先日の信濃毎日新聞に「実質公債費・将来負担比率、県内平均ともに改善」という記事が掲載されました。以下に抜粋を掲載します。
「長野県は9月20日、県内市町村の2010年度決算について、自治体財政健全化法に基づく財政指標(速報値)を公表した。自治体収入に対する借金返済額の比率を示す『実質公債費比率』の市町村平均は11.8%で、全円より1.0ポイント低下。第3セクターや公社を含む負債の規模を示す『将来負担比率』の平均も40.9%と同18.9ポイント下がっており、県は『全体として財政健全化の取組みが進んでいる』としている。」(信濃毎日新聞平成23年9月21日)
実質公債費比率とか将来負担比率といっても、何のことか分からない方がほとんどではないでしょうか。
分かりやすく言うと、実質公債費比率とは借金の返済額が毎年の収入の何パーセントを占めるかを表したものです。東御市の場合収入の12.6%を借金の返済にあてているということです。将来負担比率とは借入金の総額が毎年の収入の何倍かを示したものです。100が年収と同額を示しています。東御市の場合年収の0.62倍ということになります。
借金が妥当かどうかを見る場合、短期返済能力と長期返済能力を見る必要があります。短期返済能力とは年収のうち何パーセントを返済にあてているかということです。この割合が高いと他の部門にしわ寄せが行き、立ち行かなくなります。これが実質公債費比率で表されます。
長期返済能力とはいくら毎年の収入の中に占める返済額の割合が低くても、借金が多ければ長期にわたって返済に苦しめられることになります。ですから借金は収入に見合っていなければなりません。これが将来負担比率で表されます。
私も現役時代、金融機関に勤務していましたので短期返済能力と長期返済能力を確認してから融資を行っていました。
今回東御市は借金の繰上げ返済を行ったため将来負担比率が下がり、それに連れて実質公債費比率も低下しています。財政健全化に向けた努力を評価します。
昨年の比率については右をご覧ください。わがまちのふところ事情は?(2010年9月23日付)
● 実質公債費比率
1、大町市 18.0%(▼1.0)
2、伊那市 17.6%(▼1.4)
3、駒ヶ根市16.1%(▼0.1)
4、飯山市 15.8%(▼1.7)
5、安曇野市13.6%(▼0.8)
6、岡谷市 12.7%( 0.8)
7、東御市 12.6%(▼2.1)
8、千曲市 12.2%(▼0.9)
9、長野市 11.9%(▼0.6)
10、茅野市 11.7%(▼0.2)
11、上田市 11.4%(▼1.7)
12中野市 10.7%(▼0.5)
13、塩尻市 10.6%(▼0.5)
14、飯田市 9.9%(▼1.5)
15、諏訪市 9.8%(▼0.9)
16、小諸市 9.4%( 0.9)
17、松本市 9.3%(▼0.2)
18、須坂市 8.7%(▼1.2)
19、佐久市 5.7%(▼1.0)
● 将来負担比率
1、駒ヶ根市167.7(▼ 8.9)
2、諏訪市 143.3(▼17.2)
3、伊那市 125.8(▼36.4)
4、茅野市 111.7(▼10.0)
5、岡谷市 111.1(▼10.3)
6、上田市 104.6(▼21.1)
7、飯山市 90.9(▼27.8)
8、塩尻市 81.5(▼10.5)
9、大町市 78.2(▼21.6)
10、千曲市 74.8(▼16.4)
11、東御市 62.3(▼49.2)
12、安曇野市 49.0(▼12.0)
13、長野市 35.6(▼19.7)
14、松本市 32.6(▼11.6)
15、須坂市 32.4(▼ 6.8)
16、中野市 14.0(▼ 3.7)
17、飯田市 8.3(▼19.1)
18、小諸市 -
19、佐久市 -
(注)小諸市と佐久市のデータがないのは借入金よりも市の預金の方が多いということです。
「長野県は9月20日、県内市町村の2010年度決算について、自治体財政健全化法に基づく財政指標(速報値)を公表した。自治体収入に対する借金返済額の比率を示す『実質公債費比率』の市町村平均は11.8%で、全円より1.0ポイント低下。第3セクターや公社を含む負債の規模を示す『将来負担比率』の平均も40.9%と同18.9ポイント下がっており、県は『全体として財政健全化の取組みが進んでいる』としている。」(信濃毎日新聞平成23年9月21日)
実質公債費比率とか将来負担比率といっても、何のことか分からない方がほとんどではないでしょうか。
分かりやすく言うと、実質公債費比率とは借金の返済額が毎年の収入の何パーセントを占めるかを表したものです。東御市の場合収入の12.6%を借金の返済にあてているということです。将来負担比率とは借入金の総額が毎年の収入の何倍かを示したものです。100が年収と同額を示しています。東御市の場合年収の0.62倍ということになります。
借金が妥当かどうかを見る場合、短期返済能力と長期返済能力を見る必要があります。短期返済能力とは年収のうち何パーセントを返済にあてているかということです。この割合が高いと他の部門にしわ寄せが行き、立ち行かなくなります。これが実質公債費比率で表されます。
長期返済能力とはいくら毎年の収入の中に占める返済額の割合が低くても、借金が多ければ長期にわたって返済に苦しめられることになります。ですから借金は収入に見合っていなければなりません。これが将来負担比率で表されます。
私も現役時代、金融機関に勤務していましたので短期返済能力と長期返済能力を確認してから融資を行っていました。
今回東御市は借金の繰上げ返済を行ったため将来負担比率が下がり、それに連れて実質公債費比率も低下しています。財政健全化に向けた努力を評価します。
昨年の比率については右をご覧ください。わがまちのふところ事情は?(2010年9月23日付)
● 実質公債費比率
1、大町市 18.0%(▼1.0)
2、伊那市 17.6%(▼1.4)
3、駒ヶ根市16.1%(▼0.1)
4、飯山市 15.8%(▼1.7)
5、安曇野市13.6%(▼0.8)
6、岡谷市 12.7%( 0.8)
7、東御市 12.6%(▼2.1)
8、千曲市 12.2%(▼0.9)
9、長野市 11.9%(▼0.6)
10、茅野市 11.7%(▼0.2)
11、上田市 11.4%(▼1.7)
12中野市 10.7%(▼0.5)
13、塩尻市 10.6%(▼0.5)
14、飯田市 9.9%(▼1.5)
15、諏訪市 9.8%(▼0.9)
16、小諸市 9.4%( 0.9)
17、松本市 9.3%(▼0.2)
18、須坂市 8.7%(▼1.2)
19、佐久市 5.7%(▼1.0)
● 将来負担比率
1、駒ヶ根市167.7(▼ 8.9)
2、諏訪市 143.3(▼17.2)
3、伊那市 125.8(▼36.4)
4、茅野市 111.7(▼10.0)
5、岡谷市 111.1(▼10.3)
6、上田市 104.6(▼21.1)
7、飯山市 90.9(▼27.8)
8、塩尻市 81.5(▼10.5)
9、大町市 78.2(▼21.6)
10、千曲市 74.8(▼16.4)
11、東御市 62.3(▼49.2)
12、安曇野市 49.0(▼12.0)
13、長野市 35.6(▼19.7)
14、松本市 32.6(▼11.6)
15、須坂市 32.4(▼ 6.8)
16、中野市 14.0(▼ 3.7)
17、飯田市 8.3(▼19.1)
18、小諸市 -
19、佐久市 -
(注)小諸市と佐久市のデータがないのは借入金よりも市の預金の方が多いということです。