加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

映画「カーテンコール」

2020-05-30 | あ、これ見ました

事情事態宣言が解除されて数日たちましたね。近所の商店街を行く人の数が若干少なったような気がしました。在宅から出勤する人が多くなって買い物や散歩をする人が減ったって事でしょうか?曜日や時間帯にも関係してくると思いますが、いずれにしろ感染する可能性はまだまだあること胸に、日々過ごしていきましょう。

    

映画「カーテンコール」(2005年公開)

伊藤歩 藤井隆 鶴田真由 奥貫薫 井上堯之 藤村志保 夏八木勲 佐々部清監督

宣言が解除されて映画館も再開したとの話を聞いて思い出したのが、映画館を物語の背景としたこちらの作品です。

昭和レトロの代名詞とも言われ、そのブームのきっかけとなったといっても過言ではない映画「三丁目の夕日」。「三丁目~」が大々的に宣伝されたために、同時期に公開された「カーテンコール」はやや陰に隠れてしまった感がありました。”昭和感”が好きな私は両作品とも見たのですが、「三丁目」はCGを駆使したスタジオ撮影を中心に、当時の風景や雰囲気を創り上げていましたが、「カーテンコール」は現代に残る昭和の建物や街並みをそのままフィルムに残しているために、懐かしさと共に臨場感が多分にありました。

舞台は昭和30年代後期の映画館。昭和34年の皇太子ご成婚によりテレビが爆発的に売れた後の時期・・・つまりそれは同時に映画館から人の姿が減少していき始めた時期でもあります。この映画はその頃に実在していた”幕間芸人”にスポットを当てた作品です。幕間芸人とは映画や演劇などの上映・上演の合間に自らの芸(歌やモノマネ、小話など)を観客に披露していた人たちの事です。

この幕間芸人(演・藤井隆)が映画館の従業員として働きつつ、ギター片手に歌を披露しながら奮闘する姿や、差別や貧困に立ち向かう家族の物語として描かれています。もちろん当時の名作話題作の一場面が次から次へとスクリーンに映し出されるのも、見る者をワクワクさせてくれます。

昭和風情を楽しみつつ、人生の切なさと力強さを感じ取ることが出来る素敵な作品です。

コメント
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