地元ヨコハマは横浜駅西口にある中古店レコファンに馳せ参じました
「あ、聞きたいな、コレ。」と手にしたのは舘ひろし、というかクールスの2枚組ライブ盤
クールス「Hello!Goodbye」(キングレコード・1977年)
リーダーの舘がグループを脱退する際のライブ盤+独立後の「舘ひろしとセクシーダイナマイツ」の6曲(スタジオ録音)を収録した、言うなれば舘ひろしの応援アルバムですね
ライブでは全曲を舘が歌っているわけではないようです。声質が違うような・・・ということは村山一海あるいはピッピこと水口晴幸かな?
収録曲はアメリカのいわゆるオールドロックンロールとオリジナルの混合です。「ROCK AROUND THE CLOCK」「LONG TALL SALLY」「行ってしまったあの娘」「HEARTBREAK HOTEL」「シンデレラ」「LUCILLE」「紫のハイウェイ」などなど。
オールドロックンロールをベースにした楽曲を今でも続けて手掛けているのが長いクールスの歴史であり、ここが時を同じくしたツッパリバンドの「キャロル」「ダウンタウンブギウギバンド」とは趣を異にしているところでしょうか
まじ
あった
タモリ「タモリ3~戦後日本歌謡史」(アルファレコード・1981年)
これ、発売禁止になったんですよ、当時は。
戦後から昭和55年までの歌謡曲をパロディにした物なんですが、それだけに制作するまでに波乱があったようです。「これを出したら全レコード会社を敵に回してしまう!」って
それでもタモリと猛者スタッフたちが頑張って作ったけども、販売するレコード店がなく・・・そんな中で勇気ある大手レコード店のみで取り扱ったら、「発禁か?」との前情報も手伝ってなかなかのセールスになったようですが、やはりまだまだパロディが市民権を得ていなかった時代ゆえ、ネタ元を抱える多くのレコード会社から圧力がかかってやっぱり発禁になったようです。
歌はすべてタモリ。曲間のナレーションもタモリ。
終戦時のマツカサ元帥(元はマッカーサーです)のコメントからサンゴの歌(リンゴの歌ね)に始まり、赤城シヅ子の入院ブギウギ(笠置シヅ子の東京ブギウギ)、春日八幸のおカミさん(春日八郎のお富さん)、ミッキー山下のユデタマ(平尾昌章のダイアナ)、馬木一夫の放浪三年生(舟木一夫の高校三年生)、ダイク真木のハラをさいた(マイク真木のバラが咲いた)、カーナツービートのフキさネギさイモさ(カーナビーツの好きさ好きさ好きさ)、ピンカラレディのUSO(ピンクレディーのUFO)、田畑俊彦の来週デイト(田原俊彦の哀愁デイト)・・・まだまだあるけど、もう大変
音楽家の一面をも持つタモリゆえ、歌のうまさには頭が下がりますし、しゃべくりの素晴らしさ・・・竹村健一、おすぎとピーコ、大屋政子、オリンピックのアナウンサー、無名の労働者、集団就職した若者、ブームに眉をひそめる良識派・・・もうたまりません