことです。

(注)千曲川はこの合流部のすぐ先で川幅が狭くなっているため、大水の都度その手前であふれ水位があがります。このため浅川の水位よりも千曲川の水位が高くなり、千曲川の水が浅川に逆流し氾濫することになります。これを内水氾濫と言います。

2、浅川ダムは外水氾濫には有効だが、内水氾濫には効果がありません(これまで県は効果があると言っていましたが今回阿部知事は効果がないことを始めて認めました)。内水氾濫を防止するためには合流部に遊水地をつくり、千曲川の水位が下がるまで浅川の水を溜めておくことが必要です。

3、外水氾濫(浅川流域の氾濫)はこれまでの度重なる河川改修で川底を掘り下げたため氾濫の恐れはほとんどなくなったそうです(事実昭和21年以来氾濫はないそうです)。かつての天井川も大きく変わりました。

4、浅川ダムは外水氾濫には効果があるとしているが、地すべり地帯に設けられたダムそのものの安全性には少なからぬ学者が疑問を呈している。事実尾根一つ南の地附山で地すべりがあり大勢の市民が亡くなっている。地すべり地帯にダムをつくるために地すべり工事に多額の資金がかかっている。このダムから1キロ下には人口密集地があり、もしダムに異常があればすぐに危険にさらされることになる。

5、浅川ダムについては市民の間でも判断が分かれます。大雑把に言って上流・中流域の市民はダム反対を掲げ、最下流域の皆さんはダム建設の立場です。

問題を複雑にしているのが浅川ダムのすぐ下に設けられているループ橋と浅川下流域に設けられた新幹線の車両基地です。ループ橋は長野オリンピックの道路として名高いが、もともとはダムへの取り付け道路として建設されたものです。しかしその当時でも地すべり問題があってダム建設予定地は特定できませんでした。だから取り付け道路が先にできるというおかしなことになっています。

しかし、もしダム建設が中止になった場合、ループ橋建設費用は国庫に返納しなければならないのでしょうか。

次に問題は新幹線の車両基地です。下流域の皆さんは車両基地の建設を浅川ダムの建設を条件に応じたそうです。ダム中止ではこの約束を反故にすることになります。

それにしても問題なのはお金のことと仕事の優先順位です。内水氾濫は直近でも何回も起きておりまずここから手をつけるべきではないでしょうか。ダムについては安全性という問題で議論になっており、もっとじっくり考えるべきでしょう。現場に行って様々なことを考えさせられました。

日めくりカレンダー