総括質疑がありました

2011-12-17 05:26:11 | 議会活動
16日は総括質疑が行われました。総括質疑とは上程された議案の中で常任委員会に付託されない議案を審議する場です。一般会計や特別会計、事業会計などの補正予算を全員一致で採択した後、「東御市庁舎等増改築工事変更契約」を審議しました。

「東御市庁舎等増改築工事変更契約」とは本庁舎(図書館と合築)の増改築工事費を当初の16億300万円から17億2000万円に、1億1700万円増額するというものです。変更は耐震改修工事や既存躯体改修工事、撤去解体工事など17ヶ所にも及ぶものです。

6名の議員が質問に立ち様々な点から変更契約に対する疑問点を問いかけていました。変更金額があまりにも大きいこと(当初契約額の7%)、仕様変更などは最初から分かっていたのではないかということ、確認申請の許可を得る前に契約した(契約-5月9日、確認申請許可-9月20日)ことへの疑問などが取り上げられていました。

私も質疑に立ち、第1に確認申請を経ずして入札・契約を行ったこと、第2に、議会が契約承認するにあたりこうした重要な事実が知らされていなかったこと、第3に結果的に議会軽視になったことを取り上げました。市長からは反省し今後このようなことのないように努めるとの言葉がありました。

問題がありますがだからといって変更契約を認めないわけには行きません。反対という意見もありましたが私は賛成の立場で討論に立ち、第1に、すでに工事が発注されていること、第2に、確認申請で求められた耐震基準を満たすための必要欠くべからざる工事であること、第3に、確認申請をとることなく入札を急いだ背景には考慮すべき事情があったことを述べました。

すなわち3・11の東日本大震災による被災地復興のために建築資材の調達に支障をきたすのではないかという恐れがあったこと、既存建物を活用するためには解体工事と増築工事を一体のものとして実施するほうがコストダウンできること、合併特例債の期限が迫っており今後の工事スケジュールを考えれば何としても春までには入札を終え工事に着手しなければならないという事情があったことです。

すでに市当局も今回の事態に立ち至ったことに対して、反省の意思表示がなされていることを考慮し変更契約はやむを得ないと判断しました。その結果、賛成多数で変更契約は承認されました。

日めくりカレンダー